汗と多汗症、やけど治療について

汗、多汗症について

汗の種類と量

汗が出るのには三種類ある

①温熱性発汗(体温調節)
②味覚性発汗(辛いなど)
③精神性発汗(緊張)

成人の一日の発汗量は平均ペットボトル(500ml)3本分。冬は二本分くらい

汗が出る汗腺の数は200~500万個

汗腺の数は2~3歳までの生活環境で変わると言われる

例えば、温暖な気候の日本では約230万個

寒いロシアでは約180万個

暑い国のフィリピンなら280万個

顔面の汗を止めたい場合は、ワキの高い位置をヒモなどで圧迫すると止まる。しかしそのとき逆に下半身の汗は増える

多汗症について

多汗症とは、汗が普通の人よりたくさん出る病気である

緊張時などに、手、わき、足の裏などから大量に汗が出る

汗が出すぎることによって困ることとしては、

・紙が濡れて字がうまく書けない
・滑ってヒールが履けない
・切符が濡れて自動改札を通れない
・コンセントで感電
・スマホが反応しない

などがある

日本では患者は約300万人

治療法はいくつかある

手術をしない治療法としては、

①外用薬:塩化アルミニウム液を汗の出る部分に塗りつける
②通電療法(イオントフォレーシス):水に微弱電流を流し軽いやけどをさせ汗の出る表面をふさぐ
③ボトックス注射:ボツリヌス菌毒素を注射し一時的に汗腺の働きを抑える

これらは繰り返し治療が必要である

一方、手術治療法も二種類ある

①皮下組織削除法:ワキの汗腺を取り除き汗の出る部分を無くす
②ETS手術:胸の交感神経を切除して汗を出す指令を遮断する

やけど治療

皮膚スプレー

皮膚スプレーとは、皮膚片から皮膚幹細胞(全ての皮膚組織を作り出せる万能細胞)を取り出し、それを200倍まで培養したもの(培養に2日間ほど)

この皮膚スプレーを削り取られたやけど痕に噴霧すると、皮膚幹細胞が表皮、真皮、皮下組織を新たに作り出す

やけど痕を目立たなくすることができる

皮膚幹細胞は耳の後ろの皮膚に多い


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