8月12日に今年の夏の甲子園が開幕しました!
私は春の選抜もじっくり観ていたので夏の甲子園も楽しみです
注目カード
すでに最初から対戦カードが決まっている一回戦(と二回戦)で注目している対決を挙げていきたいと思います
一日目
龍谷大平安(京都)―春日部共栄(埼玉)
→今年の春の選抜優勝校の龍谷大平安が開幕戦でいきなり登場します。春夏二連覇がかかっているので平安がどこまでいけるか楽しみです
二日目
日南学園(宮崎)―東邦(愛知)
→愛知は激戦区です。今年の春の選抜では豊川(愛知)の快進撃も目立ったように、愛知代表の東邦には期待がかかります
静岡(静岡)―星稜(石川)
→静岡高校は甲子園常連の強豪校です。磐石な戦いに期待です
日本文理(新潟)―大分(大分)
→新潟代表の日本文理はいわずと知れた強豪校で優勝候補の一角です
大垣日大高(岐阜)―藤代(茨城)
→私の高校時代は茨城で過ごしていたので、藤代高校をはじめ茨城大会の決勝で負けた強豪・霞ヶ浦高校の名は知っているのです。知っていて馴染みがある茨城なのだから、やはり個人的には注目しています。頑張れ藤代! 霞ヶ浦の分まで!
三日目
健大高崎(群馬)―岩国(山口)
→群馬と栃木と神奈川は野球が超強くていわずと知れた激戦区です。その群馬大会と栃木大会と神奈川大会をそれぞれ勝ちあがってきた高校は、その高校がどんな高校であるにしろ、優勝候補におどり出るほどの実力を持っていることは確実です。激戦の群馬大会を勝ちあがってきた健大高崎は果たしてどこまで勝ち上がるのか。ちなみに去年の夏の甲子園は群馬の前橋育英が優勝したので、今年は群馬勢の甲子園二連覇がかかっています
鹿屋中央(鹿児島)―市和歌山(和歌山)
→和歌山大会で甲子園常連校である智弁和歌山に勝ってきた市和歌山、その実力に注目です
三重(三重)―広陵(広島)
→広島大会で9回から一気に8点差をひっくり返して奇跡の逆転勝利をした今一番話題の広陵高校がここで登場します。たしかに話題性はばつぐんです。そしてたしかに勢いにかんしてもおそらくこの広陵高校が今一番あるといえるでしょう
四日目
九州国際大付(福岡)―東海大四(南北海道)
→九州国際大付の実力はまだちょっと分かりませんが、どんな試合を見せてくれるのか期待してます
五日目
明徳義塾(高知)―智弁学園(奈良)
→一回戦屈指の好カードです。明徳義塾のエース岸投手はほんとに強いです。春の選抜では大活躍しました。ただ智弁学園の打線も超強力です。特に高校№1スラッガーとの呼び声高い岡本和真選手には今大会も大注目したいところです。この試合は個人的にも特に注目しています
開星(島根)―大阪桐蔭(大阪)
→優勝候補の大阪桐蔭の戦いぶりに注目です
六日目
鳴門(徳島)―近江(滋賀)
→強力打線の鳴門高校に期待です
東海大相模(神奈川)―盛岡大付(岩手)
→激戦区の神奈川大会を勝ちあがってきた東海大相模は今大会の優勝候補筆頭です。東海大相模には頑張ってほしい!
