〈2018年 7月〉
【7月の主な出来事】
・中華銘菜 圳陽 / 東高円寺にある街場中華の最高峰
・うなぎ わたべ / さすがビブグルマンのうなぎ!
・家鍵を紛失し大変だった話
【14日】蕎麦 眠庵 / 神田の日本蕎麦の名店へ
Dete:2018年7月14日
――
今回は前回に続き人生二回目のミシュランガイド掲載レストランへ。前回はイタリア料理だったが、今回は蕎麦だ。
神田にある蕎麦の名店でミシュランガイド東京2018 ビブグルマンにも選出されている、「眠庵」へ行ってきた。
↑ここが「眠庵」、と言っても全然分からない。
↑ ここがお店らしいがお店の場所は本当にわからない。
まだ明るいのに私たちは自力で見つけることができず、地元の人に尋ねて場所を案内してもらうことになった。暖簾すらない。予約で満席だったからだろうか。
↑ どう見ても他人の家にしか見えない。もしここがお店だと事前に知らなければ、誰も見つけることはできないだろう。
店内は小ぢんまりとしていて席数も少ない。店主が一人で切り盛りしているのだからすごい。私たちが滞在している間にも、何組も予約していないお客さんが来たが、予約で満席ということで引き返していった。
↑ お通しは、おから煮。よく味が染み込んでいる。
↑ 豆腐(自家製)
素朴でありながらも味わい深い一品。何もつけずこのまま豆腐本来の味を楽しみたい。
↑ 牛肉と大根のバーボン煮
酒のつまみに合うよう濃いめの味付け、バーボンで煮るとは面白い。大根に味が染み込んでいる。
↑ チーズの味噌漬け
右がカマンベールチーズ、中央から左は何チーズかはわからないがこれが絶品。
この小さな一粒を口に入れると、味噌とチーズの強烈な発酵の風味が来て、口の中でとろけながら最後は甘みにも似たチーズのまろやかさが後味に残る。
発酵とまろやかさ、この異なる味わいを一口の中に鮮明に感じることができる絶品。友人も称賛の一品。
↑ 小松菜のおひたし
撮り忘れ、食べかけなので少ないが本来はもっと量がある。
ほのかな和風だしが香る、私の好みだ。
↑ 煮豆腐
他の酒肴は全体的に酒に合うよう濃いめの味付けだが、この煮豆腐は素朴なだしが持ち味の絶品。そのままでも美味しい豆腐を優しい味わいのだしで煮込んであり、私の好みだ。友人も絶賛。これは必ず頼むべき一品だろう。
↑ 出汁巻き玉子
とにかくぷるぷるふわふわでやわらかい。こちらも良いだしなのでおいしくないわけがない。ぜひ食べるべき一品だろう。
酒肴はここまで。メインの蕎麦を食べることにしよう。
↑ 二種もり。写真はまず一種めのもり。これを食べ終わったら二種めのもりが出される。
産地の違うもりを食べ比べることができる。今回の二種もりは、最初は北海道産、お次は佐賀産であった。
↑ 一種め、北海道産のもり
↑ 二種め、佐賀産のもり
それほど蕎麦に明るくない私でも、それぞれの蕎麦の違いが分かった。
香りのよい蕎麦、喉ごしのよい蕎麦など、それぞれの蕎麦の特徴を感じながら食べ比べることができるこの二種もりは面白いと思った。
最後は蕎麦湯でシメた。友人はこのどろどろの蕎麦湯を絶賛していた。
――
よくある蕎麦屋は蕎麦だけでなく天ぷらや刺し身などもある。
しかしこの眠庵は蕎麦と酒肴のみ。天ぷらも刺し身もない。
あくまで蕎麦を中心に回っており、酒肴はメインの蕎麦を食べる前の序章に過ぎない。さらに一品一品の酒肴の量が少なめなのは、蕎麦を食べる前にお腹いっぱいにならないようにとの配慮があるからだと友人が言っていた。
この蕎麦に対するこだわりは並大抵のものではないと、このお店を訪れて感じた。
蕎麦という一つの料理のジャンルがある。フレンチなどとは違って蕎麦は一つの料理なので、蕎麦そのものの味に対して多くの新鮮な驚きを求めることは難しいのかもしれない。
しかし私は、そうした蕎麦そのものの味だけではなく、一つの蕎麦という料理にかける料理人の並々ならぬこだわりを感じた。天ぷら、蕎麦、寿司など、一つのジャンルの料理を極めるというのは日本の料理人の真髄である。
その特徴を表している典型的なお店だ。
伝統を受け継ぐ古き良き蕎麦屋、眠庵。
このお店を訪れることなしに、蕎麦を語ることはできないだろう。良いお店だ。
評価
眠庵は、40点です。 →〈評価一覧〉
美味しかった~!
【15日】
Dete:2018年7月15日
――
2018 FIFA ワールドカップ ロシア
録画後追いで観た。そのときに記録したメモ。
グループステージ
印象に残ったシーン
「イラン」対「スペイン」:終了間近のイランのハンドスプリングスロー。失敗に終わったが。
「ベルギー」対「チュニジア」:ベルギーのバチュアイが決定機で何度も決めきれないからって、実況小馬鹿にしすぎ。
「ドイツ」対「スウェーデン」:ドイツ、鳥肌立ったわ。
決勝T 一回戦
優勝候補(一回戦前)
〈第一〉
ブラジル
ベルギー
クロアチア
〈第二〉
ウルグアイ
一回戦 予想スコア
ウルグアイ 1-0 ポルトガル
フランス 2-1(延長) アルゼンチン
ブラジル 3-1 メキシコ
ベルギー 3-0 日本
スペイン 3-2(延長) ロシア
クロアチア 2-0 デンマーク
スウェーデン 0-1 スイス
コロンビア 1-3 イングランド
一回戦 備考(一回戦前)
・決勝トーナメントの左の山が激戦区。コロンビア以外の中南米国は全て左の山、さらにベルギーなど強豪国が揃う。ブラジルとベルギーの決勝戦が観たかったがそれは叶わなかった。一方、トーナメント右下の山には強豪国がいない。ゆえにイングランド、ベスト4も夢ではない。
・ポルトガルはドイツと同様、カウンターに弱い。ウルグアイは攻守共にレベルが高い。ウルグアイはグループリーグで安定した戦いぶりだったが、強豪国と戦ってきたわけではない。C.ロナウド擁するポルトガルが、ウルグアイの優れたディフェンスを崩せるかがポイント。
・フランスは攻守のバランスがいい。アルゼンチンも強かなチーム。この試合が最も甲乙つけがたい。
・今大会屈指の攻撃力を誇るベルギー相手、日本は善戦してこのスコア予想。
・「スウェーデン」対「スイス」、どちらが勝ってもおかしくない。勢いがあるのはスウェーデン。しかしながらスイスはグループリーグでブラジルと引き分けており地力がある。
・コロンビアは復調の兆しを見せていたハメスが第3戦で前半途中交代しており、それが不安材料。コロンビアは実力のあるチームだが、チームの調子は万全とは言いがたい。
個人的に好きで応援
イングランド
スウェーデン
今大会の好きな選手
ミシー・バチュアイ(ベルギー)
ジェシー・リンガード(イングランド)
一回戦 スコア
ウルグアイ 2-1 ポルトガル
フランス 4-3 アルゼンチン
ブラジル 2-0 メキシコ
ベルギー 3-2 日本
スペイン 1-1(3 PK 4) ロシア
クロアチア 1-1(3 PK 2) デンマーク
スウェーデン 1-0 スイス
コロンビア 1-1(3 PK 4) イングランド
一回戦 感想
・フランスのエムバペがクリロナに見えた。スピードもテクニックもある。運動量も豊富。対戦国にとって驚異となる選手だ。
・スコア以上にブラジルの強さが際立った試合だった。守備陣安定、これでグループリーグから三試合連続無失点。攻撃面では選手同士の連動が良く決定機を多く作った。死角がない。
・日本 善戦! 勝てた試合だっただけに残念な気持ちは大きいが、優勝候補相手にこれだけ良い試合ができたことを誇りに思ってほしい。次につながる!
