シャンプー 基礎知識

シャンプーのしかた

シャンプーを洗い流す感覚でまずはお湯でしっかりと髪を濡らす。このすすぎの作業で髪の汚れは70%ほど落ちてしまう。シャンプーの量も少なくすみ、泡立ちも良くなる

シャンプーをする前に髪の毛の余分な水をきる。髪からボタボタと水が落ちるくらいぬれたままだと、お湯といっしょにシャンプー剤が流れてしまうため、なかなか泡立たない原因になる。泡立ちにくいと必要以上に髪をこすってしまい、傷みの原因になることがある

シャンプーを手に取って良く泡立ててから頭髪につけて髪を洗う。洗顔用泡立てネットを使って泡立てるのがおすすめ。シャンプーを泡立てるときに、水を少し含めながら泡立てると泡が立ちやすい。また原液をうすめることにもなるので、頭皮にもいい

地肌(とくに頭頂部の地肌)は一番ダメージを受けやすい場所。弱っている場所にダイレクトにシャンプーを付けるのは好ましくない

下を向いて洗うと逆毛になり、キューティクルの損傷をまねくので、上や前を向いて洗う

爪を立てずに指の腹で頭皮を洗う。爪で痛められた頭皮は乾燥してフケや痒みを増すだけ

シャンプーは毛の流れに逆らうが基本。下から上へ揉みこむように丁寧に洗う

シャンプーで洗うのは頭皮だと考えて。頭皮を洗えば、髪も一緒に洗えます

十分過ぎるくらいシャンプーを流す。最低でも3分以上はシャワーで流す。くどいようだが、髪の毛を洗うのではなく、頭皮を洗う

ちなみに髪の毛の量に関わらず頭皮のシャンプー剤を完全にすすぎ落とすには6分かかると言われている。ここまでの一連の洗髪に15分以上かけられると理想

トリートメント/ドライヤー

トリートメントをする場合の注意点について

シャンプーの後にトリートメントをする

コンディショナーも使う場合は、シャンプー⇒トリートメント⇒コンディショナーの順番に

コンディショナーやリンスは表面のコンディションを整えるだけで中には浸透しないので一番最後に使う

トリートメントは頭皮にはつけないようにする。油分過剰でフケ痒みの原因になる

ダメージが気になるときは、トリートメントをつけて少し時間をおいてからすすぐとより効果的

ドライヤー

タオルドライは、拭くというとり水気を取るというくらいの気持ちで。バスタオルでゴシゴシしたりこすったりするのではなく、ぽんぽんと頭を優しく叩く感じで水気を取る

ドライヤーは、まず襟足の方から乾かしていき、額から上は後回し

こうして下の方を先に乾かしておけば、上の方の髪の毛を乾かした時、下からの湿気を吸い取らないのでフワッと仕上がる

ドライヤーを使っても上がペチャンコになるというのは、下の方が髪が濡れたままになっていて、上の髪が湿気を吸い取ってしまうから。ドライヤーは襟足から始めて下から上へ乾かしていくとよい

シャンプーに関する知っておくべき知識

シャンプは洗髪ではなく洗頭と考える。髪を洗うのではなく、頭皮を洗うこと

シャンプーは基本的には一日一回が理想

できればシャンプーは一度で済ませたほうが髪には良い

髪に優しいアミノ酸系シャンプーや、ムースやスプレー等を使用している場合は二度洗いが必要な場合もある。一度目は軽く、二度目は落としきれなかった汚れをマッサージしながら落としきる。それ以外のシャンプーは一度洗いがおすすめ

シャンプーは洗浄力があまりにも強いものは避ける

洗髪時のシャワーの温度はおよそ38~40度が適温。熱い方が皮脂の落ち具合が良くなるが、湯温が高すぎても必要以上に髪の油分をとってしまうのでバランスが大事

髪の周りにはキューティクルという魚のうろこ状になって保護している部分がある。キューティクルは濡れた状態が一番弱く傷つきやすい。湯上がり直後にすぐドライヤーをしたほうが良いとされるのはこのためである

ドライヤーの熱は毛や毛根に悪いということで使わない人が多いようだが、間違った使い方(一部分を長時間当てる等)をするのが良くないというだけで、自然乾燥で髪や頭皮が長時間水分を含んだ状態にすると雑菌が繁殖し、キューティクルは痛みやすくなるので、洗髪後はすみやかに髪を乾かした方が良い、つまりドライヤーは使った方がいい

ブラシは静電気の問題がないウッドブラシがお勧め。ただし濡れた髪のブラッシングは控える。キューティクルがブラシで傷つく

乾燥しているからといって油分を補うのはおすすめしない。必要なのは水分やタンパク質なのだから

水道水の塩素は髪を傷めるので、予算に余裕があれば、塩素などを除去してくれるタイプのシャワーヘッドを購入するのもよい。ビタミンCが含まれているタイプもある

髪の毛には自己修復機能がないため、紫外線などのダメージは蓄積されるだけ。日傘などを活用し、紫外線から髪の毛や頭皮を守ることが大事だ

シャンプーの種類

硫化系洗浄剤(高級アルコール系洗浄剤)

原価が安く、大量生産される市販のシャンプーのほとんどがこれにあたる

成分名に「硫酸」が入っていれば、そのシャンプーは硫酸系の洗浄剤を使っていると考えていい

欠点は、洗浄力の強さによる皮膚刺激の点で問題視されているということと、生分解性の点で不利なこと

生分解性は、自然界に存在する微生物などによって分解されやすく、また、環境を汚しにくい・体内に取り入れられても分解されやすいという特徴がある

アミノ酸系洗浄剤

髪の毛はたんぱく質でできていて、そのたんぱく質を構成するのがアミノ酸である

そのため、髪の毛・頭皮に優しく、保湿効果、洗浄力が穏やか、低刺激などの特徴がある

欠点は原価が高いことと、硫酸系洗浄剤に比べると洗浄力が劣っていること。あと、ものによっては泡立ちが悪いということがある

グルコシド系洗浄剤

グルコースという糖から作られる洗浄剤

洗浄力も穏やかで、低刺激、泡立ちがよい

たんぱく質系洗浄剤

たんぱく質からできた洗浄剤。洗浄力は穏やか。アミノ酸系洗浄剤もこれにあたる

ベタイン系洗浄剤

ヤシ油などの天然成分から作られる洗浄剤

適度な洗浄力で低刺激なため、ベビー用の製品によく使われる

石鹸系洗浄剤

石鹸は、天然の油脂を苛性ソーダで加水分解して作る界面活性剤

洗浄力は穏やか

ただしアルカリ性が強いので髪がきしんだり、キューティクルが開いたりする

各ヘアケア商品の特徴

シャンプー

髪の毛や頭皮の汚れを洗い流すための洗浄剤

リンス

髪の表面を覆い、キューティクルを整え、クシ通りを良くし、静電気を防ぎ、髪の艶をよくする

髪の表面のみをケアする

コンディショナー

リンスよりも髪の表面のコンディションを整える力が強く、最近ではトリートメントの働きを併せ持った商品もある

リンスより内部浸透するが、トリートメントほどではない

トリートメント

髪の内部に成分を浸透させて髪の毛を整える。リンス、コンディショナーの機能を併せ持つものがほとんどなので、シャンプー後はトリートメントひとつでも十分という考え方もある


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