七日目
沖縄尚学(沖縄)―作新学院(栃木)
→この試合も超屈指の好カードになりました。琉球のライアンこと山城大智投手を擁する優勝候補の沖縄尚学と、激戦の栃木大会を勝ちあがってきたこれまた強豪校の作新学院との対戦です。沖縄尚学は投手力だけじゃなくて守備力も高い、総合力に長けているチームですが、一ついえることは、作新学院はほんとにあなどれないということです。あの栃木大会を勝ち上がってきたのですから、なんにしろ作新学院はけっして油断してはならない相手であることは確かです
八戸学院光星(青森)―武修館(北北海道)
→八戸学院光星は春の選抜でも活躍した超強豪校です。ひとたび打線に火がつくとその勢いはすさまじいものがあります。それでいながら投手力も非常に高いので、安定感は折り紙つきです。今大会、八戸学院光星がどこまで行けるのか、楽しみであります
私が応援する優勝候補は「東海大相模高校」です。投手の質がとても良いのでかなり期待してます
【8月15日】追記
録画で後追いしながら甲子園を観ていますが、今日は15日、今は大会二日目まで見終わっています
一日目では春夏連覇がかかっていた王者・龍谷大平安(京都)が初戦敗退というドラマがありました。やはり勢いや流れというものは大事なんだなと観てて思いました
二日目では行われる四試合すべてを注目カードとして挙げていましたね
東邦(愛知)は手堅く強いチームです。さすが愛知勢といったところでした。
日本文理(新潟)は攻撃力も守備力もどちらも非常にレベルが高いです。特に攻撃にかんしては相手の投手の強さいかんにあまり左右されることなく、つねに安定して点を取れるのが最大の強さです。初戦の戦いぶりを見てても、日本文理の強さはほかの強豪校より頭ひとつ出ている気がします。日本文理は次戦で東邦(愛知)とぶつかることが決まりましたので、序盤で早くも今大会屈指の好カードが実現することになりました。両者はともに安定した強さがあるので、非常に楽しみです
藤代(茨城)と大垣日大高(岐阜)の試合は、私は地元の藤代(茨城)を応援していたのですが、残念な結果に終わりました。しかもその内容が、奇跡的な大逆転と言われる負けかただったので、藤代(茨城)側の人たちにはなかなかこたえただろうと思います。初回で一気に8点も先制したときは試合は決まったと思いましたが、そこからまさか逆転されるとはびっくりです。そういうことで大垣日大高(岐阜)の強さが浮き彫りになった試合だったのですが、今回の大垣日大のこの戦いぶりを見ていると、おそらく良いところまで勝ち進めるかもしれないと感じています。脅威の粘り強さが特徴です
【8月21日】追記
リアルタイムでは大会11日目、私は録画で観ていて、今は大会4日目です。全然追いついてないです(笑)
大会4日目以降の試合結果はただのひとつも知りません。なので今観ているところまでのことについて書いておきます
とても印象に残ったのは東海大四(南北海道)です。初戦で超強力打線の九州国際大付(福岡)をわずか失点1で抑えて勝ち上がりました。東海大四の強さは攻守のレベルの高さです。まず守備に関しては、エースの西嶋投手のレベルが高いです。コントロールも良し、変化球のキレがばつぐん、気持ちも強い、実際南北海道大会では48イニング中5失点と脅威の成績を残しています。あの九州国際大付の打線を失点1で完投したというのが、まず素晴らしいといえるでしょう。それから打線です。九州国際大付のピッチャーは決して悪くはなく良いピッチャーだったと思います。なのでそういった“良いピッチャー”からいかに点を取れるか、といったところで東海大四の打線は魅力的です
【8月24日】追記
大会7日目まで録画で観終わりました
東海大相模(神奈川)―盛岡大付(岩手)の試合は3―4で盛岡大付が勝ちました。東海大相模はよい戦いをしましたが、敗因は主に二つあります。一つは盛岡大付のエース・松本投手が素晴らしいピッチングをしたことです。もう一つは6回表の3失点は早めに投手を交代していれば防げたかもしれないということです。6回の青島投手は連打でピンチをむかえていたのをみれば分かるとおり、盛岡大付の選手に研究されて徐々に捕らえられてきていました。東海大相模には吉田や小笠原など好投手がまだ三人もいるのだから、失点しそうな雰囲気のときは失点してからではなくてピンチをむかえたときに交代するべきです。デッドボールの後の2アウト満塁の場面でピッチャーを変えず、それでも強引に青島投手で行ったから、やっぱり打たれて盛岡大付に2点勝ち越されてしまいました。そのほかではとてもいい守備、そして攻撃をしたと思います。6回の三失点が試合を決めたと思います
沖縄尚学(沖縄)―作新学院(栃木)の試合は非常にハイレベルで引き締まった試合でした。ロースコアでヒットの数も両者少なかったですが、みごたえとしてはこれまでの試合の中で一番だったと感じています。私は作新学院を応援していましたが、やはり沖縄尚学のエース・山城投手が沖縄大会からの素晴らしい安定感でそれに脱帽しました。それにしてもこの試合は素晴らしかったです!