・ロシアが中々カウンターに行けない中で、スペインがただボール回しているだけの単調でつまらない試合だった。
・グループリーグでのクロアチアの強さを強豪デンマーク相手に出せなかった印象。勝利したとはいえ、120分戦ったことで相当疲労も溜まったと思う。一度PKを止められたモドリッチが再びのPKで真ん中に蹴って決めたシーンでは、その強かな精神力に驚いた。
・強豪スイス相手にも堅守速攻という自分たちの持ち味を出せたスウェーデンには舌を巻いた。北欧の高き壁、そしてスピード感のあるカウンター、おそらく今大会で最も堅守速攻を体現できているのがスウェーデンだと思う。ただ、目立ったストライカーがいなくて攻撃に分厚さが感じられない。得点もオウンゴールが多い印象を受ける。
・コロンビアはハメスが欠場する中でもよく手堅く戦っていたと思う。一方のイングランドは、前半は攻守の切り替えが早くスピード感あふれる展開で持ち味を出していたが、終盤になって運動量が落ちパスミス連発。“集中力の欠如”も目立った終盤のイングランドだった。
決勝T 準々決勝
優勝候補(準々決勝前)
〈第一〉
ブラジル
〈第二〉
いません! ブラジルを倒せる国はいません! でも一応、クロアチア!
準々決勝 スコア予想
ウルグアイ 1-2(延長) フランス
ブラジル 3-1 ベルギー
ロシア 1-2 クロアチア
スウェーデン 3-0 イングランド
準々決勝 備考(準々決勝前)
・トーナメント左の山の二試合はいずれも強豪国同士の対戦で見応えがある。やはりウルグアイ、フランス、ブラジル、スウェーデンなど、ディフェンスが良く攻守のバランスが優れた国がここまで勝ち上がってきている。個人的に起きたら番狂わせだなと思う試合は、「ブラジル」対「ベルギー」でベルギーが勝利すること、「ロシア」対「クロアチア」でロシアが勝利すること。
・ウルグアイはおそらくカバーニが欠場となるだろう。そうなるとウルグアイは、より守備重視・カウンター狙いの戦術で来るだろうと予想する。もともと鉄壁の守備を誇るウルグアイだから、さすがのフランスも攻めあぐねるだろう。ただエムバペの突破力は驚異的なので、最後はフランスが競り勝つのではないか。ただ個人的には、攻守のバランスが優れたウルグアイに勝ち上がってほしい。そしてカバーニ戻ってきてほしい。
・ダントツの優勝候補、ブラジルがこちらも優勝候補のベルギーを突き放すことになるだろう。基本的には攻守の切り替えが早いスピード感のある展開が予想される。ブラジルはボールを保持しようとするかもしれないが、そうなったらベルギーはカウンター狙いで来るだろう。ベルギーは3バックの超攻撃的フォーメーションが予想されるが、そうした場合ブラジルの連動性の高い分厚い攻撃に耐えられるかどうかは疑問だ。ただクルトワという大きな壁があることはブラジルにとっては厄介。ブラジルはここまで三試合連続無失点と、安定した守備を見せている。ベルギーにルカクやデ・ブルイネといった強力な攻撃陣がいて、様々な攻撃のバリエーションをもっていることを考慮したとしても、ベルギーがブラジル相手に複数得点を取ることはできないだろう。ブラジルは試合を重ねるごとに成長している印象がある――フランスも同様。チームとしての運動量も高く、連動も上手くいっている。今や、攻撃も守備もどちらも非常にレベルが高い。だから負けない。ブラジルが負けるところを想像できない。他の国よりも頭一つ抜けている。死角がない!
