“・”はスライド単位。その下が読み上げた原稿。この原稿と映画「不都合な真実」についてはこちらを参照
実際の発表では自作のPCスライドショーを使いながらこの原稿を読み上げました。文中にある(クリック!)はスライドショー画面の切り替えのタイミングを表わしています
不都合な真実(地球温暖化) H22-3-6-4 (自分の名前)
では、よろしくお願いします。
・題名(不都合な真実)
私が調べた「地球温暖化」についてです。とても全てを伝えきれるものではないですが、なんとかまとめてみました。伝えたいことが多いので時間がかかると思いますが、飽きずに聞いてください。
・資料提供
今回のプレゼンにおいて資料として使わせていただきました、wiki「不都合な真実」「アル・ゴア」そして映画「不都合な真実」。提供を感謝します。では、さっそく内容に…
・アル・ゴア
アル・ゴアは、アメリカ合衆国の政治家です。環境問題の論客として知られ、ビル・クリントン政権の副大統領を1993年から2001年まで務めた経歴があります。彼は2000年に大統領に立候補したがブッシュに僅差で敗れ、落選が決定しました。現在では、地球温暖化問題について世界的な啓発活動を行っており、この講演の模様をドキュメンタリー化した「不都合な真実」は衝撃をもって受け止められました。
・映画「不都合な真実」
かつてクリントン政権下で副大統領を務めたアル・ゴア氏は、地球温暖化の危機を訴えるためにアメリカ国内のみならず世界中を回って講演を続けていた。彼は、豊富なビジュアル資料と巧みなトークによって現在の地球に起きている危機的状況を自らの見解をもって説明していく。この作品は過去の豊富な気象データや、温暖化の影響を受けて衝撃的に変化した自然のフィルムを数多く使いながら、この問題を直視しない政府の姿勢を批判し、人々が生活の中で環境を守る努力を続けることの重要さを訴えています。しかし一方で内容について、事実誤認やデータを誇大化し「センセーショナリズムに走っている」等の批判もありました。さまざまな論者によって話題にされた「不都合な真実」であるが、上映後、新たに判明した事実も踏まえてその妥当性を判断する必要があるようです。
・地球温暖化
厄介なのは”常識”であり、よく知られた名言の通りです。(クリック!)”問題は無知ではない””知っているという思い込みだ”当時の多くの人々が思い込んでいました。”地球温暖化なんてあり得ない”と。かつてはそうでも今は違います。地球の生態系のうち、最も傷つきやすいのは大気なのです。あまりにも薄いからです。我々人間の手で簡単にその組成を変え得ることができるのです。
・地球温暖化の原理(温室効果ガス)
太陽光は光の波となって地球に届きます。その熱エネルギーは地表から吸収され、地球を暖めた後、一部が赤外線になり、再び宇宙空間へ放射されます。ですがこの一部は大気圏に阻まれ、そのまま内側に留まっているのです。そのおかげで地球の温度は一定の範囲内に保たれています。人間が生きられる温度に。ですが問題は薄い大気層が地上の温暖化物質の上昇で厚みを増してきていること。このまま大気層が厚みを増していけば、赤外線の留まる量も増して、大気が地球を暖めることになるのです。
・ヒマラヤ山脈・気温・ハリケーン
ヒマラヤ山脈も問題です。世界人口の40%が飲み水を得ている河川の水の50%以上はヒマラヤの氷河が溶けた水だからです。今後半世紀のうちに世界人口の40%が氷河の消滅によって深刻な水不足に直面するでしょう。(クリック!)ここ最近で最も暑かった年は2005年でした。熱波にしても研究者が”今後頻発する“と予告しているものを体験しました。数年前にもヨーロッパで大熱波のために3万5千人が死亡しました。インドはあまり注目されませんが同じ年に50度の最高気温を記録しています。2005年の夏、アメリカ西部の多くの町で最高気温の史上記録を更新、38度を越す日が何日も続きました。200の都市や町で記録を更新したのです。問題は気温だけではありません。(クリック!)海水も同じことです。ここ数年、海水の温度は増加傾向にあります。