【8月27日】追記
大会9日目、二回戦のすべての試合まで観終わりました
東海大四は決勝まで進むと思っていましたが、残念ながら山形中央に0―2で敗れて二回戦で姿を消しました。これは意外でした
明徳義塾は大阪桐蔭に惜しくも破れましたが、明徳義塾のエース・岸投手は間違いなく今大会の主役だったと思います(まだ二回戦なのですが)。9回裏の岸が見せた粘りのホームランには感動でした! 岸は素晴らしい選手です。ぜひプロのマウンドに立つ姿を見たいです
さて、ベスト16まで出揃いましたが、ここからさらに勝ち進めてベスト4、あるいは決勝まで行けるのではないかと私が試合を観て感じている高校を挙げていきます
まず私が優勝候補の筆頭として挙げるのは日本文理(新潟)です。チームを通してコンパクトなバッティング、試合中に打ちあぐねる相手の投手の研究で後半にはしっかりとらえてくる粘り強さ、打撃には安定感があります。普通レベルかそれ以下の投手に対して大量安打・得点を取れるのは当たり前ですが、そういうチームのほとんどは良いピッチャーに当たったときには前の試合が嘘のようにさっぱり打てないで負けてしまうものです。打撃が強いチームというのは、良いピッチャーに対しても試合に勝てるくらいは最低限打てる力があることです。今大会の日本文理はそういう意味で打撃が強いと思います。またそれだけでなく、投手にはエースの飯塚がいます。このピッチャーも素晴らしいので、飯塚が大崩れしないかぎりは日本文理は負けることはないと思います
今大会の大阪桐蔭は総合力で非常にレベルが高いです。明徳のエース・岸から10安打打てたのをみるとおり、日本文理に匹敵するほど打撃力が高いです。それだけでなくエラーの少ない固い守備に、良い投手もそろっています。決勝に進める力が十分にあると思います
三回戦で注目の試合は盛岡大付(岩手)―敦賀気比(福井)です。いまのところ敦賀気比は今大会№1の打撃力で勝ちあがってきています。とくに得点の多さは群を抜いています。注目は盛岡大付のエース・松本投手――この投手もなかなか良い投手――に対して敦賀気比の打線はどこまで通用するのかというところです。まったく抑えられてしまうか、はたまた逆にこの試合でも相手の投手の気力をそぐほどの大量得点を奪うのか、私は後者のほうだと思いますが――というのも、敦賀気比はベスト4に勝ち進めると思っているからです――、いずれにしてもこの試合は注目です
今大会、ここまでで特に注目を浴びているのではないかと思っている高校に、健大高崎(群馬)があります。この高校は私が最初に注目していた神奈川大会代表の東海大相模と栃木大会代表の作新学院と群馬大会代表の健大高崎の三校のうちで唯一勝ち残っている高校です。健大高崎は強豪揃いの群馬大会を勝ちあがってきた優勝候補の一角です。今大会でもその強さは際立っています。今大会の健大高崎の野球の特徴はなんといっても走塁です。二回戦では1回だけですでに四つの盗塁、結局この試合では11盗塁を記録しました(10盗塁だったかもしれない)。これは甲子園の大会記録である13盗塁に迫るほどです。なにしろこの健大高崎は毎日走塁の練習だけに二時間も費やしているというのですから、その意味ではここまで自分たちの野球ができているといっていいと思います。私自身、健大高崎には頑張ってほしいのですが、しかし盗塁というのは相手のバッテリーの出来に左右される部分が大きいので、自分たちの野球ができるかどうかは相手の強さによる部分が大きいという点で、もしこの盗塁がうまくいかなかったりすると、すぐに流れは相手のほうにかたむいてしまって健大高崎は苦しめられるだろうと思います。なので健大高崎は上に勝ち進めば進むほどなおいっそう苦しい戦いになっていくだろうと思います。つまり盗塁というのは諸刃の剣なわけです