・開催国ロシアは今かなり勢いがある。一方、クロアチアは前回のデンマーク戦で勝利こそしたもののかなり手こずり、グループリーグでの強いクロアチアを見せられなかった。イージーミスも多かった。デンマークにけっこう決定機を作られた。クロアチアの底が見えたなと思った。しかし依然として、トーナメント右の山の頂点に立つ国はクロアチアだと思っている。本来ならクロアチアが圧倒すると考えたいが、開催国ロシアの勢いとデンマーク戦でのクロアチアの戦いぶりをふまえて、私はクロアチアが苦しみながらもロシアを下すと予想した。
・「スウェーデン」対「イングランド」、どちらが勝ってもおかしくない。基本的には、ボールを保持して攻め込むイングランド、守りを固めて堅守速攻を狙うスウェーデンという展開になるだろう。どちらの国も戦い方が好きで個人的に応援している。北欧の高き壁、スウェーデンは典型的な堅守速攻型でチームとしての一体感がある。勝ち方を知っていてなかなか負けない強かなチーム。目立ったストライカーがいないので、個の力よりも組織力で得点することが多い。ただここまでのスウェーデンの得点はオウンゴールでの得点が多いのがちょっと気になるところ。一方のイングランドは、攻守の切り替えが早くスピード感あふれる展開が持ち味、何より試合を見ていて楽しい。ただ、イングランドは後半の集中力の欠如とプレッシャーに弱いこと、この二つが欠点。これをふまえて、強豪相手にも自分たちの戦い方がブレずにできる、さらにチームとしての組織力で勝るスウェーデンが勝利するだろうと予想した。
中華銘菜 圳陽 / 東高円寺に佇む街場中華の最高峰
友人のチョウさんが第一希望 中華、第二希望 天ぷらと言ったので、中華料理のお店を探すことにした。
そこで東高円寺にある中華料理の名店「中華銘菜 圳陽[せんよう]」に行くことにした。
↑「中華銘菜 圳陽」
お店の外観はよくある中華居酒屋といった感じだ。このお店はミシュランガイド東京2018 ビブグルマンに選出されている。
お店は大通り沿いだが、目立った店看板などはなくひっそりと隠れている。駅からも遠く、周りに他のお店なども見当たらないので静かである。
当日予約だったが運良くカウンター席を確保できた。最近中華料理を食べていなかったので、私自身楽しみだ。
今回はアラカルト。
↑ お通しの麻婆茄子(?)とナッツ
くたくたの茄子、ほどよい味付け、驚いた。非の打ち所がなく、普通に美味しい。
ナッツ、そのままではなく一工夫の味付けがされていてこちらもなかなかの美味しさ。
これまで食べてきたお通しのレベルをあっさりと超えている。このお店、只者ではない。
↑ 前菜三種盛り合わせ
右から広東叉焼[カントンチャーシュー]、海老の紹興酒漬け、よだれ鶏。
よだれ鶏、なかなか。海老の紹興酒漬け、新鮮な海老の旨味、プリプリで大ぶりなので贅沢感がある。中まで旨味が染み込んでいる。
広東叉焼、ほどよい脂とクセになる味付け、驚くレベルの美味しさ。これは絶品だ。次回はぜひ単品で頼みたいと思った。
↑ 点心 上海小籠包・広東焼売
↑ パリッパリの海老春捲
特筆すべきは広東焼売、詰め込まれた肉の旨味と肉汁、柔らかな生地、これ以上ないってくらいの焼売だ。平凡の中に光る非凡な一品。
私も友人も最初は小籠包がお目当てだったが、揃ってこの焼売を絶賛した。
↑ 季節の色々野菜、岩塩炒め
見た目は普通そうに見える。だがこのシンプルな野菜炒めにおいて、普通のレベルを軽く超える美味しさを感じたことに驚きを隠せなかった。
強火で手早く炒められた野菜は、どれも画一的で適度な固さ、それぞれの野菜の味が主体、その味を鮮やかに際立たてながらも、前面に出ることはない絶妙な塩加減。シンプルな一品にこれだけのレベルの美味しさ、ただ感心するばかりである。
野菜の良さ、持ち味を存分に生かした一品で、肉料理続きの中の箸休めになり得た。
↑ 自家製 干し肉 ~臘肉~
秘伝のタレに漬け込んだ豚三枚肉を干したもの。変化球的な一品として注文。
干し肉ということでクセがありそうなイメージだったが、食べてみるとそんなことはない。独特のクセなどはなく食べやすい。濃いめの味付けで酒肴としてもよいだろう。
↑ 例湯(本日のスープ)「冬瓜ととうもろこしのスープ」
あっさりとした味付けのスープの中に、とうもろこしやあさりのだしの旨味の調和性が優れた一品。
野菜料理やスープなどの箸休め的な料理を間にはさむことは美味しく食事するためには大事なことだと改めて思った。
普通に美味しい。私はそう思ったのだが、チョウさんは味がしない(味が薄い)と言っていた。
↑ メインはお目当ての一つ、四川麻婆豆腐。土鍋でぐつぐつしている。
ぷるぷるの豆腐、辛さと旨味の複雑な味わい。旨味は辛さに負けていない、そのバランスが良い。山椒は多めで、後味に山椒の痺れがけっこうくる。
汗が止まらなかったが、激辛というほどではない。これぞ王道の麻婆豆腐という感じ。
↑ 豚スペアリブのスパイス唐辛子炒め
唐辛子がわさっと乗っかっていて、豚スペアリブは揚げてある。
唐辛子の多さの見た目ほど、スペアリブは辛くはない、なんとも複雑な味わいだが、それらはあくまで引き立て役であって豚の旨味が存分に味わえる。さらにほどよい脂のつき具合で、いやはや、これは美味い。
この料理はチョウさんが肉を食べたいと言って注文したのだが、予想を遥かに超える絶品の肉料理で大満足だった。
↑ そしてシメの冷やし豆乳担々麺(夏季限定)
本来は担々麺がお目当てで頼もうと思っていたのだが、暑かったので冷たくさっぱりしたものでシメたいと心変わりしこちらを注文。
鮮やかな見た目、食欲をそそる。
けっして辛いわけではないが、後味にラー油の辛さがくる。まろやかなコクの中にごまなどの複雑な味わいが隠れている。トッピングも麺もスープも、入っている全ての具材が見事に調和して複雑ながらも一つの味わいを作り出している。麺はスープに依存し、スープは麺に依存しているかのようだった。この驚くべき一体感に、無心で箸が進む。
ふと隣を見ると、チョウさんは冷やし豆乳担々麺に口をつけたと思うと、なにかスイッチが入ったかのようにそのまま無心で一挙に食べ進め、最後まで無言のまま食べきりスープまで飲み干した。それは私も同じだった。まるですぐにでも食べないとその美味しさがどこかにいってしまうようだった。だから最も違和感なく無心で食べ進めることになった。このように器に盛られていて量を制限されていなければ、無限にも食べ続けてしまいそうな勢いだった。
食べている間はその非凡な美味しさに驚く暇すらなかった。それほど無心で箸を進めさせた料理だった。
これほど美味しい冷やし担々麺を食べたのは初めてだった。
↑ デザートは、杏仁豆腐とマンゴースープ 楊枝甘露。
――
この日は二時間制で次の予約客がすでに来店してきていたので、早々にお会計をすませお店を後にした。
お店を出てから初めて、私たちはお腹いっぱいだったことに気がついた。なぜかお店にいるときは満腹だと感じなかったのが不思議だ。おそらく麻婆豆腐と豚スペアリブを食べ終わった時点ですでにお腹いっぱいだったのだろうが、それにしてはなぜあれほどの勢いで冷やし豆乳担々麺を完食できたのかが一番の不思議だった。
店内はこじんまりとしていて煙がこもりやすい。今回私たちは調理場(火を扱う場所)に近いカウンター席だったが、調理場からの煙などがダイレクトに来るので、個人的には調理場から離れたカウンター席をおすすめしたい。あと、今回はディナータイムは二部制の一組二時間制だったので、そうした時間制限があるとゆったりお食事するのには不向きかなと感じた。
このお店で食事をした感想を一言でいえば、何を食べても美味しく、基本的にレベルが高いということだ。
普通、そのお店で食べた料理の中で一品、二品程度が美味しくて印象に残れば総じて良いお店だったといえるのが普通だろう。
しかしこのお店は一品、二品どころか、どれを頼んでも美味しい。その美味しいのレベルは全てが“驚くほど美味しい”というわけではないものの、全ての料理が普通を軽く超えるレベルなのだ。
何を食べても美味しい、というのは稀なことだ。これは高評価を得る大きな指標の一つである。このお店はそれを達成している。
そうしたレベルの高い料理の中でも、今回食べた中では広東叉焼、広東焼売、冷やし豆乳担々麺は驚きをもった美味しさであった。
そしてこれが街場中華なのだからまた驚きである。フランス料理のように一品ずつ提供され高級感の漂う盛り付けの中華料理店、すなわちヌーベルシノワの名店ならいくらでもあるだろう。そうした高級路線ではなく、庶民的でありながらも本場の本格中華料理をリーズナブルに頂けるのがこのお店の特徴ではないだろうか。
おそらく多くの人は、このお店の内装や雰囲気と出てくる料理の本格さとのギャップに驚くだろう。私同様、お店の外観を見るに、よくある中華居酒屋かなと思う人も多いだろう。だが私自身、これほど中華料理を美味しいと思ったことはなかった。
それにしても私たちはお腹いっぱいだったので、しばらく歩いたり座りこんだりしてお腹を慣らしてから電車に乗り帰ったのだった。
評価
中華銘菜 圳陽は、●90点です。 →〈評価一覧〉
ボナ・フェスタ以来、およそ2年ぶりとなるリピートクラスに認定です。
美味しかった~!
