西日本の旅34日目(11/7)

朝、早起きして朝食前に向かうは、珍しいと噂の湯元屋旅館の温泉

内湯と露天風呂があり(どちらもそれほど変わらないけど)、湯はどちらも一緒。なので総括する

朝の一湯はいい。温泉好きの幸せだ

明礬温泉/湯元屋旅館・旅館「若杉」・豊前屋旅館

PH1.9の含アルミニウム泉という希少泉質が持ち味の「湯元屋旅館」

湯元屋旅館の温泉が珍しいと言われるゆえんは、その泉質にある

泉質は酸性・アルミニウム硫酸塩泉。通称、含アルミニウム泉(旧名:明礬泉)。しかもPH1.9の強酸性

明礬温泉には強酸性の温泉が多いが、ここも屈指だ

ちなみに隣の山田屋旅館はPH1.7だったような気がする。泊まると1万6千円以上する超高級旅館。しかもご丁寧にもガラス張りで、宿泊者が夕食時にステーキをほおばっているのが見えるというのだからもう

話を湯元屋旅館の湯に戻そう。含アルミニウム泉の湯に入るのは私も初めてだ

含アルミニウム泉は硫酸アルミニウムを含む酸性泉の一種で、殺菌力が強いのが特徴

目に入るとしびれるので顔はあんまりぬらさないほうがいい

泉色はとても濃い灰色で、手ですくっても色の濁りが分かるほど

臭いが鉄臭い匂いで、あがったあともその匂いが体に残る強烈な湯だ。明礬温泉に行ったらぜひ入ってみてほしいおすすめの温泉だ

 


 

»#yum

さて、朝食を頂こう

↑うーん、入っているのか入ってないのかわからないので分けて撮るか

品目は省略。でも感想は言っていくよ

さあ食べよう

まずはみそ汁を

なるほど、深みのある味わいで具の油揚げから出る油と油揚げ自体の食感がいい。なかなかおいしいみそ汁だ

ごはんはどちらかというと水分タイプ

続いてごまだれ豆腐を

これは・・・

ごまだれのクリーミーな味わいと豆腐の柔らかで優しい味わいが絶妙にマッチしている。豆腐の味もしっかり味わうことができるし、豆腐の温かさもいい

このごまだれと豆腐の調和は、豆腐のやわらかさの具合によって味の優しさを表現する新たな属性を確立している

焼き鮭を

身が大きくて鮭をよく味わうことができる。水分は少なめ

塩をまばらにふりかけているのは、料理に対する塩の調味料としての能力の高さを再確認できるという価値がある

大根おろしは味・食感共に大根の本来の味を楽しむことができる素朴でいい一品

自家製の漬け物はフルーティーで渋みもある味。聞くと、はやと瓜の味噌漬けだそうだ

梅は皮が厚くてしっかりしている。単にすっぱいわけではなく、複雑な味わい。もしかして保管をあの漬け物としているのかもしれない(笑)

