西日本の旅36・37日目(11/9、10)

【旅36日目】11月9日

今日ももちろん別府温泉巡りをするつもり

まだ明礬の硫黄臭さが残っているけど、さっそく野上本館に行こう

別府温泉/野上本館

国際観光旅館「野上本館」

外国人もけっこういる。観光旅館にしては素泊まりは安い

泉質はナトリウム・カルシウム炭酸水素塩泉。PH7.2

私が入っている間は他には一人もいなくて、上がり際に後から入ってきたおっさん客一行がいた

おっさんたちは桶でお湯を汲んで自分の身体にかける度に「あっついあっつい」と言っている

おっさんたちは結局旅館の人を呼んでくることになった。そこからおっさん客たちと旅館のじいさんとの戦いが始まることになる

おっさん客「この湯熱くねぇか?」
他のおっさん客「熱いわこれは」
他のおっさん客「入れないよ。水入れるべ」
旅館のじいさん「大変申し訳ございません。しかし当旅館は100%源泉かけ流しが自慢の温泉ですので、加水だけは…」
おっさん「そんな知らんべな。おいお前(仲間を指差して)、そこのホース持ってきてくれるか?」
別のおっさん「あいよー」
旅館のじいさん「お、お客様!お待ち下さいませ!!」

・・・このようなやり取りが脱衣所にいる私にも聞こえてきていて、爆笑が収まらなかった

このおっさん一行と旅館のじいさんの温泉の湯加減をめぐるぎりぎりのせめぎ合いは、結局旅館のじいさんのほうが折れて、100%源泉かけ流しが売りの野上本館の温泉に加水するという結末に終わった

さてさて、疲れるほど笑ったところで、ゲストハウスに帰る前にスーパーにでも寄るか

別府温泉/別府温泉の猫

ちょうど竹瓦温泉の裏手の路地あたりで黒猫を発見した

↑かわいいけど向こうはすごい警戒している

これ以上近づくと逃げてしまった

別府温泉の猫は鉄輪の猫と違って警戒心が強いということがわかった

鉄輪の猫は人なつっこくて逃げないけど、別府駅周辺の猫は撫でようと近づいたら逃げる

そういえば別府に来てから猫に会うことが多くなったなあ

ひとたび路上に入れば猫、猫、猫

今も泊まっている宿(別府ゲストハウス)の玄関のドアを開ける度に目の前に猫がいて鳴く

コンビニのドアみたいに開けたら鳴るやつみたいになっている

 


 

マルショクというスーパーに来た

ここでアクエリアスなど買おうとしていたものを一通り買い終えたあと、アイスコーナーに行くと爽の新シリーズが出ていた

爽「完熟みかん&バニラ味」冬春季限定

さっそくその場で食べてみよう。溶けたらまずいからね

それでこのアイスについての感想はアイスカテの爽「完熟みかん&バニラ味」に書いておきます

では私はゲストハウスに戻りましょう

【旅37日目】11月10日

別府温泉/不老泉

朝に別府ゲストハウスを出て近くの共同湯へ行く

「不老泉」

泉質は単純温泉。広さ抜群の開放的共同湯で、昭和天皇も入浴した歴史ある名湯だ

この不老泉で片手だけのおじいさんを見た。身体を洗うのだけでも大変そうに見える

当たり前のようにできている日常の事々が、片腕がないだけでとっても苦労する。それでも人は必死に生きていかなければならない

五体満足で今ここにいる私は、それだけでどれほど幸せであることか

»#r-h

鉄輪温泉/らーめん「ふらり」(二回目)

↑再びの、らーめん「ふらり」

前回のらーめん「ふらり」は私のミスで評価は保留

今回は別のらーめんを頼むつもり

ちょうどお昼の時間に行ったら前回来たときとは違って満席だった。でも回転率は早いから席につくまでは15分くらい

お品書き

・塩らーめん
・水

さあ食べよう

水からうん、やはりクセがなくておいしい

メイン、塩らーめんを

うん、スープは塩ベースの複雑な味

説明には海水100%の塩を使った鳥がらスープ、香味野菜と日高産昆布をブレンドと書いてある

塩の感じはあまりせず、まろやかな味わいだ

麺はそうめんのような細麺。うん、この麺がスープとよく合う。麺がスープに包み込まれ、麺からもスープに味がなじむ

メンマはしっかり味があってかつ食感もやわらかくていい

チャーシューは箸で突き抜けられるほどにやわらかく、箸で小分けにちぎって麺と一緒に少しずつ食べれるのがいい

香味野菜の苦みが全体の味としてある。味のベースはまろやか

 


 

カウンターに座ったんだけど、お店の人のすべての作業が丁寧

それに、忙しく作業をしててもみんなちゃんと入り口のほうを見ていて、お客が入ってきたらすかさず「いらっしゃいませ」と言う。すばらしい

ではでは評価にまいりましょうか

評価

らーめん「ふらり」の塩らーめんと水は、10点です 評価一覧

美味しかった~!