【17日】季彩や ひで / 宇和島の郷土料理、鮮魚が美味しい神楽坂の日本料理店
Dete:2018年7月17日
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友人と神楽坂にある愛媛県宇和島の郷土料理が特徴のお店「季彩や ひで」に行った。
↑「季彩や ひで」
このお店はミシュランガイド東京2018 ビブグルマンに選出されている。宇和島産の鮮魚が売りだということらしい。
カウンター席にしたが、とてもおしゃれな空間で空調管理が良く落ち着いた雰囲気であった。
↑ 宇和海産の天然釣り魚 五点盛り
さっそくお刺し身を注文。最初に頂いた地タコがぶりぶりで並外れた鮮度、これほど新鮮で美味しいタコの刺し身は初めてだ。そのほか、鯛、こち、はも湯引きなどがあったが、基本的にどれも厚切りで素晴らしい鮮度。鮮度に関してはこれ以上ないってくらいの良さで、評判どおりだった。
↑ 豆腐和風サラダ
新鮮でしゃきしゃきの野菜、固めで濃厚な味の豆腐、素材の味の邪魔をしない和風ドレッシング。レベルの高いサラダだ。何より新鮮。
↑ クリームチーズの味噌漬け
↑ 釣りアジのフライ
身が柔らかく、衣も固すぎず絶妙な揚げ加減、アジの旨味が存分に味わえる。素朴ながらも非凡な一品。
↑ うつぼの照り焼き
初めてうつぼを食べたが、身がしっかりしていて弾力のある白身魚という印象。白身魚のように淡白な味でクセがなく食べやすい。
↑ シメの鯛めしとあら汁
このお店で頼むべき一品と言われている鯛めし。
鯛を混ぜて炊いたものではなく、炊いたご飯の上に鯛の刺身が乗っかっている。
卵も使っているので、卵かけご飯 オン・ザ 鯛の刺身といった感じだ。ご飯は固めに炊いてあり粒一粒が立っている。美味しくないわけがない、さすがの一品。
あら汁は甘めの味付け、身体に染み入る温かさ、鯛めしと一緒に頂くとほっこりする。
――
おしゃれで落ち着いた雰囲気、空調管理がよく居心地がいい。
鮮魚が売りのお店だけあって、魚料理はどれも良かった。
評価
「季彩や ひで」は、40点です。 →〈評価一覧〉
美味しかった~!
【24日】うなぎ わたべ / さすがビブグルマンのうなぎ!
Dete:2018年7月24日
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同世代の友人らとビブグルマンのうなぎを食べに行った(ASY/計3人)。
↑「うなぎ わたべ」(文京区)。このお店は、ミシュランガイド東京2018 ビブグルマンに選出されている。
↑ お通し
調和性の優れた味付け。美味しい。期待できる。
↑ 佃煮盛り合わせ
↑ 水菜とジャコのサラダ
ほどよい酸味のきいたドレッシングが美味しいと友人ら称賛。
↑ う巻き(うなぎ入り出汁巻き卵)
うなぎ蒲焼が出汁巻き卵の中に入っている。とにかくふわふわでやわらかい。うなぎと出汁巻き卵の相性ばつぐん。味付けもしつこさがなく、うなぎの良さも出汁巻き卵の良さも両方生かされている。一同、ため息が出るほど美味い。これは秀逸なクオリティ。ぜひ食べるべき絶品だ。
↑ うざく(うなぎときゅうりの酢の物)
うなぎの美味しさ、脂の乗りなどを最も顕著に味わうことのできる一品。酢のさっぱり感が、うなぎの味をこれまで以上に引き立たせてくれる。
↑ うな重 特上 220g 肝吸い付き(うなぎ 1 本分)
↑ うな重 上 170g(うなぎ 3/4 本分)
それぞれお新香・お吸い物付き。
私にはそれほどうなぎを食してきた過去がない。近々では6月の「駒形 前川 ソラマチ店」だが、それ以前となると2012年にまで遡る。6月に前川のうなぎを食べに行ったのも、うな重の味を思い出すためで、今回のための予習を兼ねていた。今回は三人で二つのうな重をシェアした。
黄金色に輝くうなぎ、食欲をそそるタレの匂い、期待が高まる。
最初の一口を食べたところで、私は以下の事を鮮烈に悟った。
「こんなうなぎ、今まで食べたことない…!」
ここのうなぎは、私がこれまで食べてきたうなぎと明らかに違っていた。うなぎの身のその驚くべきやわらかさ、口に入れるとまるでカニクリームコロッケの中のホワイトソースのように、とろとろふわふわの食感が口に広がる。こんなふわとろなうなぎは食べたことない。絶妙な蒸し加減、焼き加減がこの塩梅を作り出しているのだろう。
そのうなぎは私の想像以上のものだったので驚くほかなかった。さらにしつこさのないタレ、絶妙な量のご飯、うなぎとご飯の相乗効果。その圧倒的な完成度の高さ――これはもう完成美と言うべきものであろう――は、とにかく驚嘆に尽きる一品であった。
なるほど、これがビブグルマンのうなぎか。素晴らしい!
