お酒にまつわるお話
日本人の約四割の人が、アルコールに弱い体質だといわれている
遺伝によって、お酒を飲める体質と飲めない体質の人に分かれる。その差はアセトアルデヒドの分解酵素の型で決まるとされている
一般に高齢になるほど、若い世代より血中アルコール濃度が上昇しやすくなるので酔いやすくなる。お酒に弱くなるわけだから、飲酒量を減らすようにする
お酒に含まれるアルコール。このアルコールが血液に溶け込んで肝臓に運ばれ、そこで酵素によって アルコールを「アセトアルデヒド」という物質に変化させる
このアセトアルデヒドは悪酔いや二日酔いの原因となる有害物質。頭がガンガンしたり、顔が赤くなったり、吐き気がするのはこのせい
やがて、このアセトアルデヒドも肝細胞の中にある酵素によって、無害なものへと分解され、最後に体の外へ出て行く
つまり、こうしてアルコールが完全に体外に排出されて初めて、「体からアルコールが抜けた」と言える状態になる
お酒を飲むときは、遅くても夜12時までにすること
それ以降に飲むと、確実に翌朝までアルコールが体内に残ることになる
12時を過ぎたらお酒を控え、内臓への心配りをしてあげること
また、アルコールを摂取してから3時間後はまだ毒性のアルデヒトが交感神経を刺激したりするので、お酒は眠る3時間前に終わらせるのが良い
一般的に、血中のアルコール濃度が最高に達するまでには飲酒してから30~60分ほどかかるとされている
しかし、もしも一気飲みなどで大量のアルコールを一時に摂ると血中のアルコール濃度が急激に上昇し、一気に「泥酔」「昏睡」状態になり、場合によっては呼吸困難など危険な状態を引き起こす場合がある
アルコールは胃で約30%、腸で約70%程度が吸収されるとされ、胃の中に食べ物があると、飲んだアルコールが腸に流れていくスピードが遅くなるので、胃の中に食べ物がなければ、アルコールは急速に胃から腸へ流れていく
その結果、肝臓がアルコールを処理する速度が追いつかず、そのまま直接胃や腸に吸収され、アルコールの血中濃度が急に高くなることで通常よりも酔いが早く回ることになる
これが、一般的に空腹時にお酒を飲むと酔いやすいといわれる理由である
特にウィスキーやブランデー、焼酎などのアルコール度数の高い酒はより顕著に酔いの回りが強く表れ、これらの強いアルコールやソーダー系などの刺激の強いものは胃を傷つける可能性もある
胃のためにもアルコールの前には少しでも食べ物を入れておいて、胃の粘膜を保護したり、肝臓でアルコールを処理できるようにしよう
お酒を飲む前に、まず肉の脂身等のような油質を食べる、牛乳を飲む、乳製品を摂るなどを行うことでアルコール対策になる
乳製品にはアルコールの分解酵素を助けるタンパク質やビタミンが豊富に含まれ、肝臓の動きをスムーズにするという効果がある
乳製品を摂ると胃に粘膜ができるので酔いにくいと言われているが、アルコール吸収を阻止するほどの効果はない
体調の悪い時や、疲労が溜まっている時などは、いつもよりアルコールが分解されにくいので、自身のコンディションを意識して飲むことが、悪酔いしないために大事なことである
男女差、年齢差、体格の差などによって、お酒に強い体質の人でもかなりの差が生じる
お酒と男女差
女性は一般的に、男性よりもお酒に弱い。体内の水分量が男性よりも少ないことや、体格や肝臓が男性より小さいことによると考えられる
お酒と年齢差
高齢者は若者に比べて体内の水分量が少ないため、お酒に弱い
お酒と体格の差
体格の良い人の方が一般的に肝臓も大きいため、代謝速度が速く、お酒に強い。また、アルコールは脂肪に溶けにくいので、体脂肪率の高い人は低い人より体に占める水分の割合が低くなり、血中アルコール濃度が高くなると考えられる
ウコンには、胆汁の分泌を促進させる効果があると言われている。ウコンに含まれるクルクミンという成分が、胆汁の分泌を活発にし、肝臓の働きを助けてくれる
アセトアルデヒドを早く分解する働きをするのがこのクルクミン
クルクミンは、アルコールの代謝にも優れた力を発揮し、アセトアルデヒドの分解スピードを、通常の1.5倍にも速めてくれる。これが二日酔いにも効果を発揮する
参考元:お酒に関するの基本知識&お酒に強くなる方法を学ぼう!!