● 6 20才・春~冬

●6 青のCampusノート

20才・春

・ある人のことをよく知れば、その人のことを好きになる。相手のことを何にも思わなかったり嫌いだったりするのは、自分が相手のことをよく知らないからではないのか

・星の数ほどの命題があるが、環境によって答えが違うのなら、命題に何の意味があるのか

・「誰のためなのか」を考えてみてください。親が子どもに言う「片づけなさい」は、子どもにとっては片づけなければならない理由はなく、ただ散らかっているのが嫌いな親側の都合だと思う。片づけは創造性も奪う

・他人のせいによくする人は助けると甘えるが、自分のためによくする人は助けるとさらに高みを目指す

・目的がなくても会えるというのは、関係性の深さの指標である

・時間とは何か。時間とは何なのだろうか

・謝ることを恥だと思わないでほしい

・懐疑主義がこんなに命題を覚えていいのか

・「あなたが大切なのは、自分の子供という存在であって、私自身ではない。となりの△△ちゃんがあなたの子供だったら、それでもかまわないんだろう」

・正しいとは何か。科学的に正しいといっても、今の時点では正しいということになっているだけに過ぎない。私が信じているといっても、過去の私の経験ではそうだった、に過ぎないのではないか

・「大切だと思う人には会いなさい。重要なのは何かをすることではなく、一緒にいることだ」

・「目は脳の出店。目は脳が飛び出したもので脳の一部なのだ」<養老孟司>

★・「適応というのは人間の特性だが、今自分に何が適応されているのか分からないのなら、自分で自分を家畜化しているのと同じではないか」

・制限されているということを自覚していますか
【とりわけそのほとんどは、自分によって、である。〈24才・夏〉】
【『改めてなお、素晴らしい言葉』認定作品。〈24才・夏・2017/08/23〉】

・脳が想像しないことは存在しない。そう思い込んでいる

・想像は強固な現実を曲げてまで作る

・「憎むべきなのはその人ではなく悪そのものだ」
【そもそもどうして私たちは悪そのものを憎まないのでしょうか。手榴弾を投げられて家を破壊された住人は、当然手榴弾ではなくそれを投げこんだ人を憎む。津波が襲ってくることをきちんと伝えられなかった気象庁は、津波から逃げおくれて亡くなった人の遺族から当然責められる。そのときどの遺族も津波を責めようとはしない。なぜか。そこには、人間はお互い力を合わせて自然や外的環境から身を守らなければならない、という暗黙の条約があるからです。<21才・春>】

・人が否定的に言うものでも、とらえ方や思考αで少しでも思考因子が得られるのであれば、それは価値があるのではないか

・手をかけなければ大切ではないのか。他人も家族のように愛せないのか

★・「過ちを改めないこと、これを本当の過ちという」<孔子>

・それは手の届かない遠くにあるものではない。自分が今それを行おうと思えば、それはすぐそこにある

★・「若者を侮ってはいけない。これからの人がいまの自分たちに及ばないなどと、どうして分かるものか」<孔子>

・自分に共感されないものは書き留められないから自然と淘汰されていく

・「笑うのは幸福だからではない。笑うから幸福なのだ」

・完全に否定してしまったら、たった一つのメリットも受けることはなくなる

・(図あり)

・本にはスピン(しおりひも)は二本あるほうが便利。一本は今回どれだけ読んだかを知るのに、もう一本は読了前にこまめにはさむときに使える
【または、一本は注釈のページに、もう一本は読了前にこまめにさしはさむときに使えます。<21才・春>】

・若年、性欲
中年、闘争欲
老年、名誉欲

・誰にでも、学ぶ

・そのものに対して一つの考え方やアプローチしかできないということが、とても不甲斐無いと感じる

・ストレスは悪ではない。人間本来の自然な反応なのだから、共に付き合おうとするべきだ

・コミュニケーション欲求を満たす携帯電話の発明は、人類史上極めて革新的だと思う
【今のところはですけど。<21才・春>】

20才・夏/手帳記入分

・変化を期待したいのであれば全てに疑問を持つ。全てとは、全て

・懐疑主義は命題を求めているのか

・出来ない思い込みが出来ないわけを占めている割合

・思考をやめたいときは思考停止

・自分の感情が意識によってどうコントロールされてしまうのかを考えるのが面白い

・それを高尚なものと思ってしまうと、それが日常的に行われる可能性を低くしてしまう

・ずっと思考をしていたいとは思わない。ずっと思考していたら生き続けられない

・僕はこの日のシャワーの時間を忘れない。 2013.6.21

★・喜びから生じる害は害ではないと思うべきです

・仕組みを知りたいという好奇心と、なぜという疑問が多くの原動力になっているのではないか

・多くの思考を携えることを悪としない。思考の世界に埋もれていることに喜びを感じたい。思考が煩雑になって混乱してしまうことがあっても、引き金特徴を使うよりかはましだと思わないか
【×「引き金特徴」→○「ステレオタイプ」。<22才・夏>】

・答えがすぐに出ないからといって諦めないでほしい。ここでの「ないと判断する」のも諦めるということに属する

・「自分ができると信じたらよりできると思い込む」こと、つまり承諾の一貫性を自分に対して有効活用したいと思うが、それを行動の原動力にしてはいけないはずだ

・アフォーダンスを自覚した上で、非アフォーダンス的思考をしようとすることが実に面白い思考であるということに気づけるかどうか

★・今まで育んできた考えを全て捨てることを厭わないか。もし厭う気持ちがあるのなら、自由な思考は手に入れられない。無心思考はまだ遠い

・モノが人をつかむのではない。人がモノをつかんで離さないのだ

★・思考と知は偉大だ

・周りをよく見て、発見と思考を増やしたい

★・大切なのは当たり前の積み重ねだと思う。いかに当たり前に対して疑問を抱けるか

・自分であげておいて返せとはないでしょう

・何をやればいいか分かっている。分かってはいるけどなぜかやらない
【これこそが、〔小さな怠慢〕である。小さな怠慢とは、やろうと思えばできる、あるいはやるべきだと思っているのに、やらないことである。〈24才・夏〉】

・当日忘れ物をしないように持っていくものは前日に一カ所に集めておくべきだ

★・自分と異なる意見を持つ人々についても、そのような相手が明らかに間違った結論を導き出したのなら、それは異なる現実に目を向け、異なる問題に関心を寄せているからだと考えるべきだろう

・「身体と心と時間を小さな点にする。そしてその点を、深く掘り下げる」<早乙女哲哉[天ぷら職人]>

・「自分がこうしたほうがいいと思うことを行動に移すことだ。それが後悔をなくす方法だ」

・「恥は自分の貯金になる。他人に恥ずかしいと思うことじゃない。自分の分だから、自分が責任を取るだけだ」<早乙女哲哉[天ぷら職人]>

・「人ととにかく対話すること。人と常に話しながら、そこから何かを発見する」

・苦しかったけど、今の自分よりずっと輝いていた気がする。苦しい思いは後になって必ずなにかをもたらす

・文明化された生活をいくつかの単語で表現するとすれば、新奇性、一時性、多様性、加速性ということになるでしょう

・欠点は長所、長所は欠点

★・「雑草とは何か。その美点がまだ発見されていない植物である」<ラルフ・ワルド・エマーソン>

★・いつでも人と接するときにもつべきなのは、誠意と利他心と慈愛、そして好奇心であると思う

・幼少期に本を読むとボキャブラリーが増えたり色々な世界観が見えたりしていいけど、同時に概念が固まりやすくなる。でもそれは本が悪なわけじゃない。使いようによっては無比の師になるはずだ