しかし懐疑派は言います”水温の上下は当然だ”と。しかし予測に反して海水の水温は上がり続けます。(クリック!)海水の温度が上昇すれば嵐も強大になります。実際にここ数年多くの大型ハリケーンが襲来。”ジーン””フランシス””アイヴァン“”エミリー“そして”カトリーナ“。(クリック!)大型ハリケーンが続いた同じ年アメリカはトルネード発生の最多記録を更新。日本でも台風の数は史上最多でした。以前は7個、2004年は10個です。(クリック!)我々人間に求められているのは、優れた研究者から警告が発せられた時いかに対応するかです。ウィストン・チャーチルは言いました。「優柔不断や中途半端な行動、その場しのぎや先送りの時代は終わりつつある。重大な影響ある行動を起こす時代だ」と。
・降雨量・洪水と干ばつ
地球温暖化の目立たぬ影響に降雨量があります。シトシトではなく一度にドカンと降る。海水から蒸発した水分が大気中にたまり嵐が引き金となって一気に落ちる。異常気象です。(クリック!)アジアではインドのムンバイで洪水、2005年の7月24時間に940ミリの雨が降りました。中国各地でも洪水。しかし、地球温暖化は洪水だけでなく干ばつも起こします。(クリック!)この現象が起こるのは、地球温暖化が降水量を増加させるだけでなく、降水地域を移動させるからです。特にアフリカのサハラ砂漠の端っこあたりで。深刻な水不足と干ばつの拡大です。かつて世界最大級の湖だったチャド湖もこの数年間でほぼ完全に干上がってしまいました。(クリック!)洪水と干ばつが同時に起こる理由はもう1つ、温暖化は海水の蒸発を促し雲に水分を蓄えさせる。ですが地表の水分も奪うのです。この地表の蒸発は気温の上昇によって急激に加速します。
・氷原の融解・ホッキョクグマ・海面上昇
北極は地球温暖化の影響を急速に受けています。2002年、北極海最大の棚水“ワード・ハント”が真っ二つに割れ研究者たちを驚かせた。永久凍土が溶け出しているのです。春の到来が早まり、秋が遅くなり気温も上昇してるためです。1970年を皮切りに北極海の氷原は激減、量・広さ・厚み全てです。この40年間に40%も縮小しました。何故こんなにも急激に溶けてなくなるのか。原理はこうです。(クリック!)太陽光線が氷に当たると90%以上は鏡に反射するようにはね返されます。ですが海に当たると40%以上が吸収され、周りの海水の温度が上がって、氷原の融解を早めてしまうのです。今は巨大な鏡となって太陽光線の90%をはね返し地球を冷やしてます。ですが氷原が溶け、代わりに海が太陽熱を浴びると90%以上が吸収される。熱が蓄積されるのです。(クリック!)ホッキョクグマにとっては災難です。最近では氷を探して100キロ泳いで溺死したホッキョクグマの死体も発見されています。では私たちにとって北極が大海原に変わることはどんな意味があるのでしょう?(クリック!)氷原の融解は地球規模の影響をもたらします。研究者は言います”地球の気候は非線形系(ひせんけいけい)“と。彼らの専門用語です。意味は”気候の変動は徐々に起こらず、突然大変動する場合もある“。(クリック!)世界全体の年間の平均気温は摂氏約14度です。もし北極海の氷原の融解などによって約2.5度上がったとすると、赤道付近では0.6度しか上がりませんが北極では6.5度以上に上昇します。
・その他の地球温暖化による影響
その他の地球温暖化による影響はご覧の通りです。(少し間を・・・)では、海面上昇について1つ例を。
もしグリーンランドの氷が全て溶けたら海面はなんと6メートル上昇する。壊滅的ですね。
・潜在意識
ここで1つ、私たちが地球温暖化という問題に対してどのような意識を持っているのか考えてみたいと思います。もちろん意識は人それぞれですが、潜在意識というのは誰にでも存在していて、そしてそれはよほどの自己認識と変えるという強い意志がない限り、人類みな共通なのです。
・(例:カエル)