評価
うなぎ「わたべ」は、70点です。 →〈評価一覧〉
美味しかった~!
この後 ASYメンバーの一人が先に帰り、私ともう一人で酒を買って散歩した。散歩がてら見に行きたいお店があったので付き合ってもらうことにした。
↑ まずはここ。
↑ イタリア料理「トラットリア ダディーニ」(白山 / ミシュランガイド東京2018 ビブグルマン)
お次は、
↑ 中華料理「豊栄」(茗荷谷 / ミシュランガイド東京2018 ビブグルマン)
そして、
↑ ステーキハウス「中勢以 内店」(茗荷谷 / ミシュランガイド東京2018 一つ星)
いつか行きたいと思う。特に中華料理「豊栄」は気になる。予約取りづらそう…。
【25日】家鍵を紛失し大変だった話
Dete:2018年7月25日
――
夕方、私は運動に出かけた。
家に帰ってポケットから鍵を出そうとしたら、なんと鍵がない。家の鍵はかかっているので鍵をかけて出かけたのは間違いない。つまりどこかで落としたということになる。私は一人暮らし、スペアキーは普段鞄の中、しかし運動に出かけたのでスマホやハンカチしか手持ちにはない。
家の中に入れない!
急いで道中も見ながら運動していた場所まで戻り、辺りに落ちていないか探し回った。しかし結局見つからず、警察に行き遺失物届けを書き、鍵開け業者に依頼することにした。いくつかの業者に問い合わせて業者を絞り込んで電話で依頼し、90分後に来てくれることになった。親や近所の知り合いにも連絡した。ただスマホの充電も気にしなければいけない、お腹が空いても財布がない。公園で鍵開け業者が来るのを待った。
業者が来て、これは開けるのが難しい鍵ですねとか言いながらなんやかんや2万3千円くらいの額を提示してきた。コストのかかる開け方ならまだしも、ただ工具を使ってちゃちゃっと開けるだけなのに…。確かにそもそも鍵を落とした私が悪いのだが、それにしても高すぎる。
最初から鍵は現地で見てみないといくらで施錠できるか分からないと言い、そして実際に来たら困っている人の弱みにつけ込んで高い言い値を提示し、断ったら出張キャンセル料を請求、この業界はこうして成り立っているのか。依頼者からしたら現地で鍵を見ないといくらで施錠できるか分からない上、いくらで請求されたとしても断ったらキャンセル料がかかるというのだから辛い。私の場合、値下げ交渉して最終的に1万7000円くらいで依頼した。
こうして夕方5時くらいに運動に出かけてから、ようやく家に入れたのは深夜0時を過ぎた頃だった。身体的にも、精神的にも、経済的にもダメージを負ったが、今夜中に家に入ることができたのは何よりだった。
今回の件で、まず無くさないための対策をとること、たとえ無くしても大丈夫なように保険をかけておくことの二点を勉強した。鍵をなくしたとき、スペアキーが家の中にあったら意味がない。だから一人暮らしの場合、スペアキーは常に家の外になければいけない。スペアキーを別の所に住む親に預けておくか、近所の知り合いに預けておくなりなんなりしておく必要があると反省した。
〈2018年 8月〉
【8月の主な出来事】
・ラ・トルチュ / ついにRHAトライアングル デビュー!
・茨城県大子町 家族旅行 二泊三日
・根府川旅行 一泊二日
・夏の甲子園 2018
【4日】ラ・トルチュ / ついにRHAトライアングル デビュー!
Dete:2018年8月4日
――
友人と夕食。今回は私がかねてから行きたかった広尾!
六本木・広尾・麻布十番を結んだエリア内には美味しくて素晴らしいお店がたくさんあることを知らされていたので近いうちに行きたいと思っていたのだ。私はこの都内屈指の美食エリアをそれぞれの頭文字を取って“RHAトライアングル”と勝手に呼んでいる。
↑ 今回は記念すべきRHAトライアングル デビューということで、広尾にあるフランス料理「ラ・トルチュ」を選んだ。
ネットの紹介ページに書かれていた“広尾のラ・トルチュは「リーズナブルながら、震えがくるほどの感動」を与えてくれるお店”というフレーズに惹かれて選んだ。今回は7500円(税抜)のディナーコース。
↑ アミューズとパン
↑ 前菜
マリネされていて酸味がきいている。
↑ カツオ
↑ パテ・アン・クルート
フォアグラ、鴨、鶏胸肉のパテをパイで包んだもの。フォアグラなので脂はすごいが全体的に上品。
↑ スープ
酸味のきいたスープ、アジの刺し身つき。
↑魚料理 サーモンのミキュイ〜ステラマリス風〜
入荷したサーモンを切り身にし、数日マリネしてからスモーク、低温でゆっくりと火入れするこのお店のスペシャリテ(名物料理)。
↑ 驚くほど柔らかい、絶妙な火入れ、これがミキュイか。優しい口当たりとほどよい脂の乗り、そしてスモークの風味が口いっぱいに広がる。付け合わせのポテトも良い、友人は緑色のブロッコリーのソースを絶賛。期待以上の美味しさ。さすが、とにかく素晴らしい、ぜひ食べるべき一品。
↑ 肉料理 鴨のコンフィ
こんがりと焼かれた鴨、脂の乗った身がたまらない。ここにきてボリューム満点の肉料理。
個人的に良かったのはドリンクのジンジャエール。
↑ 甘さなどはなくジンジャーの強烈な香りが鼻に抜ける。ジンジャー感がすごい。これほど本格的なジンジャエールは初めてだ。次回来る機会があったときはぜひまた頼みたい。
↑ デザート 手前からクイニーアマン、チョコレートケーキ。
クイニーアマンは思っていたより固めでしっかりしたお菓子だった。かなり甘い。
↑ 甘さが際立つ濃厚なチョコレートケーキ。なめらかな口当たり、お店のレベルの高さを感じさせる。
友人は器のデザインの美しさを称賛していた。
評価
フランス料理「ラ・トルチュ」は、40点です。 →〈評価一覧〉
美味しかった~!
【6-8日】茨城県大子町 家族旅行 二泊三日
Dete:2018年8月6-8日
――
家族で茨城県大子町へ旅行に行った。母親だけ都合により行けなかった。台風が近づいている時期でもあり期間中は雨予報。私たちは車で長い時間かけて行った。
レストラン「七曲り」で昼食
↑ レストラン「七曲り」
評価
レストラン「七曲り」は、10点です。 →〈評価一覧〉
美味しかった~!