・自分がばかなのは大抵、よく考えることをしないからだと思う。なんとなくでいつも物事を片づけてしまっているのにたびたび気づくときがある

・人と話すことは本を読むことと同じくらい有益だと思う

・夢について「笑顔を呼ぶ嘘か、涙を呼ぶ真実か」

――↑ここまで手帳記入↑――

20才・夏

・人の考えを聞くことは質ではない。数だ。質は相手によって決まることではない。自分が決めることだから。

・「犬になるための練習をする猫はいない。猫になりたがる犬もいない。人間だけが自分以外のものになろうとしている」〈伊藤守〉

印・「あなたがあなたであることの素晴らしさを知らずに、ほかのものになろうとしたり、自分を良くみせる努力を続けたとき、自分を見失うという悲劇が待っています」〈伊藤守〉

印・「あなたが、他人の目を気にするのは、他人の評価で自分の価値を判断するという習慣に取り込まれているから。事実はこうです。相手もまた、あなたの目を気にしているのです」〈伊藤守〉

★・「大切なのは、人があなたをどう見るかではなく、あなたがあなたをどう見るか」〈伊藤守〉

印・「天に星が輝いていても、あなたが見上げなければ、ないに等しい。あなたが自分自身に目を向けなければ、あなたの価値もないに等しい」〈伊藤守〉

印・「完全になったから、人に認められるわけではない。完全になったから、人に愛されるわけではない」〈伊藤守〉

印・「相手の気を引くためのエンターテインメントを止めなさい。たとえ、相手に退屈されても」〈伊藤守〉

印・「隠しているものがある分、不安が大きくなる。プライドも高くなる。やがて身動きがとれなくなる」〈伊藤守〉

★20才★・「私たちは、誰かのために生まれてきたんじゃない。それなのにどうして他人の評価で自分の価値を計ろうとする習慣から抜け出さないんだろう」〈伊藤守〉

★・「この世は、あなたが見るとおりのものです。ただ、あなたはこの世界をそのままに見ているのではなくて、あなたの見たいように見ているのではありますが」〈伊藤守〉

印・「人生をつまらなくする素晴らしい方法があります。それは、『わかっている』という立場から、世界を見ること」〈伊藤守〉

印・「人間はそう簡単に変われるものじゃないって? そう思っている人は、確かに変わらないと思うよ」〈伊藤守〉
難しいと思っていることほど、成し遂げるのが難しいことはない。

印・「人に対して、おびえをもちたくないのだったら、仕返ししないと決めなさい」〈伊藤守〉

印・「相手に勝ちたいのか。それとも、相手に自分のことを好きになってもらいたいのか」〈伊藤守〉

印・「問題とは、人との違いを作ることと、一体感をもつことを同時に達成しようとすること」〈伊藤守〉

印・「『こんなことを言われたらどうしよう』というあなたの考えだけがあなたを傷つける」〈伊藤守〉

・分からないのは自分の実力不足です。分からないことに評価を付けるのは愚かだと思う。

・離れていても、心がつながっていれば見失うことはない。

20才・秋

・頭が良かったら人間には捕まらない。

印・「時には気が強くて、時には気が弱い。それがあなた。何も不思議なことではない」〈伊藤守〉

印・「相手がどう思うかは相手の自由。私が思うことは私の自由。思っていることは、思っていることで、思っていることなんですから」〈伊藤守〉

印・「人と関われば、当然嫌なことが起こります。しかし、そのときのショックこそが、気づきを生み出し、新しい解釈や行動を促します。ショックが怖いのは、ショックを避けるあまり、自分で勝手に良くない結果を想像して、それに備えて疲れてしまうことにあります」〈伊藤守〉

・有意義なこと、そうではないことなどない。とても有意義なことをしているときには気づいてほしい。何を学べるか。それは自分の思ったことだけです。自分が思わなければ、どんなに良いヒントを与えても学ぶことはできないのです。

印・「子供はあるとき、嘘泣きを覚える。大人はいつしか、嘘笑いを覚える」〈伊藤守〉

★・「雨が降るから不幸なのではない。失恋したから不幸なのではない。事実はあなたを傷つけません。事実に対する評価だけが、あなたを傷つけます」〈伊藤守〉

印・「起こっている状態が不幸なのではない。それにしがみついているのが不幸」〈伊藤守〉

★・「内容がこうであれば、結果もおのずとそのようになる」〈天野篤[心臓外科医]〉
自信などいらない。奇跡などいらない。人が事実を裏切らなければ、事実も人を裏切らない。

・「否定的な感情をいだくことが問題なのではない。それをコントロールできないのが問題なのだ」

印★・「納得できないことだって、受け入れられるか」〈伊藤守〉

印・「過去に正しかった答えが、今も正しいとは限らない。過去に間違っていた答えが、今も間違っているとは限らない」〈伊藤守〉

印・「同じことを繰り返していながら、違う結果を望むことを、狂気という」〈伊藤守〉

★★・「あなたが探している答えは、いまあなたの隣にいる人の中にあるかも知れない」〈伊藤守〉

印・「誰も幸福を求めずに、とりあえず『不幸ではない』ことを求めている。そして、『不幸ではない』という状態が続く」〈伊藤守〉

印・「いつも、今、ここにないもののことばかり考えているとすると、今ここにあるもののことは、いつ考えるのだろう」〈伊藤守〉

★・「誰かにできることは、あなたにもできる。あなたにできることは、誰かにもできる」〈伊藤守〉

・何かを手に入れるのはいい。だが何かになろうとするのはやめなさい。自分を見失うことを一番恐れる。
【何かになろうとすることが、自分を見失う必然の原因などではありません。〈21才・春〉】

印・「あなたが『これが愛だ』と思っているものと、それ以外のもの、すべてが愛」〈伊藤守〉
「愛は優しいものである」と思っている人は「厳しい愛」に気づかない。「愛は切ないもの」と思っている人には「楽しい愛」は感じられない。

印・「誰かがあなたを愛している。思いがけない人だったりする。そのことに気がついている人生は豊かです」〈伊藤守〉

★・「あなたの素晴らしさを受け入れなさい」〈伊藤守〉

・たとえ自分が相手を信用していて損したとしても、人を信じていく、その中でしか信頼関係は生まれない。信頼とは、外に求めるものではなく、自らの心の内に求めるものなのかもしれない。

・今日を生きなければ、明日が見えてくることはない。

・「身体は数値が一番人数の多いほうに寄るのが健全、頭はできるだけ異常値を出しなさい」
現代社会の歪みだ。われわれは頭がある程度以上まわらないとやっていけない社会を、じつはもうすでにつくってしまっているのかもしれない。

★・まずは受け入れる。

・不透明な時代であっても、妄信や思い込みで生きているのは寂しいことだ。試せるものは、試し続けるしかない。

・不安という感情は私たちの根底に根づいている。しかし、この不安に賢明に対処するのはきわめて困難だ。現代人はもはや、いまを楽しむことしかできない極端な享楽思考か、逆に仕事や競争や集団などへ自らを駆り立てる没頭思考か、どちらかに傾きがちのように思う。

★・良いか悪いかではない。思うか、思わないか――

・綺麗と健康とアンチエイジングを考える。人の認識はどういうものか。例えば、綺麗な歯とは、白い歯であると考える。しかし、健康な歯とは白い歯のことではない。健康な歯とは、歯垢などがなく歯ぐきが丈夫で様々な病気になりにくい歯であり、結果的にそれが汚れがなくて白い歯になるわけで、白い歯だから健康な歯だ、という認識は間違っていると思う。ホワイトニングは科学的に歯を白く着色させるものであると分かっていても未だに私らは白い歯は健康な歯だと信じてしまうところから、人間の浅はかさと思い込みがいかに強いかが分かる。綺麗とは、人が綺麗だと思うものであり、老化の反対のことである。健康とは、細胞がより長生きする手段であり、老化と並存するものである。老化と健康は別物。そういう意味ではアンチエイジングは綺麗と同じようなものである。本来は綺麗と結びつくものなのに、現代人は健康とアンチエイジングを結び付けている。

