トリハダ 劇場版

・三木康一郎監督作品で一番有名なホラードラマに『トリハダ』シリーズがあります。トリハダはかつて「夜ふかしのあなたにゾクッとする話を」と題してフジテレビ深夜にいくつか放送され、幽霊が出ないという新しいホラージャンルを確立したオムニバスホラードラマです。
・ここではその劇場版『トリハダ 劇場版』を観た感想を書いていきます。
・私はフジ深夜時の「トリハダ」シリーズやその他三木監督作品のホラーも観てきましたので、それら他作品との情報の関連も書いていけたらと思っています。

「トリハダ 劇場版」と記事の書き方について

あらすじを交えますが、あらすじはwikiからのコピペです。

wikiでトリハダについての情報が知れますのでぜひ参考にしてください。
参考:トリハダ〜夜ふかしのあなたにゾクッとする話を – Wikipedia

「トリハダ 劇場版」はメインストーリーとオムニバス全六話からなっています。

書く順序としては、オムニバス一話~五話のあとにメインストーリー、そしてオムニバス六話は最後に書きます。

六話はメインストーリーの結末と混ざりながら映画が終わるので、六話を一番最後に書きます。

オムニバス各話の情想の最後にタイトルの意味について考えてみます。

 


 

劇中は2012年6月~7月頃の東京のあるところ、が設定のようです。

ちなみにあるところとは東青葉区 江田野駅周辺ですが、これは架空の地名です。

劇中に出てくる車やバスのナンバーから、品川付近か、練馬区(第三話のバス広告「大泉質店」とP!ニュースより)と思われます。

オムニバスではメインストーリーと何かしらの関連描写があって場所もメインストーリーと近いと分かるものもありますが、そういう描写がないオムニバスもあります。

ただそこはメインストーリーもオムニバスも全部同じ地域で起こっていることとして勝手に決めておきます。

メインストーリーの谷村美月はもちろんのこと、オムニバス各話で出てくる主要人物はトリハダやホラーアクシデンタルなどで出演していたことがある役者さんばっかりなので、そういう意味ではこの劇場版はトリハダ出演者のオールスターという感じなのです。

笹野鈴々音とか野間口徹とか出たときには「オールスターだ」って興奮してましたよ。

ではさっそく第一話から行きましょう。

「トリハダ 劇場版」

第一話「見えざるものの中にある真理」

あらすじ

由美子(木南晴夏)はマンションと駅の間にあるトランクルームを借りていた。

夜、荷物を置きに行くと、斜め向かいのトランクルームを使っている男(松浦裕也)と遭遇し…。

情想

由美子役の木南晴夏はトリハダ4の第五話「いつか尽きる求愛のカタチ」に出ていた。しかしこれは気づかなかった。

男は女の子の人形を裸にしたものを持っていたので変態男のようだ。

男のトランクルームは由美子の斜め向かいで、トランクルーム番号はおそらく127(ちなみに由美子は109か111のどちらか)。中には女の子の人形を裸にしたものや、アニメチックな女性用のドレスなどが見える。女性に対して強い性癖を持っていることをうかがわせる。

線路沿いの行方不明者の張り紙の場所は、メインストーリーで主人公が通勤で通る道と同じ場所。

張り紙には今年2012年4月23日(月)22時頃に駅を出てから行方不明になった女子大生 篠田 綾さんの情報が載っているが、後で重要になってくるポイントは赤いコートというところ。あとは21歳というところかな。

変態男はなぜ由美子のトランクルームを開けようとしていたのだろう。中を見て興味をもったような描写はないので、単に由美子が若くて可愛い女の子だったから興味をもったということか。

由美子が鉄パイプを持って接近してくるところがいい。まさかの瞬殺するところも。しかし由美子は人を殺したというのに、動揺している様子はまったくない。むしろこなれているとさえ感じる。普通の女の子だったらまずありえない。それに冷静に考えて、男はただ由美子のトランクルームを開けようとしていただけなのに、それに対して殺すことまでするのはやりすぎではないか。

この(トランクルームを開けようとするだけの)軽い犯罪に対して殺人までするという点、そして人を殺すことに対して慣れているという点、この不可解な2つの点をどう考えるか。人を殺すことに慣れている点に関しては、由美子がそのような猟奇的な性格であるか、あるいは今回の殺人が初めてではないかのいずれかが考えられる。ただ、トランクルームを開けようとした行為に対しての殺人であることを踏まえれば、先ほどの不可解な2点の両方を満たす推測の筆頭として挙げられるのは、次の2つである。

すなわち、由美子は過去にも殺人を犯しているということ、そして由美子のトランクルームの中には絶対に他人に見られてはいけない大事な何かがあるということである。その大事なものは家に置けないのでわざわざトランクルームを借りている。

由美子のトランクルームの中にはピンクの自転車とかあるけど、スケボーなどボーイッシュなアイテムもある。

そして大きいトランクが5つ。右端の一つは横置き、それ以外は全て縦置きだ。

カメラワークでは左端から4つのトランクを映していくが、最初の二つは新鮮な血がしたたり落ちているから先日殺された変態男が収容されているんだと思う。ということは二つに体を分断したということか。

次のトランク(左から三番目)は固まった古い血で、一つは赤いコートがトランクからはみ出ているので、篠田 綾が中に収容されているということだろう。張り紙の情報では、篠田 綾は行方不明当時、赤いコートを着ていたとされている。