食べたあとのふらりからの一枚

 


 

そしてですね、実はこのふらりをもって別府から離れるつもりなんですよ

一週間近く別府にいて、別府八湯いろんな温泉を回って、いろんな人に会った

別府でのこの一週間は色濃いものだった。私の記憶にしっかりと刻まれる旅になった

でも私の旅はまだ終わらない

別府―大分―ホテル「豊の国」―大阪梅田

別府から大分へ

別府から電車で少々揺られてきました

↑大分駅 上野の森口(南口)

↑これは本気きました本気。キンシオ風味になってこれは興奮してしまうよ

ここ大分で今夜高速バスに乗って一気に大阪に行く予定なのです

ほんとはもっとゆっくりしたかったんだけどね。南下したかったし、熊本や長崎にも行きたかった

そして大瀬崎灯台は夢のまた夢…

とりま府内中央口(北口)に行って大分の情報収集を

警備員のおっさんに健康ランドの存在を聞きつけたので、そこに行ってみることにしよう

温泉ではないけど。でも体を洗えるだけでもいい

健康ランドに行く道中、

↑橋発見っ

↑「南春日橋[みなみかすがはし]」

そこから見える川は、

↑何川だろう

南春日橋のお隣り、

↑「西田室橋」。読みはわかんない

そして西田室橋から見る川

↑壊滅的な水量ですな。でも雨が降ったときは大変

それにしても何川かわかんないのが一番の悲しみ

ホテル「豊の国」で日帰り湯

まあ健康ランドではなかったけど中身はそのようなもんだ

ここで時間合わせにとゆっくりお湯に浸かってくつろいでいた

ちょうど温水プールのようなものの端に滝湯があって、そこで滝に打たれていると、

バシャバシャバシャー!!

数人の子供が私の周りではしゃぎ始めた

元気だなー、なんて思いながら滝に打たれていたら、

「こらこらお前たち。お兄さんの邪魔しちゃだめだろ!」

その子供たちの父親らしき人が来て、子供たちをかき集めて隣の滝湯のほうに行った

しばらくして、私が別の湯舟でくつろいでいると、突然後ろから声がした

「どうも。さっきは子供たちがすいませんでした」

さっきの子供たちの父親か。わざわざ謝りに来てくれたとは真摯なことです

※以下、会話

私「いいえ。別に気にしてませんでしたから」
父親「そっか。それにしてもこんな若いのにこんなところ来るなんて珍しいね。いくつ?」
私「19です」
父親「若いねー。一人で来たの?」
私「はい」
父親「そっかー。私もね、ここにはよく来るんだよ。子供たち連れてね」
私「へー、結婚してるんですね」
父親「そうそう」
私「子供はあの子たちですか?(温水プールの子供たちを指差して)」
父親「あー全部じゃないよ。あの子とあの子とあの子」
私「男の子3人ですか。女の子も欲しかったでしょう」
父親「まあねー。でも子作りはもうたくさんって感じかなー。ねぇ、それより君は地元の子?」
私「東京からです」
父親「東京から!?どうしてこんなところに来たの?」
・・省略・・
父親「そっかそっかー。あのさ、出会ってそうそう何だけど、よかったらメアド交換してくれないかな?」
私「えっ・・・メアドですか?」
父親「いや別にいやだったらいいんだけど」
――この人はなにを考えているんでしょう。別に断ってもいいけどここまで話しちゃったし断るのもなんか悪い気が。まあでも交流は大事にするべきか――
私「いいですよ。交換しましょう」
父親「ほんとに!よかったー」
私「でも叶うなら私だってかわいい女の子と交換したかったですけどね」
父親「wwじゃあ上がったら脱衣所で交換しようね。上がるとき声かけて」
私「分かりました」
父親「じゃあまた後で」すたすた・・

・・・うーん。なんかもやもや。悲しいというか悔しいというか

そのあと、まあ分かったことだったんですけども、その人はバイだったんですよね

まあこうゆうこともあるということで。人が話しかけてくるのには必ずなにか理由がある。そんなことを学んだ体験でした

色々あった初九州の地に別れを告げていざ大阪へ

ホテル「豊の国」を後にして大分駅の時計台の前に行き、そこで高速バスに乗る

ちょうど若者たちが盛大なお別れパーティーをやっていた

公共交通機関を使っての旅というものは言わずもがな不便だ。できれば車や自転車がいいのだけれど、その実現化は次のときになりそうです

では行きましょうか

荒波にもまれる小船のように――


西日本の旅(2012年) 目次

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