・将来性があるとは、かならずやらなければならないことをいう。例えば物でいうと、掃除・洗濯などは将来でも必ずやる必要のあることなので高くて性能のいいものを買うべきである。しかし歯ブラシやパソコンなどはやらなければいけないことではない娯楽的なものなので、高いものを買うときは慎重に考えなくてはいけない。

・素直になるということと、認めることや受け入れることは違うのだろうか。素直になるが、受け入れる努力をすることはできるか。好きであれば相手のことを受け入れなければならない。でも素直にならないと好きでいることが苦しくなる。

・相手のためにすることは大事だと分かっている。でも自分の我慢が積み重なっていくことはどうなの。自分が相手と接していて楽しいと思えることが一番大事ではないのか。

・考えるとはどういうことか。私は女の子に欲情するが、男と女の違いはなにか。男とはなにか。女とはなにか。

・「先生、三月でお辞めになるそうですね」
「やめます」
「四月からどうするんですか」
「やめたら自分がどんな気分になるかわかりません。やめてから先のことはやめてから考えます」
「そんなことで、よく不安になりませんな」
「あなたも何かの病気でいつかお亡くなりになるはずですが、いつ何の病気でお亡くなりになるか教えてください」
「そんなこと、わかるわけないでしょう」
「それでよく不安になりませんな」
〈養老孟司〉

・現実は一つだという思い込み。

・「私どもの社会では、とくに働いておられる方はそうだと思うのですが、先行きのことを決めなければいっさい動かないというくせがついています」

・どうして髭をそるの?
【私の場合は髭をそったほうが社会から好く思われるだろうと思うからです。〈21才・春〉】

★・「会話は知識や意見の投げっこではない。議論とはちがう。もっと感情をオープンにした言葉をキャッチボールすることが会話だ」

・「世の中には個性的な人と非個性的な人の二種類のタイプがあるのではない。自己表現している人としていない人の二種類があるだけなのだ」

・「個性を閉鎖したり、率直さを避けてしまったり、自信がなかったりするのは、自分を他人に否定されたくないから。だから背伸びをしたり見栄を張ったりして本当の自分を隠そうとする」

印・「人とのちがいが、個性に気づくカギ」

・「笑いながら“緊張”という言葉を声にする。そのプロセスに価値がある」

・「今日の緊張感は今日しか味わえない」

・「問題は“わからない”とか“恥ずかしい”と思うことにあるのではなく、自分の感情から逃げないで、まずその感情をそっくり受け入れることができるかどうか、という点にあります」

・自分は一番身近な他人。

★・出来事が気づきを生む。それが分かっているなら、どんな出来事でも事件でも、それが自分を成長させる種であることもわかる。

・自信は感情を味わうことから生まれる。

・自信というのは、哲学的な自意識と社会的な権威によって生まれるものではなく、単に“自分が自分を信用する”ことによって生まれる。自分が大切にしているものの価値を信じること。自分が感じる美しさや正しさ、悲しさや楽しさを信じること。その積み重ねから自信が育つ。

・私は友達が楽しめるものを楽しめない。ということは友達が楽しめないものを楽しめるってこと。

★・聞いて、感じて、正直に伝える。

★・「ほんとうの強さは、素直になること」
【人前でも、自分に対しても。〈24才・秋〉】
【『改めてなお、素晴らしい言葉』認定作品。〈24才・秋・2017/09/03〉】

・「彼女は転職した。発見したものは不安ですか? いいえ、ちがいます。彼女は実は『仕事をしていないことに不安を感じる自分』を発見しているのです。彼女はすでにもう立派に自分探しの道を歩き始めています。そもそも彼女が前の会社で物足りなさを覚えたのは何だったのか。その答えもとっくに出ています。彼女は『順調さに潜む不安に恐れを感じる自分』を発見したから転職を望んだのでしょう。感情には役割がある。その時々のさまざまな感情を発見し、体感し、味わい、吸収することが経験なのです」

・「感情を味わう。突然舞い込んだ歓びはもちろんうれしい。でも痛みや苦しみを知ったあとに訪れる歓びのほうが、もっと強く複雑にうれしさを感じられます。そう考えたら、悲しみや淋しさって実は歓びの助走なのかもしれません」

・悪者は甘い蜜を吸う。

・「上った人間もいつか下がるときがあるし、下った人間も上がるときがある。その上下の時間も、ながくて十年はかからない。それゆえ、自分が下落したと見たら、じっとちぢんでさえいればたのしみだよ。この上げ下げ十年間の辛抱のできるひとが大豪傑だ」

・「マズローは、最高に幸福だと思う状況、最高になにかに満たされている状況、また最高に神秘的である状況――これを体験したり、体験する努力をすることが、自己実現につながるといった。私たちは、自分には才能がないからできないとか、力がない、あきっぽい性格だからだめだと、やる前からあきらめてしまう人が多い。でも『やろう』という勇気や信念を持つと、だめなことが思うようにできることがある。手を組んで、人差し指をのばし、人差し指の間を少しあけて、その中間を見つめてみよう。二本の指は吸いつくようについてしまう。だが、今度は同じように人差し指の中間を見つめながら、頭の中で、『指はつかない、指はつかない』とつぶやきながらやってみよう。すると指がつかなくなる。私たちの努力も、これと同じことがいえる。私たちの心は、たいへん変わりやすい特徴をもっている。ほんのちょっとしたことで、いやになったり、好きになったりしてしまう。心の中でやろうという決心が強いと、うまい方向に進んでいくのだが、一度だめだと思うと、ほんとうはうまくいくことも、だめになってしまう。だから、こちらがにこにこして明るい表情をしていると、今度は相手も楽しそうでいい人だと思うようになる。客との応対をしたり、いろいろな人たちと接していく場合、誤解をしたりされたりして、いろいろ悩むことや、悲しいことも多いであろう。悲しいことがあっても、こちらの側が明るい心を失わなければ、きっといつかはうれしいことがやってくる。大切なのは、自分の心なのだ」

・楽天家は自己嫌悪に陥らない。本当の楽天家は失敗したときに素直にそれを受け入れることができる人だと思う。

・「感情のコントロールが、感動を奪う」

印・自分はほんとは何を感じ、何を考え、何を求め、どう生きたいのか、いま何を言いたいのか。

・「人間はどんな人にも必ず二つの希望があります。ひとつは、いま生きているということ。ふたつ目は、明日が来るということ」

・「人生が自分に何をしてくれるかではなく、自分が人生に何をしてやれるか。それが可能性というものです」

・葛藤やショックなどの悲しみの感情や幸せなどの喜びの感情のあらゆる感情は、無意識のメッセージであり、個性と運命を開花させるための成長のメッセージでもある。トラブルなどの出来事からは、「さあ、私にこのことから何を学べという?」と、パズルを解く気分で接してみたらどうだろうか。

