目次
【1日】今週の地上波でやる映画がすごい
Dete:2014年2月1日
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午後のロードショーで恐怖スペシャルとしてホラー映画が連日やることになっているのを見たのだが、そこに「ストレンジャー・コール」と「エスター」が並んでいた
この二つのホラー映画は私は観たことがあって、しかもどちらも記憶に残る映画だっただけになかなかの興奮を覚えた
あとキアヌ・リーブス主演の「殺したいほどアイラブユー」も同じ週、フジテレビでやるそうだ。この映画は以前観たときにD級のやはり特別枠だった
エスターは午後ローだけど地上波用にリマスタリングされるんだろうか。確か以前にツタヤに行ったときにエスターのブルーレイあったような記憶が・・
地上波仕様であればいいんだけどね~
楽しみ!
【7日】むかし楽園があった
Dete:2014年2月7日
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むかし楽園があった
そこはたぶん亜熱帯だったのだろう。何百種もの動植物が、肥沃な腐植土[ふしょくど]の上で大いなる豊穣と均衡を愉しんでいた
そこに、他の動物より知恵のある二匹の類人猿がいた
一本の木に実がなっていた。類人猿には手の届かない高いところにそれはあった。そこで彼らは考えた。それが誤りだった。彼らは目的の思考に走ったのだ
やがてアダムという名のオスが、空箱をもってきて木の下に置き、その上に乗った。しかし実にはまだ届かない
そこでもうひとつ箱をもってきて、上に積み重ねた。そこに上るとリンゴの実がとれた
アダムとイブは歓喜した。ものごとはこうすればいいのだ。計画を立てる。AをやりBをやってCをやる。するとDが手に入る
彼らは計画的な行動にいそしむようになった
そして、自分たちも楽園もシステミックな全体なのだという思いは、楽園を追われていった
神を追放した彼らは、目的の道を邁進した
やがて表土が消え去り、植物の雑草化と動物の害獣化がはじまった。楽園の経営は辛くなり、その日の糧を額に汗して得なくてはならなくなった
アダムは言った
「神の復讐だ。あのリンゴを食べたのがいけなかったのだ。」
グレゴリー・ベイトソンによるこの寓話が私は好きです
ベイトソンは、その知識の豊富さと知への探究心から「知の狩人」といわれた科学者ですが、私は今、彼の書いた「精神の生態学」という本を読んでいます
この本を読んで考え方が変わりました。物事はどう見えるか、そしてどう見るかという視野が広がりました
この本買うとき6800円くらいして相当奮発したのですが(この本の難解さから「精神と自然」のほうを読めばよかったと思いましたが)、読み進めていくにつれてだんだん理解できるようになってきたので、今は読んでよかったと思ってます
最後に、先の寓話についてのベイトソンの意見を下に書いておきましょう
「寓話は言うまでもなく人間の行動を記したデータではなく、ただの説明の装置にすぎないものです。しかし「目的」に思考を委ねる過ちを犯し、つねに関わらざるをえない世界のシステム性というものが忘れさられると、ほとんど必然的に、何が起こるか、その現象を、わたしはこの寓話に盛り込んだつもりであります。これは心理学で「投射(投影)」と呼ぶものです。人間はただ常識にしたがって行動してきた。その結果が現代の混乱です。どうしてこんなはめになったのか、いまもってわからない。フェアでないという気がするわけです。自分と世界とをひとつにしたシステムにこそ混乱の原因があるのに、それがわからず、自分自身か、またはシステムから自分を除いた残りの部分に、悪の元を投影する。われわれのまわりの現実はどうなっているか。目的のために、常識のために、世界のシステム性が無視されているところで、同じような反応がみられはしないでしょうか」
【9日】炊飯器NP-WA10を買った!