次のトランクも古い血だ。最低でも、変態男と篠田 綾の2人は由美子が殺しているということになる。トランクは全部で5つあり、内3つはその2人が収容されている。残るは2つか、あるいは変態男の収容に2つのトランクを要したことから篠田 綾にも左から3番目と4番目のトランクを割り当てると、残るは横置きの1つということになる。左から4番目のトランクからも古い血がしたたり落ちていたのを確認できるが、右端の横置きトランクについては何も描写はない。

ところで篠田 綾はどういう経緯で由美子に殺されたんだろう。篠田 綾と由美子は知り合いだったのか。大学の同級生とか。

とにかく両者の間に何かしらのトラブルがあって由美子は篠田 綾を殺し、遺体を家に置いておけないのでトランクルームを借りてそこに収容、そのトランクルームを由美子に興味をもった変態男が開けようとした。開けられてはマズいので、由美子は変態男を殺した、というストーリーか。

タイトル考察

タイトルは「見えざるものの中にある真理」

①見えざるものとはトランクルームの中のこと

真理とは事実そのものの意と、そういうブラックボックスには何が入っているか分からない、という皮肉の意で、その二つを掛けている。

②見えざるもの中にある真理とは、由美子の外見やうわべの性格からは見えない裏の由美子のこと

見えざるもの、すなわち見えざる者。一見変態男のほうがやばいように思えたが、実は由美子のほうがもっとやばかったということ。そして、人には誰しも裏や秘密があるということ。

第二話「異常な愛情と執念の6日間」

あらすじ

宅配便で働く山本 孝史(古川雄輝)は、不在表を見て電話してきた横田(笹野 鈴々音)という女性に家に配達に行く。

仕事が終わって家に帰り、コインランドリーで洗濯していると…。

情想

横田役の笹野 鈴々音はトリハダシリーズの顔。トリハダではトリハダ5の第一話「気づくことが恐怖のはじまり」、ホラー アクシデンタルでは第4話「赤と黒」に出ている。

宅配便はオオゾラ運輸。

孝史が「居るなら出ろってんだよ」と言っているが、どうして居ることを知っているのか。再配達か、それともメール着信の音が聞こえていたのか。

最初に不在表を見て連絡してきた横田のシーンがあったけど、話が始まった直後で孝史が訪ねていた部屋はメインストーリーの主人公の部屋である。ただここは勘違いしていても、「訪ねて不在だった直後に再配達の連絡があるって恐っ!?」って思うだけだからどっちでもいいことなんだけど。

この話は曜日に区切られながら進行していく話なので、曜日を明記する。

始めは2012年6月9日(土)から。そこから異常な愛情と執念の6日間が始まる。

土曜日:孝史が横田の部屋(アパートの303号室)に再配達しに行った。その日が二人の初対面。孝史は横田を見て一瞬固まった。ドアが開いて孝史は目線を下げたので、横田は一般的な女性より背が低いことが分かる。孝史は去るときかなり「なんだこいつ」的な怪訝な表情だった。

日曜日:コインランドリーで偶然の再会。横田からしたら偶然かどうかは知らないけど。

月曜日:仕事中に横田から電話がかかってくる。

「孝史、会いたいよ。孝史……」

携帯の番号知っているのはおかしくないけど、苗字しか知らないはずなのに名前を知っているのはやばい。と最初は思ったけど、そういえば土曜日に再配達したときに、横田が孝史のフルネームの名札を確認することは可能だったことに気づいた。

孝史はこの時点で声であの女(横田)だと気づいたかどうかは分からない。ただ横田の声は特徴的だから、気づいてもおかしくはない。

その夜、孝史のアパート(2階建ての2階の端の部屋)のそばから電話かけてくるシーン、なんか見たことあるなと思ったらホラー アクシデンタル 第3話「夜の果てへの旅」に酷似したシーンがあったのを思い出した。アパートのそばから電話をかけるところ、電話が切れて笑っていた表情が無表情に変わるところ、電話のプーップーッって音がこだまするところ、酷似している。どっちのほうが恐いかと言われたらそれは笹野鈴々音の破壊力もやばいけど、私はホラー アクシデンタルのあの話はほんと怖くて無理だからそっちのほうが怖い。

それにしても孝史が帰ってくるまで待ち伏せしてたことを考えると恐っ。そもそもなぜ住んでいるところを知っているのか。土曜日の再配達で横田と対面したときの孝史の怪訝な表情からして、このときが二人の初対面だと考えられる(少なくとも孝史にとってはだが)。となるとコインランドリーの再会のときに、孝史の帰り道を尾行したのか。

その後、コインランドリーに孝史の姿が。昨日の日曜日に続いて月曜日も洗濯か。平日休日関係なくほぼ毎日コインランドリーで洗濯していることが推察される。孝史がこのコインランドリーに頻繁に来ることをもっと前から横田が知っていた可能性もあるのか。

コインランドリーでは孝史の洗濯物を横田が漁っている。ただ気になるのは、洗濯が終わったのだから服を取り出していくはずなのに、横田は服を洗濯機の中に入れている。漁るために取り出していた洗濯物を戻していた最中か、それとも孝史のものではない服(?)を入れていたのか。

このコインランドリーのシーン、実はさっきのアパートのシーンと同じ日の夜である。つまり同じ夜に二回も横田は会いに来たということ。これは考えただけでゾッとする。異常な執念。いや、というよりアパートのそばで帰りを待ち伏せしていた不審者がいたにもかかわらず、家を出てコインランドリーに洗濯しに行く孝史のほうがある意味どうかしてるわ。普通は怖くて家出れないだろ。

火曜日:夜に孝史が血シャンプーで洗うシーン。物体はこのときはなにかよくわかんなかったけど、後で見返してみたら爪がくっきり映っている。そう小指だ。しかもずいぶん根元から切り落とした小指だ。合鍵作って侵入することとか可能なのか。