【8月29日】追記
大会10日目まで終わって、ついにベスト8が決まりました
・三重(三重)―沖縄尚学(沖縄)
・八戸学院光星(青森)―敦賀気比(福井)
・健大高崎(群馬)―大阪桐蔭(大阪)
・聖光学院(福島)―日本文理(新潟)
ベスト8が決まったところで、最終の優勝候補を決めたいと思います
ずばり、優勝候補は日本文理(新潟)です。理由は前に述べたとおりです
問題は決勝のカードです。予想するカードは二通りです
一つの決勝カードは日本文理(新潟)―敦賀気比(福井)、もう一つの決勝カードは日本文理(新潟)―大阪桐蔭(大阪)です
敦賀気比(福井)は打線は活発ですが、投手力のほうはどうなのか、というところでこの前の試合を注目して観ていたのですが、エースの平沼投手がなかなか良い投げっぷりであることがわかりました。変則ピッチャーですが、コントロールが良く、おまけにキレもあります。さらに変化球を巧みに使って打者のタイミングを外すような上手い投球術も見せてくれました。まずは平沼投手を攻略できる高校がいないと敦賀気比を倒すという話にはなりません
大阪桐蔭(大阪)は今大会非常に調子が良く、その上明徳義塾戦で相手エースの岸投手を攻略できたという自信から勢いがさらに増しています。その次戦の八頭(鳥取)との試合では10―0と格のちがいをみせてくれました。今の大阪桐蔭は非常に手ごわいので、決勝に進む可能性はほぼ100%といっても過言ではありません
ベスト8がそろった準々決勝の四試合はもちろんすべて注目ですが、強いてそのなかでも注目の試合をあげるとしたら、やはり健大高崎(群馬)―大阪桐蔭(大阪)の試合でしょう
大阪桐蔭は確かに強いのですが、健大高崎(群馬)の走力をはじめとした攻撃力は確実に大阪桐蔭のバッテリーを苦しめるでしょう。個人的にはこの試合は健大高崎を応援しますが、客観的に分析すれば大阪桐蔭がなんとか勝つというような試合になると予想します
【8月31日】追記
決勝は大阪桐蔭(大阪)―三重(三重)の対戦になって、4―3で大阪桐蔭が夏の甲子園優勝を果たしました
両チームともに一試合一試合戦っていくごとにだんだんと調子があがってきました。とくに三重高校は決勝でもその勢いが強くあって、非常に良い試合となりました
大阪桐蔭のエース・福島投手は初の連投になりましたが、調子が良くないながらも粘り強く投げました。この「粘り強さ」というのは大阪桐蔭の最大の持ち味でもありました
準決勝では日本文理(新潟)と敦賀気比(福井)が敗れました。日本文理は残念でしたが、三重高校の集中力と勢いがたしかにすばらしかったと思います
敦賀気比は敗れはしたものの、打撃の面ではいつもの敦賀気比の野球がしっかりできていました。守備もしっかりしていました。今度は投手力も磨いて総合力を高めて、また甲子園に戻ってきてほしいです。敦賀気比の打線は間違いなく今大会№1でした
今年の夏の甲子園もこれで終わりました
一番印象に残ったのは、やはり2回戦・明徳義塾(高知)―大阪桐蔭(大阪)の試合で9回裏に明徳の岸が打ったホームランです。敗れはしましたが、選手たちのあきらめない気持ちが形になってあらわれた最高の場面だったと思います