月待の滝 / 小さめだが迫力あり
昼食後、月待の滝[つきまちのたき]へ。
↑ 滝の近くまで近づける。
↑ 滝の内側へも行けるようになっているので迫力がある。
袋田の滝 / 圧巻の大滝
次は大子町で屈指の観光スポット、袋田の滝へ。
↑ 袋田の滝トンネルを通っていく。トンネル内で兄弟たちとかけっこした。ただし水があって滑りやすいのでおすすめはしない。
同じような写真ばっかり…笑
↑ 袋田の滝はとにかく滝自体の規模が大きく、近くまで近づけないものの迫力を感じた。滝の音もすごかった。
↑ 袋田の滝を上から見下ろすこともできる。
袋田の滝の近くに吊り橋があった。渡ったが揺れるのでちょっと恐かった。
その後、行きで通ったトンネルを使わずに山側に沿って駐車場まで戻った。
一日目の夜
泊まるのは、一軒家風のコテージ。
↑ コテージの部屋の和室からの眺め。川のすぐそばだ。
夕食は自分たちで作った料理を食べる。調理は私と兄と妹の三人。父と弟たちは夕食ができるまでごろごろしていた。
↑ カレー・野菜サラダなど。
↑ 刺身こんにゃくは兄が切った。
夕食後、兄や兄弟たちは人生ゲームというボードゲームを楽しんでいた。
私は一階の和室で寝たのだが、就寝中にハエがタカってことごとく睡眠妨害されたのは苦い思い出。というのもそこのコテージはハエが多かったのだ。
二日目の昼 観光やなで鮎のつかみ取り
二日目、朝食後に鮎のつかみ取りができる「観光やな」へ。
↑ 観光やなの横には川が流れていて、本来は川で鮎のつかみ取りができ、それが魅力のスポットだった。しかし今は時期的に川での鮎のつかみ取りはできないそうで、池に鮎を放ちそれをつかみ取りすることに。
↑ 池
たしかに鮎のつかみ取りはできたのはよかったが、せっかくなので川でやりたかった。まあこればかりは仕方ない。鮎の塩焼きができるまでの間、川に入って石を投げたりして目一杯川遊びした。これが楽しかった。
↑ 鮎の塩焼き
鳥料理「弥満喜」 / しっかり美味しい地元の人気店
今晩の夕食はコテージの外でのバーベキューの予定、そこで父や兄が薪をチェンソーで切って車に積んでいた。
昼食は私が行きたいと提案した奥久慈しゃもが食べられる鳥料理「弥満喜」(やまき)で。
↑ 天麩羅盛り合わせ、なかなかだ。
↑ 奥久慈しゃも丼(いわゆる親子丼)
↑ 見た目鮮やか。だしがよく効いていて、香りが口いっぱいに広がる。卵がふんだんに使われている。しゃも・卵・だし・ご飯の相性も良い、なかなかのレベルだ。
来てよかった。
評価
鳥料理「弥満喜」は、30点です。 →〈評価一覧〉
美味しかった~!
二日目の夜は川のほとりでバーベキュー
夕食は川のほとりでバーベキュー。うちの家族はバーベキューが好きだな。旅行に行くと必ずやりたがる。
↑ 焼きは兄が上手くやってくれた。
夜暗くなってもバーベキューをやっていたので、片付けが暗くて大変だったが普段できない体験ができてよかった。
久しぶりのリバーシで弟と真剣勝負!
夕食後は風呂に入り、その後真ん中の弟とリバーシ(=オセロ)を楽しんだ。
弟は学年で一番リバーシが強く、これまで負けたのは強豪の校長先生に喫した一敗だけと語っていて、リバーシの強さにかなり自信をもっていた。
一方、私自身はかつて小学生の頃、寮内のリバーシ大会で優勝した過去がありそのときは強かったようだが、現在はリバーシをやる機会は全くなく、リバーシや自分の強さに関心はない。今回はその過去を知った弟が勝負を持ちかけてきたというわけだ。
数年ぶりのリバーシということで、ルール含め色々と思い出す必要があった。でもやるからには本気で、真剣勝負でいこう。弟は自分の強さをかなりアピールしていたので、私も最後までぬかりないよう警戒して臨んだ。
途中中断がありながらもおよそ一時間超の熱戦が繰り広げられた。私もいくつかの手で反省する悪手があったが、中盤で有利に立つと、そのあとはヤスリ攻めで優勢に試合を進めていった。
↑ 弟が黒、私が白、私の勝利で決着。久しぶりのリバーシはエキサイティングで楽しかった。
なお二日目の夜は、幸いにもハエに睡眠を邪魔されることはなかった。
三日目の昼食 / ラーメン「神成」
三日目は、午前中に地元の食材やお土産を買い回り、帰路の途中で那珂川町にあるラーメン「神成(かみなり)」で昼食。
↑ ラーメン「神成」。市街地から離れた場所にある。
↑ 肉飯
つけ麺 塩と醤油を頼んだ。写真のは塩か醤油か忘れた。
太麺がスープに絡む。チャーシューは厚切り。卵は兄弟たちの取り合いに。
通常のラーメンの塩や醤油も食べたが、ラーメンにしろつけ麺にしろ、私は醤油より塩のほうが好みだった。
評価
ラーメン「神成」は、20点です。 →〈評価一覧〉
美味しかった~!
――
昼食後は数時間かけて両親の家まで戻った。着いたときにも台風の影響で雨風が強く、電車が止まらないか心配だったので家についたら私と兄はすぐに帰ることにした。
月待の滝、一日目夕食のカレー作り、観光やなでの川遊びなどは個人的に特に楽しく良い思い出になった。母も行ければもっと良かったのに。
【12-13日】根府川旅行 一泊二日
Dete:2018年8月12-13日
――
友人と神奈川県根府川に一泊二日の旅行に行った。
1日目 / 三島からMOA美術館巡りなど
新宿で待ち合わせし、小田急線で小田原へ。そこから熱海と乗り継いで、まず三島へ到着。
久しぶりの三島だ。
居酒屋「源氏」 / 桜えびのかき揚げ定食
昼食は友人提案の居酒屋「源氏」へ。
↑ 貴重な地のもの、生しらす、意外にも苦味もあっておもしろい味わいと食感。
↑ そして友人が勧める一品「桜えびのかき揚げ」
これを目当てに三島まで来たのだ。二人とも定食で頼んだ。
駿河湾でしかとれないという桜えびが頂けるのは貴重だ。油の甘さ、かき揚げはご飯に合っておいしい。桜えびの風味も感じる。
味噌汁もほっこりする優しい味わい。けっこうボリュームがあったなという印象。
評価
居酒屋「源氏」は、20点です。 →〈評価一覧〉
美味しかった~!