水曜日:横田が包帯を巻いた左手小指を孝史に見せにくるシーン。異常な愛情表現。自分の身体の一部を相手に渡す愛情表現はトリハダ4の第五話「いつか尽きる求愛のカタチ」でもそうだった。

木曜日:異常な愛情と執念の6日間の最後の日。

電車の音でかき消されていたけど、あの間ずっと笑っていたと思うとね。声をあえて隠してくるというこのブラックホラー演出。さすが三木先生。やることが違う。

「責任とれよ」とはどういう意味なんだろう。交通事故で怪我させたので、色んな意味でサポートしなければならなくなったということなのか。これで私の面倒を見なければならなくなったな、という意味か。

赤い花のペンダントネックはこの映画の終末でもう一回出てくる。

タイトル考察

タイトルは「異常な愛情と執念の6日間」

これはそのまんまの意味だと思うので詳しく書く必要はないでしょう。

第三話「好奇心から生まれる想像と漆黒」

あらすじ

夜のバスの前の席に座っている女子高生(入来茉里)の携帯電話が目に入った良和(野間口徹)。

ついつい「朝まで一緒うふふ~♡」という文字を読んでしまい…。

情想

同じバスの中での話ということでホラー アクシデンタル 第4話「赤と黒」を思い出してしまった。

良和役はトリハダの顔、野間口徹きましたねー。

野間口徹はトリハダシリーズではトリハダ3の第五話「貪欲な愛情に起因する戦慄」に、ドクロゲキシリーズではドクロゲキ2の第二話「知る。」(この話は異色でした)に出演している。

女子高生役の入来茉里もトリハダ3の第二話「雑音と無音の因果律」に出ている。顔が両話で違いすぎて顔では分からなかった。トリハダ3のほうの入来茉里は化粧が濃かったからね。名前を見て「あ、あの話の人だ」って気づいた。

この話は6月28日の20時半頃の話。

このバス、「東王バス」って書いてあるけどそんなバス知らない。行き先も「みたけヶ丘団地」って書いてあるけど架空の地名のようだ。

バスの後にある広告「大泉質店」、これとあとで出てくるP!ニュースから「練馬区」という地名から考えて、

練馬区にある大泉学園駅の付近だと思われる。ここはホラー アクシデンタル 第14話「見えない人間」のロケ地でも使われたこともあるので、可能性は高い。

彼氏と思われる女子高生のメール相手の名前はヨシキ。あとで分かるが、黒のフードの男(役者:松浦裕也)だ。

野間口徹の演技上手いなあ。自然な感じとか目の使い方が上手い。やっぱ私この人好きだ。

序盤の返信の時点で予測変換を見てみると、

“あいつもやっちゃおうか”、”あの女も”なんてのもある。

ただ↑の予測変換のシーンはほんの一瞬なので一回目の視聴で気づくことは困難だ。

“ことしようね”もあるけど”ことしようぬ”とか”今年ようね”もある。おっちょこちょいなのかこの女の子。

いや、ここはおっちょこちょいなんじゃなくて、同じ言葉を何回も打った履歴がある、ということを伝えるための演出なんだと思う。

そう思うと、”色んな”という言葉にも”いろんな”、”イロンナ”、”イロンナ”、”いろいろ”、”色々”という数多の予測変換が現われるのも納得がいく。

ちなみに同じ言葉を何回も打った履歴がある、というのは今までに何回もこういう手口を繰り返してきたという意味ですよ。

「今日、朝まで一緒うふふ~♡ いっぱい色んなことしようね-」

というメールを確認した良和が身を乗り出して女子高生の顔を見ようとするところが個人的に好き。

そのあとのメールガン見したということはおそらくタイプの顔だったんだろう。

女子高生は時たまなにかを見るように前を見ていたから、おそらく前の鏡や反射かなんかで後で良和が覗いていたことを確認していたんだと思う。

バスの案内が「次は、ヤマト一丁目」とアナウンスしている。

黒のフードの男は途中で乗ってきた。このヤマト一丁目で。

良和が自分のケータイで見た”P!ニュース”で載っていた主要ニュースには、

一番目に「20歳の女子大生、依然行方不明」とある。

篠田 綾のことかと思ったけど、彼女は21歳だし、行方が分からなくなった場所も異なるから違う。

篠田 綾は由美子が殺したと考えるのが妥当だろう。

ちなみにこのニュースの行方不明の女子大生の名前は野上。

もう一つ、重要なニュースがある。

三番目に、「オオゾラ運輸ドライバー事故、社長謝罪会見」。

これは第二話のことですね。

メールのやり取りの内容からしてこの女子高生が今回の女子大生行方不明事件の犯人だと思う。あと黒のフードの男ね。

この女子高生、”うざいんだけど”の文打つときに”んだけど”という予測変換がすぐ下に出ているのにもかかわらずご丁寧に一文字一文字打つところはやっぱりばかだと思う。

“んだけど”の予測変換に”んだけ度”もあるしね。

今さらだけど、この女子高生役の入来茉里、ちょっと老け顔だと思ったから調べてみたら1990年生まれで若かった。画像も調べたらけっこうかわいかった。こんなにかわいいと思ったのは涼宮菜月以来かもしれない。

良和がハッとして目を伏せてから良和と女子高生二人が映るロングカット、ここ好き。良和の目の動きがポイントですよ!

小刻みに動揺している感じとか出すのうまいなあ野間口徹。

つまりこのメールのやり取り、全ては誘うためだったってこと?