・自分より優れた人をよく見ようとしなさい。必ず何かの発見があるはずだ。

・祈りは一見ばかばかしく思えるけど、まさに自己暗示の一つである。人はいつでも思い込みと共に生きている。

・「苦しみの原因を責任転嫁しない」

・ほんとうは、現実をいかに生きるかではなく、現実からいかに目を背けて生きるかを教えられているのではないか。

・「自分探し症候群(誤った自分探しをしていてもっと自分を見失っている人)におちいっている人の共通点」

・つきあう人も、仕事もいつも変わる。
・同時に色々なことをしている。
・不得意なことに意識が奪われてしまう。不得意なことを無理して頑張っている。
・過程よりも結果を重視する。
・自分の問題が整理できない。
・境界の基準が分からず、無理をしてしまう。
・表面的な友達が多い。
・完全主義と劣等感に苛まれている。
・相手の期待に応えるために無理をし過ぎている。
・反応のある世界を求めすぎている。それを通してしか自分を見れない。
・孤独と追放を恐れている。だから所属感を求めて仲間に合わせる。

・良い人間関係では、お互いを変えないで生きている。お互いがその違いを認め、受け入れている。

・「次の五つの質問に答えることで、自分が今、人生の曲がりくねった道のどこにいるのかを知ることができます。とても単純な質問です。でも、答えるのはとても難しいはずです」

・自分で自分の人生をコントロールしていますか?
・一人でいるときにも、他の人々といるときにも、常に穏やかな心の状態を保てていますか?
・自分がこれまでの人生でなし遂げてきたことに誇りを持っていますか?
・自分、およびあなたのご家族は、今、自身の仕事の果実を楽しんでいますか?
・自分は今、幸せですか? 満ち足りていますか?

・「もちろん、家を持つことは悪いことではない。しかし、そのためにローンに縛られ、会社に拘束され、いやな仕事も辞められない。人生設計の自由がきかなくなり、将来のビジョンが硬直化してしまう」

★・何が好きで、何が嫌いかは人それぞれ。

・与えられた一日が来ることを喜ぼう。明日が来ることを嫌がったり、時間が早く過ぎてほしいと願うことは、その人のつまらない人生を物語っている。

・失うものが何もないから許せるのは普通。失うものがあるのに許せるのが善者。

・生きているのに生きていない。

・「人が怖いうちは本当の自分で生きられない」

・「私が私自身であるならば、恐れることは何もない」
自分を信じて自分なりの解決をする。
【『改めてなお、素晴らしい言葉』認定作品。〈24才・夏・2017/08/23〉】

・「悩みがあるから悩んでいるのではなく、悩む心があるだけである」

・悩むことと考えることは何が違うのか。
【考えることはいくらか奔放であるが、悩むことには解決が求められています。〈21才・春〉】

・真剣に考える自分に酔っている。本当は何も考えていない。

・「自分の弱点を認めないから、自分の長所にも気がつかない。弱点を認めれば長所にも気づく」

・「現実を認めれば本当のことが見えてくる」

・「どこ行くの?」
「わからない」
それが自分探し。答えは最後に出せばいい。

・プールでも魚が捕れると教えられて、プールで魚を捕っている。

・「嫌いという意識もない。それは好きなことがないからである」

・「喧嘩をしなければいつまでも不満が続いて、リラックスはできない」

★・「不得意なことを得意にする必要はない」

20才・冬

・「自分の器が分かっていれば、自分に対して非現実的な要求をしない。それが自分の基準があるということである」

・「本来、人は一人親しい人がいれば後はいらない」

・何を求めていて、何を認めたくないのかを考える。それが自分を知ることになる。

・「自立性は生きる土台である」

・抑圧や辛さから自分の無意識を発見し、抑圧が解消されて、初めて自分が本当にしたいことが見えてくる。

・人は弱い。自分の性質をよく理解していなければ、忍耐力で頑張るといよいよ泥沼に陥る。忍耐力はいいことでも悪いことでもない。望ましい選択をしたときには望ましく、間違った選択をしたときには忍耐力は傷を深くするだけである。

印・「自分がいるべき場所にいないために、頑張って、頑張って、最期に燃え尽きる人の何と多いことか」〈伊藤守[今日を楽しむための100の言葉]〉

・「完璧な人間なんて存在しない。しかし、自分の中に卓越した部分を発見するように、そのような素晴らしさは誰でも持っているものである。まず、自分の長所を探すことから始めよう」

・「あなたは不確かな幻想にしがみつき、確かなものを疎かにしてきた」

・捨てていいもの、捨ててはいけないもの。

★・「豚が泳ごうとしている。ウマが川を渡ったから、犬も泳いでいるから」〈伊藤守[今日を楽しむための100の言葉]〉
【『改めてなお、素晴らしい言葉』認定作品。〈24才・夏・2017/08/23〉】

・「障害になるのは歪んだ価値観」

・「努力そのものが間違っているのではなく、努力の方向が間違っている」
【このことに気づかない人は、失敗したとき努力そのものを憎んでしまう。〈21才・春〉】

・「不得意領域を向上させようとするのは、必要に迫られた時だけに限る方がいい。結局、少しの達成のために、他人の何倍も努力しなくてはならない」

・「人から『あの人おしゃべりなのよ、イヤね』と言われたら、『それが自分の長所だ』と思えばいい」

・「誰かがあなたの何かを弱点と言うのは、それは、彼ら自身の期待のためである。彼らには良く出来てあなたには出来ないことを彼らはあなたに良くやって欲しいのだ。そこで人は生来の才能に基づき対人関係を交渉するより、他人の期待に応えようとする。そしてあなたも彼らも自尊と有能を無くしてしまう。自分自身でいることで、最高のあなたでいよう」

・子供たちが階段で競争して遊んでいる。子供はささいなことでも楽しんでいる。私は大人になるにつれて楽しむことが減っている。子供のような心を持ち続けていれば辛いことはあるけれど切り替えて楽しく生きれると思う。

・「人が自分のことを知らないことを憂えるな」

・駆逐(悪貨は良貨を駆逐する)

・「一日に十件のことがうまくいけば、それぞれ一点を得点とし十点になる。しかし、ひとつのことがうまくいかない場合は、一つについて十点もの減点をする。したがって、ほとんどの日にマイナスの点数がつく」

・あなたは自分を嫌いなんですか? 一つの出来事でも色々な見方がある。自分の感情の入ったフィルターを通してみたものだけにしがみついていませんか?

印・「人に拒否されることは避けては通れないし、避けてはならない。あなたがすべての人を好きになることはあり得ないし、すべての人があなたを好きになることもあり得ない。あなたは相手を受け入れる必要はないし、相手もあなたを受け入れるとは限らない。人生は受け入れられたり拒絶されたりの繰り返し」

・完璧主義は誰のためか。本当に自分のためか。他人からの拒絶を避けるための言い訳ではないか。自分を大切にすることは悪いことですか?

印・どんな結果が出ても、それが自分。

印・「もしあなたがあなた自身の味方でないとすれば、いったい誰が味方になってくれるのだろう。あなたが一緒に生き、頼りにできる人間はあなた自身だけなのだ。だからあなた自身を敵にしてはならない」
人は完全ではない。だから失敗することはけっして悪いことではない。なのにどうして私は自分を責めるの? どうして失敗した自分も受け止められないの?