MOA美術館 / 圧倒的な広さと芸術感漂う空間
その後、すぐに熱海に向かい、そこからバスで「MOA美術館」へ。
この美術館の印象は、とにかく広い。それを生かした荘厳で神秘的な空間。
まず上に上がり、そこから美術品を見ながら下に向かって降りていくコースになっている。
↑ 最初から上に上がる空間がすごい。
↑ 延々と続くエスカレーターと階段、このようなものが二つほどあり、それらをひたすら上っていく。
こんな延々と続く上りを見ると、思わず階段で行きたくなってしまった。友人は絶対エスカレーターで行くと言っていた。私は階段で行こうかとも思ったが、階段で行くとそのあとの疲労が大変だと案じたので素直にエスカレーターで行くことにした。
↑ 上った先にあるホール。
ここからは、個人的に魅了された場所や作品を紹介していく。
↑ 能などが開催されるホール。広い空間と静かな雰囲気。しばらくここに座ってマインドフルネス瞑想を行った。
↑ 家でも山の中でも体験できないほどの圧倒的な静けさ、素晴らしい環境だった。
↑ 秀吉の「黄金茶室」
↑ 国宝 野々村仁清「色絵藤花文茶壺(いろえふじはなもんちゃつぼ)」
↑ 伊東深水「三千歳(みちとせ)」
↑ 藤沼 昇「束編花籃『天寿』(たばねあみはなかご てんじゅ)」
↑ 帰りはエスカレーターを使わず階段で下った。
↑ この階段は気に入った。
MOA美術館巡りの所要時間は一時間超だった。
離れのやど 星ヶ山 / カップル利用には最適
この後バスで熱海駅まで戻り、そこから根府川駅へ。
↑ 根府川駅
↑ 写真は朝撮り(ついた時はかなりの大雨だったので)
↑ 海抜高い! これなら海の近くでも津波の心配はない。
この時はかなりの大雨が降っていた。駅で待ち、宿の人が車で送迎してくれた。
今夜泊まるのは根府川駅から少し離れたところにある「離れのやど 星ヶ山」。
自然の山々に囲まれたところにある本格ログハウスの宿泊施設。
↑ 私たちは「アンドロメダ」というお部屋のコテージだった。
↑ ドアから壁に至るまでほとんど全てを木で作った木の家、その自然を感じられるところがいい。小さいながらも(一~二人用設計)よく考えられた設計で広さすら感じる。
↑ 離れのコテージで閉塞的であり、カップルなどで利用するには最適だろう。一人で静かに過ごすのもいいと思う。
↑ 設備も充実していてなんといっても清潔なのがいい。
↑ 外の景色も自然に囲まれていて落ち着く、鈴虫などの夏の声が耳に心地よい。
↑ 特筆すべきはコテージの外に付けられた露天風呂。室内の浴室の他にも露天風呂があるのだ。
↑ 広めの空間、湯船も広めで二人用を想定しているのか。お風呂は保温・追いだきができるのもうれしいポイント。友人はこの点を称賛していた。
星ヶ山 の 夕食
夕食、小田原の地のものが並ぶ。
↑ この巨大な甘夏は自家製無農薬栽培のものだという。
↑ 名物のかぼちゃ饅頭は、かぼちゃの甘みとそれを存分に引き立てるおからや衣、とろみのついただしの調和がよい一品。さすが名物というだけあってとても良い一品だった。
↑ 足柄牛の陶板焼き
お肉は6枚あったのだが個人的には量が多くさすがに脂にやられてしまい、友人に2枚食べてもらった。
評価
離れのやど 星ヶ山の夕食・朝食は、30点です。 →〈評価一覧〉
星ヶ山の今回の夕食と翌朝の朝食が評価対象です。
美味しかった~!
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夕食後は大浴場の露天風呂に入った。星ヶ山との名前になっているからには夜空の星がすごいのだろう。ところがこの日の夜は雨曇り模様で残念ながら星は見ることができなかった。
2日目 / 野趣あふれる根府川の朝、鎌倉山の日本料理に舌鼓
翌日は朝食を食べたあと、チェックアウト前に星ヶ山の周りの自然を散策した。
↑ コテージから少し下に降りると清流が流れていたが、これが根府川なのだろうか。
清流と自然に囲まれ気持ちいい気分だったのでたくさん写真を撮った。
さらに奥に進むと……
チェックアウトし、送迎車で根府川駅へ。
↑ 電車を待つ間に、根府川駅からの景色。
↑ 駅舎と海
鎌倉山倶楽部 / 鎌倉山の高台に山と緑に囲まれてそびえる日本料理店
根府川駅から大船と乗り換えて鎌倉駅へ。
なぜ鎌倉に来たのか。それは私が提案した鎌倉山の高台にある日本料理「鎌倉山倶楽部」に行くためだ。
バスから降りると、お店の服をまとったおじいさんが待っていた。
↑ 日本料理「鎌倉山倶楽部」。このお店はミシュランガイド横浜・川崎・湘南2018 一つ星に選出されている。
広い個室の窓の外では庭園ですずめなどの小鳥が水浴びを楽しんでいる様子が見える。小鳥の水浴びを見ながらお食事をするのも良い雰囲気だ。
今回は昼の6800円(税抜)の月コース。
↑ 八寸
トマトは友人も驚くほど甘く、蛸はやわらかい。
とうもろこしとウニのポタージュは組み合わせがおもしろい。この二つは意外どころかとても合う。ウニからの磯の香りが鼻に抜ける。
寿司は、とにかく美味しいの一言。まるで寿司屋に行ってとびきり美味しい寿司を食べたときのような、そんな驚きと味わいをこの一貫から受け取った。
↑ 梅の蜜煮は、甘みはキツすぎず絶妙でこれ以上ないってくらいの一品。葉っぱを食べるような感覚が味わえる海鮮の梅肉和え(?)は新鮮な体験だった。
↑ 椀
じゅんさい・金目鯛・冬瓜が入っている。金目鯛のプリプリで柔らかな口当たり、だしの染み込んだ冬瓜のほっこり温かな味わい。だしの奥深さ、この一杯に表現される非凡な美味しさ。
↑ お造り
↑ 焼き物 鮎の塩焼き
焼きにしてもこれほど身が柔らかいのか。
↑ 蒸し物
揚なすや魚の美味しさはもちろんのこと、非常に複雑で味わい深いだしに感心。いやはや、これは素晴らしい一品だ。
↑ 食事
とうもろこしご飯・味噌汁・漬物。
漬物一つとってもレベルの高さを感じさせる。山芋のわさび漬けは味付け、食感など一級品。漬物一つでここまで感心させられるとは。
↑ もう一杯おかわりした、とうもろこしご飯。
だし(ほか、とうもろこし・ほたての貝柱等)が染み込んだご飯に、とうもろこしの甘みのアクセントが良い。隠し味にバターを使っているとのことで、鼻に抜ける風味が一段と良い。
↑ デザート、私は抹茶を選んだ。友人はコーヒーを。
デザートの甘みと抹茶の苦味がよい。抹茶はとても濃く、コーヒーとは違った苦みの余韻が楽しい。これほどのレベルの抹茶は飲んだことがない。まさに驚き、鮮烈な印象を与えた抹茶だった。
―
女将さんによるお出迎えとお見送り、個室の雰囲気、外庭園の眺め、やはり格式の高さを感じる。それに見合う、素晴らしい料理の数々。
お店の人によるとリスが水浴びに来ることもあるそうだ。
評価
日本料理「鎌倉山倶楽部」は、60点です。 →〈評価一覧〉
美味しかった~!