私が考えるのは、同じ言葉の予測変換の豊富さから見るに、この殺人コンビは今までに何回もこういう手口を使って殺人を犯してきた、つまり今回も誘うためにわざとあのようなメールのやり取りをしていたんだと思う。

ただ一つ引っかかるのは、入来茉里のインタビューで自身の役柄のことを「悪気がない女の子」と言っていたところだ。

タイトル考察

タイトルは「好奇心から生まれる想像と漆黒」

好奇心とは、良和がJKのケータイの内容が気になること、言い換えれば欲望。

想像とは、良和が「こいつ殺人犯じゃないのか?」と思った想像のことだと思う。

漆黒とは、良和のこの後に待ち受ける結末のことだと思う。

好奇心が…という話は三木ホラーではよくあるネタで、今パッと思いつくものだとトリハダ5の第五話「欲望と信頼の末路」とか、ホラー アクシデンタル 第2話「サンクチュアリ」とか。

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第四話「理想と現実の相違から訪れる闇」

あらすじ

付き合っている男にしつこくされていると飽きて別れを切り出す葉子(佐津川愛美)。

ある日、引っ越したばかりの部屋に帽子を深くかぶった川村と名乗る男(菊田大輔)が鍋を持って訪ねてくる。

どうやらシチューを作り過ぎてしまったようなのだが…。

情想

葉子(ようこ)役の佐津川愛美はトリハダ2「ネック」の主人公、さらにトリハダ4の第六話「誰もが持つ恐ろしい人間の本性」に出ている。

6月21日の20:58から話は始まる。

メールが頻繁に来る彼氏の名前は佐久間徹。

部屋は引越したばかりでまだ散らかっている。ダンボールには”たぬき引越しセンター”と書いてある。

やかんを見てホラー アクシデンタル 第12話「失われた時を求めて」を思い出した。形状や色は違うけどなぜかやかんが印象に残っていた。

訪ねてきた男は川村と名乗った。三回目の来訪のときに本名を名乗る。

葉子は料理をしない女の子。個人的には好きじゃない。

葉子の部屋にはなんで椅子が二つあるんだろう。一人暮らしじゃないのか。

隣の部屋のナンバープレートには確かに川村と書いてある。だからこそ、分かるものか。

川村は毎回21時前後に決まって来る。なぜだろう。

三回目の来訪の前、葉子がジュースのストローをいじっているシーンが自然で哀愁がただよっていていい。

葉子の「はい」がか細くて可愛い。

チェーン付けたらシチューの鍋が入らないっ!って誰もが思ったはず。

川村が本名を名乗った。川村ヨシト。

それにしてもなんで帽子をかぶっていたんだろう。

葉子はなんであんな笑顔になったんだ。イケメンだったからか?

シチューを受け取る。ここでピアノが流れる。ちょっと不意打ちだ。

野嵜好美(のざきよしみ)来たー!

ホラー アクシデンタル第9話「心は孤独な狩人」で出てきた人だ。

それからトリハダ6の第三話「保身に必要な最低限の代償」にも出ている。この話は異様だった。

うーん、この話は気持ちが悪い。舌がリアルだ。

この話のオチのニュースはメインストーリーで流れる。

しかしどうして川村と名乗った男は葉子に目を付けたんだろう。

三回も訪れるなんて。なにか理由があるはずなんだろうけどその描写はない。

タイトル考察

タイトルは「理想と現実の相違から訪れる闇」

難しいけど、まあ簡単に解釈すると、

理想は隣人が作ってきてくれるおいしいビーフシチューで、

現実は、現実。つまり友達(亜希 / 役者:芽衣)が言ったこと、

「今どきおすそ分け? 怪しいねぇ~。ストーカーでしょ」

友達の予想はちょっと外れたけど、「今どき」っていうのは確かに分かる。

佐津川愛美も舞台挨拶では「居留守使う」と言っていた。

だから現実とは、このご時世に東京でおすそ分けは怪しいということ。

そして闇は、まあこの話のオチであるわけです。

第五話「自身に降りかかった悪夢と結末の相違」

あらすじ

小森夕子(石橋杏奈)が仕事から帰ると、上着のポケットに小さく丸めた紙が入っていてそこには「30」と書いてあった。

翌日、出勤するためのバスを降りるとポケットの中に今度は「29」と書いてある紙が入っていて…。

情想

今回のバスも東王バス。第三話で良和が乗ったバスも東王バスだが、ナンバーが違うから同じバスではないようだ。

紙は家を出るときは無くて、バスを降りたらあるということは、友達(大島楓 / 役者 朝倉えりか)の言う通りやっぱりバスの中で誰かに入れられているということになるのか。

でも紙は誰がいつ入れているのか、それがまったく分からない。

行きはバスを降りたあとに確認するといつも入っている。帰りは家で確認するけど、やっぱり入っている。一日に2カウントのペース。行きと帰りのバスで入れられているのかな。