印・「ありのままの自分を受け入れ、自己嫌悪を自己理解に置きかえることが必要である。私たちは他人の不完全さをがまんできる。それと同じくらい、自分自身にもがまんしよう」

★・「ただ一つの正解を求めるべきだと考えたとたんに、私たちは一つの正解以外のものはすべてあやまりだときめつけてしまう。人生というのは、そんなに白黒がはっきりしてはいない」

・自由とは選択であり、選択するのは容易なことではない。自分で責任をとり、自分の解決法をもつことができないと自由を手に入れることはできない。誰も私たちに答えを与えてはくれない。自由は甘えではない。

・「自分より他人の考えや意見が大事なんですか? 『人にどう思われるだろう』と問うのではなく、『私自身の考えはどうだろう。私にとっては何が正しいことだろうか。何が望ましいのだろうか』と考えるべきである」

・期待はもろはの剣。期待に応えられなかったときは自己嫌悪が襲ってくる。

・「人は事実そのものよりも感情で動く生き物。よくも悪くも」

・心の中に二つの机を作ろう。一つは小さな机で、自分一人で考える机。もう一つはそれよりも大きな机で、私以外の人も座れる机。人と立って話していても、心の中で机に向かい合ってゆっくり話しているように思えば、人に対してはやさしくなれると思うから。

・「節度をもつことは、足るをしることでもあります。大切なもの、好きなものほどたくさん求めないように」

印・「いつもあたらしい場所に行かなければ、わくわくできないというのは不自由」

・夢はいくつもったっていい。夢を語れる仲間を大切にしよう。

・「ちょうどよい暮らしとは、日々のささやかであたりまえのことに目を向けて、それを自分が深く考えて理解し、感謝するとき手に入るのではないでしょうか」

・「自分と違う価値観で暮らす人を『おかしな人だ』と笑うのはあさましい」

・「不思議なことに出会ったとたん否定的な態度をとるのは、やめることにしましょう」

・「恨みは相手を縛る鎖になると同時に、自分をも縛り付けるもの」

・「心がしぼんでしまったときは、どんなにささやかでも、得意で好きなことをやってみるといいのです。たまご焼きを焼くでも何でもいい」〈松浦弥太郎〉

SE・「昔、ドイツ語の授業で『それでも人生は続いている』を訳せというのがあって、それ以来、この言葉が大好きになりました。『それでも』の中に、一人一人の人生が想像できるからです」〈友人より〉
【『改めてなお、素晴らしい言葉』認定作品。〈24才・夏・2017/08/23〉】

・「われわれ現代人の心を歪めてしまっているのは、ストレートな利己主義ではない。愛他主義の仮面をかぶった利己主義である。われわれ現代人の心を歪めてしまっているのは、ストレートな敵意ではない。敵意を隠した親切である。われわれ現代人の心を歪めてしまっているのは、ストレートな憎悪ではない。愛情に偽装された憎悪である。われわれ現代人の心を歪めてしまっているのは、ストレートな自己本位ではない。他人本位の底に隠されている自己本位である」

・「『私は恐くない』と繰り返すよりも、『私は勇気に満ちている』、『私は勇敢である』と堂々といいなさい。恐怖の存在を許している限り、恐怖は解消されない。『恐怖すべき唯一のことは恐怖である』と覚えなさい。しかし、それさえ恐れないようにしなさい。恐怖はあなたが勇敢になれば逃げ出すほど臆病です」

★・「大切なのは、何を見るかではなく、何が見えてくるか」〈伊藤守〉

・「あなたに価値がないのではなく、周囲があなたを無価値に扱っただけ」〈伊藤守〉

・「ずるさは弱さに敏感である、とある人がいっていたが、それは、ずるい人間が弱い人間であるからだろう。同質のものには敏感なのである。自分にもある弱点であるがゆえに、相手の弱点はすぐに見抜ける」

★★・「あなたがどんなふうになろうと、私はあなたに失望しない」〈伊藤守〉
親が子どもに与えるべきは、何かうまくいかなくてもがっかりされないという安心感。がっかりされながら育ってきた人は、自分の存在そのものに自信がもてるわけがない。

・「正直に生きるには、ありのままの自分を一度他人に受け入れてもらう必要がある」

・本当の親友であれば要求は多くない。あなたのために言ってやってる、というのは自分好みに仕立てるという、自分本位も混じっている。ただの世話好き。

・「服従させようとしたり、感謝を強要する親や恋人は、相手を愛しているつもりでも、実は憎んでいるのである。そして、相手を自由にしているつもりでも、束縛しているのである。したがって、相手が自分の愛に答えないと怒る。自分は愛しているつもりであるから、相手がそれに知らん顔すれば、『いったいどういうつもりかね』ということになる」

・人がくれたものでもまずいならまずいとはっきり言う。感謝の心を忘れなければいいと思う。ありのままの自分で生きよう。

・「希望が彼を捨てたのではなく、彼のほうが希望を捨てたのだ。それに気づいていない」

・何かを信じ、すがりつきたい心。そんなものは捨てよう。

・足ることを知れば慎ましく生きられる。たくさん食べようとしなくても、ちょうどいいを知ればどんなものでも美味しい。どこかに遊びに行かなくても、家で考え事していれば満たされる。

・疲れているのは、楽しんでいないからである。

印・「この世にはまったく違った種類の人がいる。あなたが失敗しても、決してあなたに失望しない人がいる。あなたの成功失敗に関係なく、あなた自身を受け入れてくれる人がいる。まず、それを知ることが大切である。客観的に人間を見ることである。過去の亡霊に悩まされて、大人になってからも、失敗したら失望されるのではないかとビクビクし、不安な緊張をすることはない。」〈伊藤守[今日を楽しむための100の言葉]〉

・「自分にとって疑い得ないことを疑うこと、それが八方ふさがりの人生を切りひらく道」

・「人は自分の心に合うものしか受け取らない。だから人は自分が探しているものを見出す」

・「何を実現するにしても、あなたは実現すべきものを、十分に願う必要があります」

・「得る鍵は、願望、確信、そして意志です。この鍵が多くの扉を開きます」

・「将来ふりかかる問題に思い悩むのは愚かです」

・「幸運に浴するのは勇者だけ」幸運に値しないとあなたが言い続けていれば、そうなります。願い、求め、得るのを、恐れてはなりません。権利をわずかでも疑っていれば、どれほど熱心に求めようとも、行動する勇気が失われます。

・「類は友を呼び、異種は反撥する」

・「やったことの後悔は薄れるが、やらなかった後悔は長く続く」

・「自らに誠実になり、自分の中に信念をもつ」

★・「無学な人とは、読めない人ではなく、読もうとしない人だ」

・「仕事で得た収入を、仕事のために使うのをやめる」

・もっとのんびり生きよう。その中で自分を知ろう。私は最後はぼーっとしたまま人生を終わりたい。

★★・「誤った道にいたなら、いくら走っても意味がない」

・「一番大切なのは、そうなりたいとあなたが考え、信じ、期待することだ」

・精神生活。

・前に進む勇気が出ないときは自分を追い詰めてみる。

★・すべては考え方しだい。

・自分の幸せのために考える人がいる。その人が好きだ。

・ある事を成し遂げようとするとき、考えることと信じることの両立が必要だ。

・答えを他に求めるのではなく、もっと考えぬく。

・「心の中で考えることが、その人の財産です」

・「いつもいちばん大切なのは、心の底で望んでいることを自分自身にはっきりと納得させることです」

・神を信じることは、その人がうまく使いこなせば健全な思い込み。だがうまく使っていなければ何事も害になる。

・信じることを信じるのです。自分自身に何回も言い聞かすのです。私はこれを感じ、信じます、と。

・その人が貧乏かはその人でないとわからない。

★★・「自分以外に、あなたを妨害するものはない」

・一日24時間を30分に区切ると48つもある。一日には30分が48つもある。

・「きょうはいい一日だったな…ひとつもマヌケなことをしなかった」
「何か気のきいたことはしたわけ?」
〈チャールズ・M・シュルツ[スヌーピー]〉

・「生きる秘訣は何だと思う?」
「秘訣はオープンカーと湖をもつこと」
「オープンカーと湖?」
「天気がよければオープンカーを乗りまわして楽しめる。雨が降ってきてもその日はむだにならない。『まあいいや、この雨がぼくの湖をいっぱいにしてくれる』といっていられる」
〈チャールズ・M・シュルツ[スヌーピー]〉