Dete:2014年2月9日
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今までのマイコン炊飯器では全然美味しくお米を炊けなかったので、今回思いきって新しい炊飯器を買うことにしました
で、選んだのが、象印の圧力IH炊飯器「NP-WA10」
試しに普通炊きで炊いてみた
口に入れた瞬間から違いがあった。独立タイプで一粒一粒に甘みがある
水の加減にもよるだろうが、べちゃっともしていなくて、舌ざわりが良い
粘りとかたさを自分好みにカスタマイズできる「我が家炊き」という機能があるらしいので次回からはそれを使ってみた
粘りは3回くらい炊飯してようやく自分好みの最適値に調節できた。あとはかたさなんだけど、これは水の加減にもよるだろうと思っていじってない
結論からいって、前の炊飯器より確実にご飯を美味しく炊けるようになった
毎日食べるものだし、毎食の食事の中でも白米は主役になるもの
だから、高くても奮発して高性能の炊飯器を買うことをおすすめしますね
【10日】麺屋武蔵 虎嘯
Dete:2014年2月10日
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友人と六本木につけ麺食べに行きました!
麺屋武蔵 虎嘯[こしょう]
麺屋武蔵は大人気らーめん店らしいのですが、私は今回が初武蔵です
頼んだのは普通のつけ麺
↑最初は中盛りくらいにしようかと思っていたんですが、友人が特盛りで900g指定(特盛り以上は同料金でg指定ができる)で頼んでいたので私も大盛り(300g程度)を頼みました。友人の900gはすごい量でしたよ(笑)
↑写真でみると大盛りでもそんなにないように見えるけど、私にとってはなかなかの量でした
スープは濃い目の味付けで、麺によく絡んでおいしい。チャーシューが厚くてとろとろで麺との食べ合わせがなんとも言えない美味しさです
デフォルトのスープだと私にとっては濃いのですが、カウンターに置いてあるお湯で割れるのでお好みに調節できます
友人は結局残しましたが(残すんかい!w)、最後のほうはスープの濃さがなかなかきていたようです
しかし一食で900gの麺なんて想像の範囲外でした。ちなみに私はつけ麺食べたのは今回で人生二度目です。人生初の一回目は三鷹のあすなろ亭でした
評価
麺屋武蔵 虎嘯のつけ麺は、19点です 評価一覧
美味しかった~!
【11日】上野でランチ
Dete:2014年2月11日
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COFFEE リーム
今日は上野でランチする予定。上野の不忍口で待ち合わせだったのですが、早めに着いたので喫茶店でのんびりしようと思い、すぐ目にとまったお店へ
「COFFEE リーム」
上野駅の道路挟んですぐ向かいにあります。外観小ぢんまりでガラス張りで綺麗だったので入ってみました
しかし中は縦長空間で席数もそれなりにある。しかもさすが上野、ほぼ満席という状態
パンダオムライスとかロールケーキとか、この店でしか食べられないものにしたかったのですが、この後のランチのために胃袋の空きは確保しておかなければいけないので、紅茶(アッサム)ストレートを頼みました
↑ではまず水から
うん、水はとろっとしていて無味
旨味もあるが、浸透性は少し低い。総合的にはなかなか良いです
続いて紅茶を
ティーカップへは自分で入れるので、置く時間によって自分で濃さを調節できるのがいいですね
とりあえず薄めで飲んでみる。ほどよい苦みがなかなか良い
濃いめで飲んでみても、上品な苦みで邪魔にならない。普遍的で万人に受ける味わいです
メニューにはミルクティーで頂くのがおすすめと書いてあります
想像以上の人の多さだったので、紅茶をすすりながら本を読んでのんびり、というわけにはいきませんでした(苦笑
次来たときは絶対パンダメニュー食べたい!
評価
COFFEE リームの紅茶と水は、10点です 評価一覧
美味しかった~!
グラット シエル
友人と上野のドンキホーテ8Fにあるイタリアンレストランのお店でランチ
「グラット シエル」
屋外のテラスはスカイツリーが見えるということだったのですが、寒かったので中へゆったり過ごすことにしました
今日のランチフルコースを注文
最初にパンが来ました
↑甘くてふんわりあったかくておいしい。バターを付けなくても十分おいしいタイプのパンです
ドリンクはセルフなのでお好みのをチョイスできます
↑私は紅茶を。ランチにぴったりです!
つづいて前菜
↑この透明なお皿がいいですね
全部の料理名は忘れてしまいましたが、どれもなかなかのお味で。量も前菜としてはちょうど良い
↑特に手前の、真鯛とサーモンのカルパッチョ。やっぱりおいしい!