夕子、字書くの早いな。行動も早い。

しかしおしゃれな部屋だ。コーヒードリップにワイン、フルーツかごがすごい。

これだけ警戒してて、それでも紙が入っている。お手上げだ。もう考えないことにしよう。

「こんな事はもうやめて下さい!!」のレスには水着姿の女の子のお腹に「インラン(淫乱)」

そのあとに念入りに手を洗う夕子。

ポストに紙が入っていて「10 9 8 7 6 5 4 3 2 …」を映すシーンで郵便番号154-0104と書いてあるが、架空。

最後の1は夕子の部屋の中に入っている。なんでもありか。

1の紙を押さえているあの扇子。なぜ扇子。そしてなぜ押さえた。

犯人は部屋の中にも侵入できるということは、1の直後にその場で部屋から犯人が出てきて、という結末かと思ったけど違かった。

1の紙を見て驚く石橋杏奈の演技が上手い。まったく違和感がない。

洋服だけ持っていくために家に帰る楓の勇敢さ。

そしてこの結末は楓かわいそすぎだ。

警察にお話があると言われたとき私が思ったのは、

数字で追い詰められていたことを相談していたのは楓にだけで、その楓は夕子と一緒にいるときに殺されたんだから、

警察は夕子を疑っているからお話があると言ったのではないか。つまり夕子は殺人犯と疑われてもそれを裏付ける証拠がない。

でも結末はそれより魅力的でなるほどと思った。

三木先生、素晴らしいです。感服します……。

タイトル考察

タイトルは「自身に降りかかった悪夢と結末の相違」

自身とは夕子のこと。

悪夢とは数字のカウントダウンによって追い詰められていくこと。

結末の相違とは、夕子が殺されるはずだったところを楓が身代わりになったというまさかの結末。

一つ気になるのは、この出来事は悪夢なんだね。

現実に起こった事ではなく悪夢か。

この後、第六話が入りますが、最終六話はメインストーリーの結末と混ざりながら進まれていくので、メインストーリーを書いてから最後に第六話を書きます。順序がややこしくて申し訳ないです。

メインストーリー

あらすじ

家電メーカー HYUGA電機(ヒュウガ)のコールセンターに勤める高林 ひかり(谷村 美月)は、製品には関係なく罵詈雑言を浴びせるような酷いクレーマーにも、ひたすら謝り続けるような地味で真面目な社員。

しかし上司の中村 健二(小林 高鹿)との不倫という秘密を抱えていた。

その日も後輩の美香(宮崎 美穂(AKB48))に頼まれ、頻繁に電話してくる中年女性、宮脇 沙世からのクレーム対応に疲れ果てて帰宅すると、ふと隣の部屋の住人(松本 じゅん)の表札が“宮脇 沙世”である事に気付く…。

情想

メインストーリーはオムニバス各話の間間に挟まりながら少しずつ進行していくので、オムニバスによって区切られているところを”※※(第○話「○○」)※※”としていきます。

都内のマンションに住む主人公 高林 ひかり(谷村 美月)は、仕事のある日は朝7時に起床する。

最初、主人公が窓についた手形を触るシーンで、手形は内側に付いている!? と思った。

でもそれは違かった。手形は外側に付いていた。

クレーマー 宮脇 沙世、46歳。東京在住。電話番号 03301220。

購入した掃除機についてのクレームのようだが、長期間にわたって何度もクレームの電話をしていることが通話履歴から分かる。クレームの内容もまともなものではなさそうだ。

主人公の仕事帰りの描写、来る日も来る日も理不尽なクレームの処理にストレスを抱え、疲弊している様子がうかがえる。帰りも遅く、仕事に充実感を感じているわけではなさそうだ。

ごみ出しに出てきた隣人のおばさんと遭遇。主人公はエレベーターで昇ってきたが、隣人のおばさんは階段で降りてごみ出しに行った。後で分かるが、ここは3階。

※※(第一話「見えざるものの中にある真理」)※※

主人公の部屋――

主人公と上司のベッドシーン、下着をつけるのか!

主人公の電話の着信はお父さんから。お父さんは上京した娘を心配して電話をかけてきたようだ。主人公は「お盆は帰るから」と言っている。

カレンダーには2012年6月1日(金)と6月8日(金)に赤丸がついている。どちらも金曜日。その日はなにかあるのか。不倫の日?

翌朝、主人公は宅配業者が鳴らした玄関のチャイムの音で目が覚める。時間は AM 9:30 過ぎ。ということは今日は仕事が休みの休日で、おそらく土曜日。前日は6月1日か6月8日のどちらか(いずれも金曜日)。やはりあの金曜日の赤丸は一週間に一度の上司との不倫の日だったか。

上司 中村 健二からメール着信。メールの日付から前日が6月8日で、今日が6月9日であることが分かる。メール受信は 09:07 となっているが着信音が鳴ったのは 9:30 過ぎという謎。メールの文面で「また金曜日」と言っているで、上司との不倫は基本的に毎週金曜日らしい。メールを見た主人公はムカついている。次の金曜日が待ち遠しいというよりは、そっけないというか、この不倫という関係に嫌気がさしている感じに見える。主人公は仕事でのクレーム処理だけでなく、上司との不倫関係にもストレスを感じているということか。

主人公の部屋に宅急便が届くシーン、外に第二話で出てくる宅急便の車が停まっているので、主人公の部屋を訪ねた人は孝史だと思われる、というかそうだった。そのまま第二話に突入する。

※※(第二話「異常な愛情と執念の6日間」)※※

2012年6月28日(木)

主人公のケータイに上司からメール、「明日、家に行くから」。まあ、明日は金曜日だからね。その上司は今日は出勤していない様子。

後輩の美香がいつもクレーマーばばあの電話を主人公によこすのは、ばばあに代われと言われたからなのか、それとも美香の計らいか。

以下、ばばあの着信履歴。

掃除機(CLEAN KEEPER)の音について
〃             排気について
〃             重さについて
〃             操作方法について
〃             タイヤについて
〃             説明書について
〃             大きさについて

重さについてってクレームのしようないだろw

タイヤについてって車じゃないんだから。

大きさについてww

隣人のおばさん 302号室 宮脇 沙世。つまりクレーマーばばあの正体は普段は優しい隣人のおばさんだったのか。それに気づいた主人公。あとは向こうがオペレーターが主人公だと気づいているかという点。主人公はそこが気になっている。ただ向こうは「高林さん」と言っているので、おそらく気づいているんだろう。ここの会話から主人公だけでなく隣人のおばさんも一人暮らしだということが分かる。