・「君は幸せになるのが怖いんじゃない?」
「幸せっていいなあと思わないかい?」
「さあねえ…どんな副作用があるの?」
〈チャールズ・M・シュルツ[スヌーピー]〉

・「自分を哀れむのは甘え」

・「何事にも終わりがある。いいことにも、いつかは必ず終わりが来る」
「そのいいことって、いつはじまるの?」
〈チャールズ・M・シュルツ[スヌーピー]〉

・「結局のところ人はみなその人自身の現実の一部」

・「なぜ私を好きじゃないの?」
「口やかましいからだよ! 君は、これまでずっと口やかましかったし、これからもずっと口やかましいはずだ!」
「そこまで首尾一貫してるんだから、ほめてもらってもいいと思うけど…」
〈チャールズ・M・シュルツ[スヌーピー]〉

・僕らが思う“反対”ってなんだろう。

★・「雨の野球場は、そこはかとなく寂しいものだなあ」
「なぜ寂しいかというと、たった一人でバカみたいにつっ立っているからなんだ…」
〈チャールズ・M・シュルツ[スヌーピー]〉

・「あなたが私をあの学校へ行かせたから、私は笑いものになったのよ!」
「忠告しても聞かなかったでしょう」
「強くいってくれなかったからよ。あなたが本気で忠告してくれたらやめてたのに」
〈チャールズ・M・シュルツ[スヌーピー]〉

★・「残さず食べなさい。貧しいアフリカの子どもたちは食べるものがないんだよ」
「あたしが全部食べたら、もうアフリカの子どもたちはおなかをすかせないの?」
〈チャールズ・M・シュルツ[スヌーピー]〉
あなたがみじめになったからといって、他の人はちっとも幸福になんかなれない。

・逃げないほうが楽かもしれない。

・「もし一方が他方よりずっと大事なら、どちらを選ぶかは迷いようがありません。もし両方とも似たようなことで、しかもたいして重要でもない問題だったら、なぜ迷うのですか。どちらを取っても、あまり違いがないはずです」

・「ちぇっ! またDマイナス! 成績なんか信用しないわ!成績で優劣を決めたり、レッテルを貼ったりすることはまちがっているわ!・・・もしAをとったら成績のことも信用すると思うけど」〈チャールズ・M・シュルツ[スヌーピー]〉

・「社会主義者の会合に今まで熱心に出席していたのに、なぜ今回は会合に行かないのか?」
「この前の会合でいわれたんです。革命後、富は公平に分配され、男も女も子どもも、4100ドルずつもらえるというのです。でも、私はもう4200ドルもってるんです」
自分を犠牲にしてでも守りとおすほどのしっかりした倫理観をもっている人がいる。

・「ドシン!(虫を潰す)」
「君のモットーは“お互いに生きる邪魔をしない”じゃなかったの?」
「あの虫、ちゃんと生きていなかったもん!」
〈チャールズ・M・シュルツ[スヌーピー]〉

・「きのうカゼをひいて学校休んだの…」
「きっと、はやってんだな。カゼをひいた子が大勢いるもの」
「私のかかったカゼはもっとひどかったのよ」
「なんで?」
「だって、私にかかったから!」
〈チャールズ・M・シュルツ[スヌーピー]〉

・「私がそれをけっ飛ばしたら、どうする?」
「いまは何もしないかもしれないけど、何年もしておねえさんが結婚して、家を買うとき保証人になってくれといっても、断るね」
〈チャールズ・M・シュルツ[スヌーピー]〉

・「私が何を考えてるかわかる? 人間と虫がもっと理解しあえば、よりよい世界になると思うの。虫たちを理解すれば、好感をもつことだってできるんじゃないかと…」
「なんで虫のほうは人間を理解しようとしないのさ?」
〈チャールズ・M・シュルツ[スヌーピー]〉
たしかに他人を理解する努力は必要ですが、これは一方通行ではいけません。理解すると同時に、理解されなければなりません。

・モノを積み上げるから崩れる不安がある。何かに執着があるから自分の力で生きられない。

・モノをつかむからモノが取れるように、セットとして存在するものがいくつかある。それなのにその二つの中から一つだけ欲しがるのは利己的ではないか。

・「自分がほんとうはすてきな人間であることを発見し、それを信じられるかどうか」

・「あなたは自分で考えているよりずっとすばらしい人」

・「冷えきった炉に炭火が残っていないかと思って、灰を深くかきまわしたが見つからず、ひとつだけの灯火[ともしび]はちっとも明るくない。ひっそりとしたまま夜中まで過ごし、ただ、遠くの谷川の音を聞くだけである」〈良寛〉

・「捨てし身をいかにと問はば久方の 雨降らば降れ風吹かば吹け」〈良寛〉
俗世間を捨ててしまったこの身だから、気分はどのようであるかと尋ねられたならば、雨が降るならば降るのにまかせ、風が吹くならば吹くのにまかせ、それで充分に満足だと答えるしかないよ。

・「私たちは高学歴をめざし、高収入をめざし、社会的地位や利権の取得で競争してきた。それは、自他の比較がその原動力であった。それはキリのない競争であって、そのために失うものがあまりにも多いと気づかなくてはならない」

・「争いのもとを知れ、怒りの情にまかせるな」

★・「上善[じょうぜん]は水のごとし」〈老子〉
水は万物の生長を立派に助けて、しかも競い争うことがなく、多くの人がさげすむ低い場所にとどまっている。水を模範として争わないでいるのが善いことだ。怒りの情にまかせるな、露骨な敵対をするな。うまく人びとの能力を活かして利用せよ。

・「是か非の判断に自分を基準にする愚かしさ」

・「奪い合えば足りぬ、分け合えば余る」

・「理屈があって生きているのではなく、生きているからあれこれと理屈を考えるのだ」

・「世の中は、食うて糞して寝て起きて、子が親になり、子が親になり」

・表出した事象には必ず原因があって、その元をたどっていくとたいていは周りの環境が彼をそうさせた、という結論になる。だから悪い事でもそれを生み出した人を責めるのではなく、生み出した因子の解消を考えるべきだと思う。

・「人生は夢と同じ生地で織られている」

・「私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。出会えなくても、それもまた素晴らしいこと。」

・「大抵の人は眠りながら歩いている。それでも、それに自分で気がつかない」
人間がたえず心理的成長をするためには、気づき=自覚するということが大切。たとえ、自分自身に問題があっても、それに気づいていなければ対処のしようもない。

・「成熟した人間というものは、自分らしく行動することができ、自分らしく生きることができる人格の持ち主である」

・それが喜びの種であるということは不安の種でもあるということ。

・「一人だけが笑いを浮かべていればそれは個性だが、全員がつくり笑いを浮かべればそれは没個性」
個性とは希少であることか。違うと思う。個性は個性だ。

・九点連結問題(問題文:上の図の9つの点を一筆書きの4本の直線でつないでみてください)
この問題に初めて挑む人は、その解決を不可能とするような仮定をもって解決に挑むことになりがちです。それは与えられた9つの点は四角形を構成しており、問題はこの四角形の枠組のなかで解決されるという仮定があります。皆さんはどうでしょうか。人や組織は、何らかの仮定をもって問題解決に臨みます。そこで自らが設定した枠組みによって、問題が解けなくなっていることが少なくないのです。しかし、枠の外に出ることは、変化のための第一歩であり、今まで解けなかった問題を解決するきっかけになるかもしれないのです。たとえばプラトンがイデアを発見したときのような。