続いてパスタ
↑あさりと小松菜の和風パスタ
あさりだけにあっさりしたパスタです。ガーリックの風味がダイレクトに効いてきます。スープパスタにしても良かったかも
続いて魚料理
↑この魚何だったっけ・・・真鯛かな
でもこれは周りのバターソースと魚のふっくら食感も合ってとても美味しいです。今回のデザート除く料理の中でこの料理が一番好みでした
表面の皮はパリパリ、でも中の身は事前に蒸したのか、すごいふっくらしてます
大きい皿にちょこんと乗っかったこれを、ナイフで切ってフォークで食べる様は、自分で体験していると何だかセレブ気分になってきます
そしてメイン
↑地鶏のソテー フォンドボーときのこのソース
↑さすがにメイン料理だけあって見た目も量もインパクトが大きい
地鶏はやわらかくてフォンドボーのソースにもよく馴染む
一気にお腹が満たされました
最後はデザート盛り合わせ
↑本格的!
↑バニラアイスはなかなかのクオリティ
一番好みなのはチョコケーキ。硬くて重厚感がある、でもしっとりしている。味もブラックチョコ感が強い
デザート力入れているなあ
パンにパスタに魚料理に肉料理と、メニューの種類も豊富で大満足のフルコースでした。ちなみにパンはおかわりできるのでおかわりしました
やっぱり魚料理を食べているときのあのセレブ感が一番印象に残りました(笑)
ドンキホーテの上にこんなイタリアンのお店があったとは知らなかった・・・
評価
グラット シエルの今日のランチフルコースは、33点です 評価一覧
美味しかった~!
【14日】ベイトソンが世の中に受け入れられなかった理由について
Dete:2014年2月14日
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最近、グレゴリー・ベイトソンの書き物を読んでいる
彼は「知の巨人」と呼ばれたが、彼の考えが、彼がかじった分野の方面で大きな影響を与えることは少なかった(社会心理学ではダブルバインドという大きな業績を評価されたが)。むしろ中途半端で専門性に欠けているとして批判を受けることも少なくなかったようだ
彼が世の中に受け入れられなかったのは、あっちこっちと分野を渡り歩いたからとか、他の科学者が踏み込まないという暗黙の了解の土台部分にずかずかと踏み込んでいって批判し続けたからとか、そういう理由らもあったが一番大きい理由は別にあったと思う
それは、誤っていても実際においてなんら不自由がないがとても重要なエピステモロジーの数々を止揚したことだ
たとえば彼は「科学は証明しない」ということを証明したわけだが、もし科学が証明しなかったとしても実際現実の上において科学が果たす役割とその効果にはなんら影響はないわけだ。もし現実上で彼が証明したことが科学に影響をもたらしているものだとしたら、世の中は彼を放っておいたりはしなかっただろう
彼は「科学とは何か」という重要な(であるはずの)土台ではびこっている認識論的誤謬を指摘し、真実(少なくともより真実に近い)を提唱したのだが、世の中にとってはそんな認識論のささいな違いなど言ってしまえばどうでもよかったのだ
より簡単に言うと、つまりこう言うことができる
世の中にとっては、真実より結果がうまくいっていればそれで良い。もし真実を知るあるいは真実に従うことで今よりうまく生きられなくなってしまうのだとしたら、真実に目を背けてでも自分たちが生存することを優先する
一方ベイトソンは、自分の人生について何に重きを置いているのかといったところで世の中の人とは違っていた
彼にとって人生とは、真実を知ることそのものだった
真実を知ることを彼は「(人生のルールがどのようになっているのか、という)人生のルールについてのルールを知ること、それが生きる目的だと思う」とそのようなことを言っていた
私は彼の考え方に共感する。だから彼がどのように世界を見つめ、何を考えたか、それを彼が残していったものから吸収したいと思う
最後に、彼が真実を知るために必要な道具を一つ教えてくれた
「前提が間違っていることもあり得るのだという観念を一切欠いた人間は、ノウハウしか学ぶことができない」
<グレゴリー・ベイトソン>
ベイトソンに感謝を記して――