↑ このあと、鎌倉山を徒歩で下り、大船駅行きのバスに乗って大船から電車で帰った。
――
今回は美術館を巡ったりと、文化人的な友人の案内で色々と貴重な体験ができた旅行だった。
根府川のログハウス「星ヶ山」も清潔でとても雰囲気が良かった。いつかまた来たい。
【21日】夏の甲子園 2018
Dete:2018年8月21日
――
第100回となる夏の全国高校野球選手権大会を今年も録画後追いで全試合観た。
一回戦
※一回戦終了時点で更新
優勝候補
〈第一〉
大阪桐蔭(大阪)
横浜(神奈川)
創志学園(岡山)
〈第二〉
前橋育英(群馬)
金足農業(秋田)
花咲徳栄(埼玉)
〈第三〉
木更津総合(千葉)
日大三(西東京)
注目選手
根尾 昂(大阪桐蔭 / 打者として)
☆ 吉田 輝星(金足農業 / 投手)
奈良間 大己(常葉大菊川 / 打者)
野村 佑希(花咲徳栄 / 投手&打者)
井上 朋也(花咲徳栄 / 打者)
板川 佳矢(横浜 / 投手)
鶴田 克樹(下関国際 / 投手)
西 純矢(創志学園 / 投手)
☆ 小園 海斗(報徳学園 / 打者)
一回戦 好ゲーム
「作新学院」対「大阪桐蔭」:優勝経験ある強豪校同士の対戦。
「佐久長聖」対「旭川大高」:延長タイブレーク決着。
「金足農業」対「鹿児島実業」:大会ナンバーワン投手擁する金足農業に対するは実力ある鹿児島実業。
☆「下関国際」対「花巻東」:今大会注目の好投手同士の素晴らしい投げ合い。
二回戦
※二回戦終了時点で更新。「二回戦 注目カード」は二回戦開始前に更新。
優勝候補
〈第一〉
大阪桐蔭(大阪)
横浜(神奈川)
〈第二〉
金足農業(秋田)
木更津総合(千葉)
〈第三〉
日大三(西東京)
注目選手(追加)
藤原 恭大(大阪桐蔭 / 打者)
二回戦 注目カード
「横浜」対「花咲徳栄」:優勝候補同士の一戦。
「下関国際」対「創志学園」:今大会注目投手同士の投げ合い。優勝候補 創志学園の打線にも注目。
二回戦 好ゲーム
☆「星稜」対「済美」:延長13回の逆転サヨナラ満塁ホームラン。球史に刻まれる激闘。済美、粘り強すぎ。餅みたいだ。初回に5点取られて、8回時点で6点差ついていたのに、それでも勝利するとは。
「横浜」対「花咲徳栄」:優勝候補同士の一戦。花咲徳栄、驚異の粘り。横浜をあと一歩まで追いつめた。花咲徳栄は運がなかったが、個人的には花咲徳栄のほうが実力は上だと思う。
今大会 一番好きな選手
野村 佑希(花咲徳栄 / 投手&打者)
今大会 一番の堅守(投手力除く)
龍谷大平安(京都)
二回戦 備考
大阪桐蔭:強打の沖学園に打ち勝ち、逆転勝利したことは評価できる。ただ、投手としての根尾はコントロールに課題が残る。県大会から失点も多いところは春夏連覇へ少々不安が残る。
三回戦
※三回戦終了時点で更新。「三回戦 注目カード」は三回戦開始前に更新。
優勝候補
〈第一〉
日大三
〈第二〉
大阪桐蔭
浦和学院
金足農
〈第三〉
近江
注目選手(追加)
北村 恵吾(近江 / 打者)
三回戦 注目カード
「横浜」対「金足農業」:大会ナンバーワン投手擁する金足農業と優勝候補 横浜の最注目の一戦。
「日大三」対「龍谷大平安」:この試合の勝者は優勝候補に躍り出るだろう。
三回戦 好ゲーム
「横浜」対「金足農業」:優勝候補 横浜が痛感した、一球の重み。
「日大三」対「龍谷大平安」:ロースコアの競った展開。最後は涙が出た。後に熱闘甲子園を観たときも再び涙が出た。
今大会 ベストシーン
「横浜」対「金足農業」:8回裏、横浜 4 – 2 金足農業、金足農業6番高橋の逆転3ランホームランの場面。まさかの逆転劇。終盤での一打逆転で一気に横浜を追いつめた。
今大会 一番好きなチーム
龍谷大平安
準々決勝
準々決勝 カード
「大阪桐蔭」対「浦和学院」
「報徳学園」対「済美」
「日大三」対「下関国際」
「金足農」対「近江」
準々決勝 最注目カード
「大阪桐蔭」対「浦和学院」:優勝候補同士の一戦。今大会の浦和学院は投打バランスよくかなり強いので大阪桐蔭は気が抜けない。
準々決勝 好ゲーム
☆「金足農」対「近江」:最後は逆転サヨナラ2ランスクイズという驚きの結末。金足農は全ての得点がスクイズ。何というチームか。
今大会 大躍進の素晴らしいチーム
下関国際
☆ 金足農:近年稀に見る素晴らしい投手、好ゲームの連続。驚くべき大躍進。
準決勝
準決勝 対戦カード
「金足農」対「日大三」:最強の矛 日大三と最強の盾 金足農の対戦。
「済美」対「大阪桐蔭」
優勝候補
〈第一〉
大阪桐蔭
〈第二〉
日大三
注目選手(追加)
柿木 蓮(大阪桐蔭 / 投手)
準決勝 好ゲーム
「金足農」対「日大三」
決勝
決勝 対戦カード
「金足農」対「大阪桐蔭」:ナンバーワン投手 吉田擁する金足農と、史上初の二回目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭の素晴らしいカード。
優勝
大阪桐蔭