・「常識にとらわれるな、発想の転換をせよ」

・「皆さんのなかで私が見えるとお考えの人はどれだけおられるでしょうか。手がたくさん挙がりましたね。しかし、皆さんは実際は私を見ていません。皆さんが見ているのは私に関するもろもろの情報の集合です」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・単に何の理由もなく属していないのは本当に属していないということ。属したくないという意思のもとに属していないのは、それは属したくないということに属しているということ。後者では、たとえば属したくない思いを援助するものに属そうとする傾向になる。

・「芸術は悲しみと苦しみからうまれる」〈パブロ・ピカソ〉

・「天才たちは内的な不条理や矛盾を感じとっているからこそ、外的な学校生活や、集団のなかで不適応症状をきたす」

・「芸術には変化はあるが進化はない」〈パブロ・ピカソ〉

・「天才は何かの能力が優れているとかそういうわけではない。ただ内的で不条理な世界を統合しようとして、物事の本当の意味を与えつづけているだけだ」

・「好きは自分を信じる原点の感情」〈津田晴美〉

・幸せな人たちがいる。彼らは自分の好きを信じている。

・「好きでもないことを無理してやらなくてもいい、そのかわり好きで始めたことなら精いっぱいやる、誰のためでなく自分のために」

・どんなものでも答えではなく思い。

・成長とともに思考因子が増えていく。そして一つの物事に対してただ色々なことを思うだけ。その先に何を望んでいるのか。今は自分が何を望みたいのかも見えていない。
【ただ実際は、思考因子が増えていたのではなく気づきが多くなっただけ。〈21才・秋〉】

・人は無意識によって形作られている。無意識の願望が思考の方向付けをする。無意識の好き嫌いが幸と不幸の定義づけを行う。自分の無意識を知ることが重要であり、それが私の目的でもある。その方法とは、一つには思考中に湧き上がるまったく因果関係のないような間接型思考そのもの(直観)であったりする。二つには、思考の方向付けを省察するフィードバックであったりする。

・「ゲームの内側にいるものが、ゲームのルールのありかたまでをゲームのなかに取り入れて相手を攻めるのは、ゲームの規則に反する。しかしそうした反則が、生物の生きたコミュニケーションのなかでは、しばしば起こりうる」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「イギリス人の子がお父さんに聞いたんだ。親と子では必ず親のほうが多くのことを知ってるのかって。お父さんが『そうだ』と答えると、その子は『蒸気機関車を発明したのはだれ?』と聞いた。お父さんが『ジェイムズ・ワット』と答えると、その子は言った。――『ヘンだな。どうしてジェイムズ・ワットのお父さんが発明しなかったのかな』って」〈グレゴリー・ベイトソン〉

印・「一つの知識は、ほかの知識に織り込まれていて、はじめて意味を持つ」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「パパ、脳の4分の1しか使ってないって言ったけど、どうしてなの? あとの4分の3は?」
「じつはパパもね、むかし学校に行って勉強したんだが、そのおかげで脳の4分の1がモヤモヤに雲ってしまった。それから新聞を読んだり、ほかの人の話を聞いたりしているうちに、また4分の1曇ってしまった」
「あとの4分の1は?」
「あとの4分の1は、自分でいろいろ考えをめぐらせているうちに雲ってきてしまったのさ」
〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「そうにしかなりえないことは、そうにしかなりえないと知っていようと知っていまいと、そうにしかなりえない。これを必然の真実という。三個のリンゴに二個のリンゴを加えれば五個のリンゴになるというのは、数えることのできないものにとっても真実なんだ。こういうのも、ちゃんとした説明なんだよ」〈グレゴリー・ベイトソン〉
進化の説明はトートロジーによるしかない、ということを、いろいろな言い方でいうのを、ベイトソンは好んだ。後年に愛用したフレーズは、「長く真でありつづけるものは、それほど長く真でありつづけないものより、じっさい長く真でありつづける」というもの。そう言って彼は自然選択を説明した。

・「機械内部のすべての部分のはたらきが映像としてブラウン管に映し出される――その映像を映し出すための部分のはたらきも映し出される――そんなテレビを作ることが可能だろうか」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「われわれが一番よく知っているのは、われわれが一番意識していないことだ」〈グレゴリー・ベイトソン〉
【『改めてなお、素晴らしい言葉』認定作品。〈24才・夏・2017/08/23〉】

・「生きるために食うのは尊く、食うために生きるのは卑しい。しかし、卑しくても、人間的ではある」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「憎しみを愛せ」

・「今のわたしは、科学とは何かという問いに対して、以前とは別の答えを用意している。宇宙の本性について、どのような問いを立てるべきかについての規則の集まり――というのが今のわたしの思考のなかの『科学』の意味である。ただし、その規則集合が唯一正しいものであると主張できる性格のものだとは思わない」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「パパはね、その度に別の問題を出しているんじゃない。一つの疑問を拡大しているだけさ」〈グレゴリー・ベイトソン〉

★・「『ライオンが人を恐怖させる』と言うのはナンセンスである。ライオンは観念でないからだ。恐怖を引き起こすのはいつも、人がライオンから作り上げた観念なのである」〈グレゴリー・ベイトソン〉
【こういうのを屁理屈だという人がいる。たしかに屁理屈かもしれない。ただ、その人は、なぜそれが屁理屈なのかという問いに答えられるだろうか。答えられないのにどうしてそれが屁理屈だといえるのだろうか。〈21才・秋〉】

・「違っていることに違いがある違い」
ハエの顔は、たとえ一つ一つ違っているにしても、みな同じである。つまり多数のハエの中から一匹を特定しなければならないという特別な状況に陥らない限り、そんなことは、われわれにとってどっちだっていい。個々のハエが持つ個性は、ふつうわれわれにとって情報にはならないのだ。〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「ひとつぶの砂に世界をうつし、いちりんの野の花に天国をのぞき、かた手のひらで無限をつかみ、ひとときの中に永遠をとらえる」〈ウィリアム・ブレイク〉