このにこやかなおばさん、下がっていくエレベーターにマッチしすぎてて笑ってしまう。前回のごみ出しは階段だったが今回はエレベーターを使った。すぐに来るならエレベーターとのことで、特にこだわりはないようだ。

※※(第三話「好奇心から生まれる想像と漆黒」)※※

※※(第四話「理想と現実の相違から訪れる闇」)※※

今日は7月1日。

主人公が隣のクレーマーのことで悩んでいると言った直後に「楽しもう」って・・・ひどいなこの男。

そして7月9日、仕事場のシーン。

人は誰しも闇を抱えている。

ばばあは寂しさから毎日クレームの電話をしていた。

主人公はばばあから受けたストレスを不倫で発散していたが、それも限界だった。

主人公はどんどん追い詰められていく。

ストレスは発散するべきだけど、それが人に対してするものでは、ストレスは人から人へとつたっていくだけでいつか消えるものではない。

ストレス社会といわれる現代の大きな闇を、このシーンで少し感じた。

「知ってる」、主人公いよいよピンチだ。

「おまえ、毎晩あえぎ声がうるせえんだよ」

ばばあはなんで覗いていたんだという無粋な疑問は置いといて、

毎晩じゃないだろ。

そんなに会いたくないなら階段使えばいいのに。ばばあはいつもエレベーター使う。

この日に会うのはこれは恐怖だー。

ばばあのこの笑顔、やばい。これは今までとは違う恐怖だ。新ジャンルのホラーだ。

「うるさいやつが多くて」

なにを言いたいんだこのばばあは。

※※(第五話「自身に降りかかった悪夢と結末の相違」)※※

このあと第六話「誘惑と疑念の葛藤と脅迫」の話に入りますが、途中からメインストーリーと混ざってそのまま映画は終わるので、第六話のほうにあとは全部書きます。

第六話「誘惑と疑念の葛藤と脅迫」

あらすじ

専業主婦の中村真貴子(白羽ゆり)は、毎週金曜日に限って帰りが遅い夫 中村健二(小林高鹿)を疑っていたが「浮気したら殺すから」と言ったものの、それ以上問い詰めたりはしなかった。

ある日、真貴子の下にライフスタイルを改善すると名乗った女性から電話がかかってきて…。

情想

真貴子役の白羽ゆりは三木ホラー初出演。

7月13日(金)の朝から話は始まる。

台所の瞬間湯沸かし器私の家のやつと同じだ(←なんだこのどうでもいい情報)。

真貴子「最近いつも遅いじゃない。特に金曜日」
夫「それは、付き合いだから」

付き合いとはメインストーリーの主人公との不倫ね。

真貴子「浮気したら殺すからね」

こ、恐い・・・

株式会社マイルのキタガワさん。

しかし一本の電話が運命を変えるとはこのことですね。

「亡くなられる」と言われても信じられない。私なら。でも今回は信じたほうがいい結末が待っている。

今日は7月13日(金)、キタガワによれば土日は夫婦一緒に過ごし、夫は16日(月)8:15に出勤し、夜7時に退社し、そして7時半に亡くなられる。

キタガワはこんなにも夫婦間の情報を知っている。そして「ご主人も…」と言っていたから、ご主人にも話をしている、言い換えればご主人の気持ちを把握している、そういう人物がキタガワの正体だと考えられる。

答えを言うとメインストーリーの主人公。

でも主人公だとしたら、その目的は? なぜ上司を殺そうとする?

キタガワは「奥様にとっても、わたしにとっても悪い提案じゃないんですよ?」と言っていたけど主人公にとってメリットはなにがある?

「これであなたが主犯よ」

奥様、主犯にされちゃったよ。

電話のシーンの直後に主人公が公衆電話で受話器を置くシーンに切り替わる。

これで主人公がキタガワだと確定だろう。あとは目的だけが分からない。

しかしあの話し方と声質だけでは主人公だとは思わなかった。

受話器を置いた主人公の表情はうかない顔だった。

そしてカレンダーの2012年7月9日(月)の欄には×印が。

このカレンダー、そしてこの目覚まし時計は主人公の部屋のやつだ。時計は13時半を指している。

×印の意味について、

最初は、その×印の日に主人公が上司を殺すということだと思った。

しかしよく考えれば9日の日ってもう過ぎているではないか。

9日の日はメインストーリー(第四話と第五話の間)で主人公がばばあから「おまえ、毎晩あえぎ声がうるせえんだよ」と言われ、その日の夜にエレベーターで会って「うるさいやつが多くて」と言われた日。