熱湯に飛び込んだカエルは危険を察知してすぐ逃げ出します。ですがそのカエルもぬるま湯に飛び込んでゆっくり熱せられると逃げません。じっとしてます。温度はどんどん上がりますが動こうとせずついに・・・助けられた。つまりはこうです。人間の判断力はカエルのと同じで衝撃を加えられないと危険を察知しにくい。もし実際に危険が迫っても緊急でないと思えばじっとして動かず対処しないのです。
・まとめ
いままでどうも悲観的なことばかりしか説明してきませんでしたが、私は地球温暖化の問題に対して、わざわざそんなことを伝えたかったわけではありません。私だって、カエルの二の舞にはなりたくない。でもカエルは助けられましたが、我々人間は生物界の頂点に君臨していて、無論、自分たちの問題は自分たちで解決しなければならない。もっとも、宇宙人が地球の危機を察知してやって来てくれれば別ですが・・・(クリック!)私は地球温暖化は人類の文明と地球の衝突であるとおもうのです。(クリック!)つまり、人類が科学的な面で進歩していけば、必ずぶち当たる問題だということです。しかし、悲観してはなりません。あきらめないことは重要です。科学の進歩は科学自らの問題をも解決できる能力を身に付けることが可能な時代となったのですから。科学の力は現代人の私たちには計り知れないほどのポテンシャルを秘めているはずです。今後の科学の急成長は私たちにどのような影響をもたらすのか。そしてそれによって生まれる問題とは?地球温暖化はまさにその1つであると思います。
しかし、わたしたちはこの問題を解決できるのです。地球温暖化を。(クリック!)まず問題を解決するには問題の内容を理解することが大切です。つまり、この問題に対して目をそらさず正面から向き合うこと。“何かを変えるにはまずその何かに対する思考から始まる”そういうことです。(クリック!)最近、異常気象が私たちの周りで頻繁に起き始めていますね。ゲリラ豪雨も集中豪雨のひとつです。異常気象は何も日本だけではなく世界各地で起こっています。モスクワでは今年7月の平均気温が約10度上昇、アメリカ・北京では7月の最高気温が過去最高40度を記録しました。ついに私たちがまいた種が芽を出してきたようです。しかし何度もいいますが、地球温暖化の問題は解決できるのです。(クリック!)未来を見据えましょう。問題なのは過去の事例を蒸し返してあれこれ論争を繰り広げることではなく、これから私たちがどうするか、なのです。あなた自身の問題です。がんばりましょう。(クリック!)未来の子どもたちのために、未来の大切な人のために、未来の地球のために、そして未来の自分のために・・・。あなたが今できることはたくさんあるはずです。ただ、めんどくさい・誰かがそのうち格安の地球温暖化対策を思いつくだろうなどと自分にいいわけし、実行を先延ばしにしているだけなのです。それで未来の地球を救えると思いますか?(クリック!)
以上、発表を終わります。
このスライドと原稿を「04」のフォルダに提供したので興味のある方はぜひ一度ご覧ください。(クリック!)
ありがとうございました。
・これから私たちができること
省エネ型の電化製品や電球を買いましょう
エアコンの温度設定を変えて冷暖房のエネルギー削減を
家の断熱材を増やしましょう
リサイクルを
できればハイブリッド車を
なるべく歩いたり自転車に乗りましょう
公共の輸送機関を利用しましょう
子供たちは地球を壊さないでと両親に言いましょう
将来子供たちが住む地球を親子で救いましょう
再生可能エネルギーを
電力会社にグリーン電力の問い合わせを—–扱わない理由を聞きましょう
この問題に取り組む政治家に投票を—–ダメなら自ら立候補を
木を植えましょう—–たくさんの木を
地域に働きかけましょう—–ラジオや新聞に投書を
CO2の規制を主張しましょう
温暖化防止の国際運動に参加しましょう
外国の石油に依存するのはやめて代替エネルギーを
車の燃費基準を上げて排ガスの削減を
お祈りを信じる人は人々が変わる勇気を持てるよう祈りましょう
アフリカの古いことわざ“何かを祈るときは行動もすべし”
映画「不都合な真実」を観るよう知人に勧めましょう
環境危機について学びましょう
学んだ知識を行動に移しましょう