・行き場の失った人が、原因である本人に答えを求めそれを真実だと言うのは、ちょうど精神分裂症者に治療のしかたを聞くのと同じだ。

・「どこにいても、何歳でも、成長できる」

・「言葉から事実を定義するのは、ばかげている」

・「メッセージは、適切な構造のなかへやってきて、はじめてメッセージとしての役を果たすわけである」〈グレゴリー・ベイトソン〉

★・「人生とは、人前でバイオリンを弾きながら、しだいに腕を上げてゆくようなものである」〈サミュエル・バトラー〉

・「人間以外のありとあらゆる動物は、『生きること』の主な仕事とは、これを楽しむことにあるのを知っている」〈サミュエル・バトラー〉

・「われわれは世界中の自然システムを、そのバランスを異様なスピードで破壊してまわっているわけです。人間が増殖し、均衡が崩れる。これもしかし、自然のプロセスであることに変わりありません」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「むかし楽園があった。そこはたぶん亜熱帯だったのだろう。何百種もの動植物が、肥沃な腐植土[ふしょくど]の上で大いなる豊穣と均衡を愉しんでいた。そこに、他の動物より知恵のある二匹の類人猿がいた。一本の木に実がなっていた。類人猿には手の届かない高いところにそれはあった。そこで彼らは考えた。それが誤りだった。彼らは目的の思考に走ったのだ。やがてアダムという名のオスが、空箱をもってきて木の下に置き、その上に乗った。しかし実にはまだ届かない。そこでもうひとつ箱をもってきて、上に積み重ねた。そこに上るとリンゴの実がとれた。アダムとイブは歓喜した。ものごとはこうすればいいのだ。計画を立てる。AをやりBをやってCをやる。するとDが手に入る。彼らは計画的な行動にいそしむようになった。そして、自分たちも楽園もシステミックな全体なのだという思いは、楽園を追われていった。神を追放した彼らは、目的の道を邁進した。やがて表土が消え去り、植物の雑草化と動物の害獣化がはじまった。楽園の経営は辛くなり、その日の糧を額に汗して得なくてはならなくなった。アダムは言った。『神の復讐だ。あのリンゴを食べたのがいけなかったのだ。』」〈グレゴリー・ベイトソン〉
寓話は言うまでもなく人間の行動を記したデータではなく、ただの説明の装置にすぎないものです。しかし「目的」に思考を委ねる過ちを犯し、つねに関わらざるをえない世界のシステム性というものが忘れさられると、ほとんど必然的に、何が起こるか、その現象を、わたしはこの寓話に盛り込んだつもりであります。これは心理学で「投射(投影)」と呼ぶものです。人間はただ常識にしたがって行動してきた。その結果が現代の混乱です。どうしてこんなはめになったのか、いまもってわからない。フェアでないという気がするわけです。自分と世界とをひとつにしたシステムにこそ混乱の原因があるのに、それがわからず、自分自身か、またはシステムから自分を除いた残りの部分に、悪の元を投影する。われわれのまわりの現実はどうなっているか。目的のために、常識のために、世界のシステム性が無視されているところで、同じような反応がみられはしないでしょうか。

・「指が何本あるか? という問いは、それ自体が誤りで、指と指の間(関係)はいくつあるか?という問いが、人間以外の命あるものすべてに通じる正しい問いだ」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「科学は証明しない。探索するだけだ。」〈グレゴリー・ベイトソン〉

印・「部分は全体をけっして制御できない」〈グレゴリー・ベイトソン〉

印・「科学は万能ではない。なぜなら、科学は光の速度が速いことは証明できても、なぜ光はそれほど速いのかという問いには答えられないからだ」

★・「前提が間違っていることもあり得るのだという観念を一切欠いた人間は、ノウハウしか学ぶことができない」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「われわれの文明は、必要なものを積極的に伸ばすより、好ましくないものを禁止することで事態の打開を図ろうとする傾向が強いようだ」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「われわれはエコロジーの外側に立っているわけでも、中心に立っているわけでもない。エコロジーの一部に収まっているだけなのだ。この認識が、われわれの必要の中で最大のものだ」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「真理の主張とは、実際には、発言者の依拠する立場と信念の正当性を、主張しているにすぎません」〈グレゴリー・ベイトソン〉

★・関係のつながりは慎重であらなければならない。

・「芸術も、宗教も、商業も、戦争も、そして科学もみな、前提(思考以前の思い込み)の上に成立している。前提の組み替えにあたっては、自分たちがいかなる前提を基盤としているかということを意識すること、そしてそれを言葉で把握できていなくてはならない。科学の前提のみならず、日常の暮らしを支えている前提についても盲目であるのは感心しない」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・成長には質問と自分で考える思考が必要不可欠だ。もし質問ができない環境であれば、適切に外部のことについてを取り込めず、私意性を強めるか次第に考えることをやめてしまうだろう。もし自分で考える思考が身につかなければ、すぐに質問するようになって、そして他人の考えをすぐに自分の考えに取り込むだろう。今の教育でもこれらの要素が抜け落ちている。

・ただ答えを教えるのでは意味がない。どのようにして答えを導き出すかをともに考えるべき。

・会話や教育は、相手と協力して「思考」という積み木を組み立てていくゲーム。

・「思考のツールの中には、役に立たぬほど切れ味の鈍いものもあれば、切れすぎて危険なものもある。が、賢者は両者をともに用立てる」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・リンゴが赤いわけではない=リンゴは赤くない、とすぐに言い換えてもいいのだろうか。

・「今できることをやる」

印・「汝自身を知れ」〈ソクラテス〉
己を知らなくては、他のいかなることも、十分に知ることができないのだ。

・「われわれは自分たちの住んでいる世界に、あまりにも慣れっこになり、その世界を考えるちっぽけな思考方式にはまり込んでいることに気づかない」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「なるほど二つかも知れぬ、だが私とお前の魂は、固く結ばれたコンパスの二本の足。お前の魂は定軸、動くとは見えぬが、私の魂が動く時、それにつれて動いている。中心に身を据えつつも、もう一方の足が遠く廻れば、身を傾け、耳をそばだて、近くに戻れば身を起こす。そんな軸足がお前だ、私は斜めに走るもう一方の足。お前の堅固さが私の円を正しく描き、起点に私を引き戻す」〈グレゴリー・ベイトソン〉
コンパスの二本の足、一本は自分、もう一本は自分に常に付いてまわる何かを指しているとは考えられぬだろうか。

・【全体の関係性もシステムの内】〈グレゴリー・ベイトソン〉
「じゃあ今、疑問の断片が六つあるってわけね?」
「六つ?」
「そうよ。はじめは二つだったけど、今は六つ。まず意識と美と聖で三つでしょう?それに意識と美の関係、美と聖の関係、聖と意識の関係。合わせて六つじゃない。」
「いや七つだ。本全体を忘れてるじゃないか。お前の言った六つが全部合わさって一つの三角形の疑問を成している。そしてこの三角形と、今こちらの本で書いたことがまた関係してくる」

・権力は腐敗する。抗争システムが妥当な決定を下せないわけ。それは論または物自体のもつ力ではなく、“抗争力”の強弱によって決着がつくという性悪な特徴が、抗争システムにはつきものだから。

★・「ベイトソンする」→「いま見つめていることを、そのまわりのことと一緒に考えること(全体の関係性をみるということ)」

・誰にも同じに見える観察結果をもとに、規則通りに論を運べば真理に近づいていけるとする民主主義のオプティミズムと、ベイトソンする思考とでは、どちらのほうが真理へのアプローチとして賢明だろうか。私はもちろん後者のほうだと思う。

・古代の人々が、まるで好むように争いを繰り広げてきた理由を、人間の本来持つ「攻撃性」のせいだと主張するのはいささか浅薄だと思う。別の理由の、古代人の思考能力が現代人に比べて下等だったから、とする主張も考慮に入れると、最初の主張は、ソマティックな(体細胞レベルでの)適応可能な制御と、ジェネティックな(遺伝子レベルでの)制御すなわち本能とを混同してしまっている可能性がある。

・「学問というものは、同じ前提に乗って、同じ用語で語る人たちが展開していくゲームという側面をもっている。学域内部のコミュニケーションの円滑化のためには、まず何よりも、用語の厳密な定義が必要だし、また、できればその学問の前提を疑わずにすますことが望ましい。加えて、人間の心や社会といった誰にも身近なことを学問する場合、一般人にはいささか奇異に響く観念体系(たとえばフロイトの)をこしらえておくことの方が、その学の権威づけのためには好ましい」〈グレゴリー・ベイトソン〉

・「(ベイトソン流)簡潔主義・・・知られているデータをカバーする最も簡単で経済的で(通常)最もエレガントな説明を見出すというのは、すべての科学者に課せられた仕事である。しかしこれが嵩じて、一番簡単な説明が唯一の説明であるという行きすぎの主張を伴った場合には、簡潔主義は悪となる。データは、より大きな全体図の中に置いて捉えなくてはならない場合もあるということを忘れてはならない」〈グレゴリー・ベイトソン〉


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