そういえばあの日からばばあは登場していなくて、登場したと思ったら死んでいた。

死体もけっこう腐敗していたように見えたから、おそらく9日の日に主人公はばばあを殺した。

そしてその日のカレンダーに×印を付けたんだと思う。

そして三日後の14時半。運命の16日月曜日。海の日。

会社のシーン、

この日も主人公は会社に来ていない。

あの上司と主人公の後輩の美香がいい感じの関係になっている。この上司の女遊びには余念がないな。

上司のケータイがブーンと鳴って主人公からメールが来るが、受信時刻は14:20、今は14:23。時間差があるのはおかしい。

上司が主人公の家に向かう途中、結婚指輪を外している。どういう意味なんだろうこの行為は。

シーンが変わる直前に上司の顔がニヤって笑った気がしたけど気のせいかな。

家には争った形跡がある。あのばばあとの取っ組み合いを制したか、ひかり。

そして主人公が屋上で泣くシーン。

主人公の泣く姿が印象的だ。

望んでこうなったわけではない。また世間から自分は追いつめられ、死ぬしか道はなくなった。

今日は誰に追い詰められたんだろう。他人にか? それとも自分にか。

主人公は「私にとっても悪い提案ではない」と言っていたけど、結局どういう意味だったんだろう。

10日後、

通帳を見て微笑む奥様。

通帳には7月26日に生命保険約1億円が振り込まれている。

つまり犯人主人公の保険金殺人で夫の健二は殺されたという結末で話は終わった。

劇中の一番最初に流れる鼻歌は真貴子が歌っていて、最後もそれで終わる。

タイトル考察

タイトルは「誘惑と疑念の葛藤と脅迫」

誘惑とは保険金殺人で1億円が手に入るという金銭的誘惑。

疑念とは夫が本当に浮気をしているのか分からない、ということ。

葛藤とは上記の誘惑と疑念の葛藤。

脅迫はわからない。

だれが恐怖したか、というところで考えると、やはり被脅迫者は主人公だと思う。

主人公は最後に追い詰められて自殺した。

脅迫者はばばあだと思う。

ただここは主人公がばばあを殺した目的がなにかによる。

ばばあのいやがらせや脅迫がエスカレートして耐え切れなくなった主人公は殺した、のか、主人公は自分が自殺するからその原因となったばばあと上司を殺してから自分も死のうと考えたのか。

前者なら脅迫だけを他とは切り離して考えて、主人公が周りから受けた脅迫、という意になるが、自分としては後者のほうを支持したい気持ちがある。

主人公は最後は自殺したけど、しっかり周りの人も道連れにしてから死んだというしたたかさというか、静かな恐さがあったということだ。

私はそう考えたい。

多分この「脅迫」の意を理解できなければ、この話は本当には理解できないのかもしれない。

全体的な感想

トリハダ 劇場版はトリハダ1~6のシリーズのどれにも引けをとらない出来だったと思う。

ドクロゲキ的(後味の悪いサスペンス)な要素もあったのでそれは少し驚いたけど、トリハダとドクロゲキの中間のような作品でそれはそれで良かったと思う。

借りてよかった。

観てよかった。

そう思えるだけでもうそれはすばらしいことだ。


ホラー アクシデンタル等 目次

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コメント

  • はじめまして。
    つい先ほど、本作品を鑑賞して見えているものが真実ではない?と疑問を感じネットを徘徊しておりました。

    疑問1 時系列
    クレーマーのばばあを殺したのが9日だとするならば
    16日の14時に上司を呼び出し、返り血のついたシャツを着たままなのはなぜか

    上司の家にキタガワから電話があったのは(恐らく)13日の金曜日
    電話を切った直後、主人公が公衆電話を切るシーンへつながる。
    このシーンでは返り血を浴びていない。(おそらく16日と同じ服)

    仮に上司の家に電話したキタガワ=主人公だとするならば
    ※もしくは公衆電話を切るシーンが9日~13日だとするならば
    13日の金曜日時点でクレーマーのばばあは生きていたと思われる。

    そして、キタガワは「7時頃に仕事を終え、7時30分頃に亡くなられる」と宣言しており
    宣言通りだとするならば、上司が主人公宅を訪れた時点で殺されていれば
    7時に仕事を終える事もできず、7時30分に死ぬという宣言が崩れてしまう。
    殺す気なら最初から「仕事が終わったら家に来てくれ」と言うような気がします。

    疑問2 やたらと出現する「30※」号室
    異常な愛情と執念の6日間の横田が住んでいるのが303号室
    自身に降りかかった悪夢と結末の相違の小森が住んでいるのもやはり303号室
    理想と現実の相違から訪れる闇の川村が住んでいるのが304号室
    クレーマーのばばあ宮脇が住んでいるのが302号室
    そして主人公が住んでいるのが宮脇の隣なので301号室か303号室

    隣人が宮脇であると気づくシーンでは、主人公室と宮脇室の間にはエレベーターがあるように見え
    隣人とは言え、「毎晩」うるさいとは言い難いのではないか?
    また、ばばあの出現シーンはやたらとゴミ出しをしているシーンが多いが
    なぜ朝ではなく夜なのか?

    この気持ち悪さがトリハダだとするならば、★5級の超名作ですが
    答え合わせをしたいので、何か見落としている点があればご教示いただけませんでしょうか?

    by 安楽 2019年8月15日 09:25

  • 昔々の記事に、読んでもらえるかわかりませんが、私は今初めてトリハダ劇場版を見て、モヤモヤモヤモヤしてこのモヤモヤ解消のため色々な解説ブログを読み漁りここまで辿り着き、一番真理に近いように思ったのでこれを書いたあなたと、本当のラストの意味を知りたくてコメントさせて頂きました。

    私はこの映画をアマゾンプライムで見つけ、
    こういったレビュー「この作品の特筆すべき所は一番最後に置かれている謎だ、自身が驚かなければ駄作と烙印を押すしょーもない映画解説ブログやレビューはこの映画の衝撃的なラストの解釈を間違えているか、まったく気がついていないのが面白い、Jホラーを語っているのにJホラーの定義をまるで理解していない無知をさらけ出した文章なのがよくわかる、残念だがアマゾンレビューにラストに気付いた書き込みはまったくなかった、存在自体に気付いていないのだ。

    気付いた時は間違いなくトリハダ物のこの作品、あなたは答えにたどり着くことが出来るだろうか?」
    が書いてあったことから興味を持って見ました。

    結果、私は答えに辿り着くことができずに回答を求めてインターネットで検索をかけまくりましたがどこも「間違った真相」「そもそも謎に気づいてない」というものばかり。

    「謎」というものがそもそもなんなのか
    未熟な私にはこれさえあってるかわかりませんが、
    まず自分がこの記事を読んでも疑問が解消されなかった謎について書きます。

    まず一つ目は、
    上司の奥さんに電話をかけたのは、本当に主人公なのかという点。

    電話を切ったあと、公衆電話で電話をかけている主人公のカットが入るし、この記事でも間違いないと書いてありますが
    口調、声から、主人公の後輩の様にも感じました。
    電話をかけたあとの主人公の表情と、電話口の女の表情がまるで違うような。。
    それからこの記事で知ったのですが、この時点で主人公は隣人を殺害していたのですよね
    それで上司が家に来たとき言った言葉は「どうすればいいの?教えてどうすればいいの?」
    主人公は「人を殺してしまった、、どうしよう、、」という感じになっていたと私は思いました。
    つまり、アンナ風に電話をかけて、保険金あるよね?どーするー?なんてこと考えてなかったと思うんです
    それであの時の公衆電話で誰に何を話してたのかは定かではないですが東京のお盆が7/13辺りなのを考えると父親に帰れないと言った、、?でも携帯があるのにおかしいですよね、、

    そして二つ目、
    保険金は1億円なはずなのに振り込まれていた金額は
    94280000円。手数料なのだろうか?
    それに、通帳全体が見えるように引いたカット
    それから拡大してより一層数字がよく見えるように寄ったカット
    こんなにカット入れる必要ありますか?
    そもそも通帳見て鼻歌歌ってるだけであぁそうだったんだ(死んだ)ってわかるし、途中で入ってた短編の話でもラストはそんな感じで終わるのにこれはわざわざ通帳の中まで見せている。
    そこになんか意味があるように私は感じたのですが数字、火付とにらめっこしても全然わかりません…

    そして三つ目。
    もし、奥さんに電話したのが主人公ではなく、後輩だった場合、いつもいつもクレーマーの電話を主人公に渡していたのは?
    後輩と上司がその時すでにできてたとして、主人公がクレーマーに苦しめられてると上司に言ったとき軽く「楽しもうよ」と話を終わらせたのは?
    上司が「バレそう、金曜日は無しかな」とメールを送った時があったけど奥さんと上司の会話的に毎回金曜は帰ってないしバレそうというか…って感じだったので
    あの時すでに金曜日は後輩と会ってた?

    そして4つ目、
    意味深に最後 今までの短編に出てきたものを踏んだりその場所を写したりしたけどもしかして全部ほんとはつながってる?関わってる?
    最初に宅急便がきたり 通った道に張り紙
    奥さんに電話で女が言った「コレで『主犯』はお前」みたいな発言
    主犯ってなんの?

    なんかもっと大きな事件というか謎な気がして
    モヤモヤして寝れません。。
    どうかこのコメントを読んでもう一度一緒に考えて頂けたら幸いです。

    下手な文章ですいません。

    by mana 2019年5月15日 04:24

    • mana さん、コメントありがとうございます。
      謎がいっぱいですね(笑) 情報を整理したのち、また返信できたらと思います。ご了承ください。

      管理人

      by Myus 2019年5月17日 20:12

  • 不倫の最中に「私って何なの?」っていう葛藤が主人公にあり、上司が他の子に乗り換えたこともあり、精神的に壊れちゃったんだろうなと思う。「私にとっても悪い話じゃない」は、自分を悪い意味で変えた男に復讐できるという意味かと思います
    何もかも嫌になってどうでもよくなって、突発的におばさんも殺したし奥さんに電話もした
    何となく主人公の気持ちが分かる
    上司が結婚指輪を外したのは、最近弱ってる不倫相手(元?)を刺激しないように的な、身勝手な男の自分よがりな優しさと感じました

    by 匿名 2018年3月5日 19:44

  • TITLE:Re:n@oさん、
    n@oさん、お久しぶりですね。いつもありがとうございます
    この記事も書いてからもう二年になるんですね。n@oさんがコメントくださった折に、私も当時の記事を見かえして懐かしいなと思いました
    ドクロゲキの記事はアクシデンタルなどに比べるとあっさりと短めに書き上げているので、参考になる部分は少ないかもしれませんが、またこの私日記に来てくださるのであればとてもうれしく思います。「ドクロゲキ」、いっぱい恐怖して楽しんでください!

    by syusuke 2015年8月15日 15:28

  • TITLE:No title
    しゅうすけさん、こんにちは。
    以前、アクシデンタルの解説・感想を楽しく読ませていただいた者です。
    今回もトリハダ劇場版の動画を見たあと、何方かの解説をみたいなぁと思い検索したところ、しゅうすけさんの私日記にたどり着きました。相変わらず、感性豊かな感想や一度見ただけでは気づかない指摘部分を関心しながら読ませて頂きました。ホラー アクシデンタルとの比較や役者さんの情報もとても参考になりました。しゅうすけさんの解説を読んだあとにもう一度動画をみることで、各話につけられているタイトルの深い意味に二度目の恐怖を感じました。今後の予定は、ドクロゲキを見て、そのあとしゅうすけさんの解説を読む、そしてもう一度動画見る…というワクワクループを楽しみたいと思っています。

    by n@o 2015年8月12日 12:13

  • ケノーベルからリンクのご案内(2013/05/18 08:58)

    練馬区エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。

    by ケノーベル エージェント 2013年5月18日 08:58

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