生卵を

だしの味がする生卵。ということはかけたしょうゆが原因なのか。しょうゆを味わってみたがちょっと濃いめのしょうゆでよく分からない

食後にコーヒーを持ってきてくれた

うん、薄めだがコーヒーの風味が十分にあって、雑味もなくおいしい。すっきりしているからごくごく飲めるおいしいコーヒー

全体的においしかったので満足。コーヒーもおいしかったし

評価を

湯元屋旅館の朝食(詳細は写真を見て)は、24点です 評価一覧

今日はついにあの名湯を訪ねる

秘湯ではない。明礬にある秘湯(別府三大秘湯と呼ばれる)は秘湯すぎて諦めた。殺人事件もあって物騒なところだし

明礬2トップの濃厚硫黄泉/旅館「若杉」

これから行く旅館「若杉」の湯は明礬一濃いと評判の濃厚硫黄泉なのだ

もう一つ、濃厚だと評判の豊前屋旅館には若杉の次に行くつもりだ

↑元祖名物 硫黄風呂

↑通り抜けできますだとっ、なんという寛大な心

旅館「若杉」

湯は離れにある。見て驚いた

とても濃厚な硫黄泉。温泉に浸かっている体が濁って見えない

匂いも硫黄臭が浴室に立ちこめる

排水路と溝は温泉の残留物でいっぱいで、つまらないか心配になる

源泉の泉温は47.6℃。おそらくかけ流しだろう。PHは4.0

浴室の岩壁から湯の花が芽吹いている

しかしさすが明礬一と言われるだけあってその濃さは今までの明礬温泉のどれよりも濃い

はたして豊前屋はどうか。さっそく行ってみよう

明礬2トップの濃厚硫黄泉/豊前屋旅館

旅館「若杉」を出て国道に行かずに左の急な坂を上っていくと、上りきったところにひっそりと佇む旅館がある

豊前屋旅館

こんな坂を上った先に旅館があると誰が思うだろうか

豊前屋旅館の手前に今は休止中の共同湯「地蔵泉」がある。鶴寿泉の他にも共同湯があったのか

休止理由は、温泉がちょっと出なくなってきたから

豊前屋旅館、こちらも見て驚いた。入っても驚いた

若杉に迫るほどの濃厚な硫黄泉だ。これは穴場かもしれない

源泉の泉温は86.2℃。PHは2.8

旅館の人にお願いして特別に湯を撮らせてもらえた

私も写真に収めることができてうれしい

これが豊前屋旅館の湯だ

↑の2枚は入ったあとに撮ったので残留物はかき乱されてしまっている

↑ということでこれが入る前の湯

残留物が浮いているのが分かる。あまり暴れなければ、残留物と一緒に湯を楽しむことができる

この注目の2つの濃厚硫黄泉に入れただけで私は満足だ。明礬温泉に来てよかった

だがこのあと、感動の名湯に出会えるとは私も思ってなかった

昼食を食べに行こう。明礬でまだ行ってないお店といえばもうあそこしかない

明礬温泉/明礬うどん・岡本屋旅館

»#m-u

水が美味しい「明礬うどん」

「明礬うどん」

おろしうどんを頼む

お品書き

・おろしうどん
・水

水が写ってないですがご勘弁を

さあ食べよう

水から

これは・・・

味がすぅーっとストレートで雑味と共にさっと消失して後味を残さない

氷は小粒タイプだが気泡が入っている。珍しい氷だ。作り方が気になる

ウォーターサーバーはHOSHIZAKIのアイスディスペンサー。型番までは分からない

変なクセがなく、甘味もない。山の水のようにさらっとしてて絶品の水だ

メイン、おろしうどんを

具は半熟たまごと大根おろしとのり、削りかつおにねぎ

半熟たまごは大根おろしの水分とだし(お好みで自分でかける)になじむようになる

だしは普遍のかつおだしでいい

麺は細麺の固め。のどごしはいいが食感はもっとやわらかいほうが私は好み

すべて手作りのため、注文を受けてから茹でたりするので時間がかかると案内がある

創業は26年。平日は一人で切り盛りしているそうだ

評価

評価を

明礬うどんのおろしうどんと水は、10点です 評価一覧

美味しかった~!

特に水がおいしかった

感動の名湯がここにあった!青白色の日本庭園風呂「岡本屋旅館」

岡本屋旅館に着いた。ここで温泉に入る

泊まると一泊2食付で¥15,000~という超高級旅館

日帰り温泉も13時~15時(受付~14時)と受付時間が短くレアなのだ

温泉に入る前に岡本屋旅館の内装を

↑まず受付

そこから階段を上がっていく

↑この先を右に曲がってさらに右の階段を下に降りたところに温泉がある

内湯が2つ。一つはふつうのぬるま湯で、もう一つは岩風呂

外の露天風呂を見て驚いた

なんと美しい日本庭園風呂なんだ

色も青白色で美しく、日本庭園によくなじんでいる。濃さは湯屋えびすのそれと同等かそれ以上だ

奥に秘湯をイメージした小さな湯もある。上左右後ろ、木々で囲まれ秘湯の趣があるけど、狭くて居心地が悪い

しかしこの露天風呂の色といい周りの日本庭園といい広さといい、高級感、雰囲気ともに一級品

岡本屋旅館。泉質は硫黄泉。源泉の泉温は86.5℃。PH2.4

↑は露天風呂から見える景色によく似ている。これは岡本屋の玄関から録った

岡本屋旅館の公式サイトに温泉の写真が載っているので、それを見てもらうとイメージしやすい
【公式】岡本屋 明礬温泉 青磁色の湯

さて、明礬の名湯三湯をしっかり堪能したところで、別府に戻ろうか

でもその前に鉄輪温泉に寄りたいところがある

鉄輪温泉/谷の湯

ついに入るときがきた。名湯「谷の湯」

鉄輪に寄った理由、それはここに行くからだ

名湯「谷の湯」。ついに入るときがきた

数多の共同湯がひしめく鉄輪の中でも、地元の人に愛される歴史ある名湯

別府温泉の共同湯といえば竹瓦温泉、鉄輪温泉の共同湯といえば谷の湯というほど、注目していた共同湯なのだ

「谷の湯」。泉質はナトリウム塩化物泉

源泉の泉温は71.1℃。PH4.9

この共同湯も地元感が強くて期待を裏切らなかった。谷の湯は名湯といわれるが、歴史が古くそういう所を感じられるのが谷の湯の魅力なんじゃないかと思った。谷の湯堪能b

よし、これで悔いはない

これで鉄輪温泉も最後だ。夕暮れ時の鉄輪を撮っておこう

高台に上ってと、

↑暗いがまあいい

↑近道発見。この先は近道というだけあって階段がきつい

バスで別府駅まで行く

それにしても今日は行きたかった温泉だけを巡り、名湯三昧だなあ

だけどそれはまだ終わりじゃない

別府温泉/竹瓦温泉

別府温泉の玄関的存在の共同湯「竹瓦温泉」

別府駅に着いてから、宿に向かう前にどうしても寄りたいところがある

別府温泉の玄関的存在の共同湯「竹瓦温泉」に行こう

↑竹瓦温泉横丁をずっと進んでいく

↑もうちょっとか

↑うぉ、なんだこの建物は

↑立派な昔風の建物が佇まっている

↑ここが竹瓦温泉なのだ

「竹瓦温泉」

風情たっぷりの唐破風造り。建立は明治12年か

共同湯にしては規模がけた違いだ。中も湯は一つだが広い

まさに別府の玄関的存在、ここぞ別府

泉質はナトリウム炭酸水素塩泉。源泉の泉温は52.0℃。PH7.7

最初はたくさん人がいて賑やかだなあと思っていたら自分1人になって、でゆっくり浸かっていたらいつの間にか11人くらい来てあっという間に賑やかになった

人が多く、地元の人も観光客の人も入り混じっている

宿に行こう

ほてった身体を冷ましながら夜の別府の街を歩く

それにしても今日は名湯めぐりの一日だった

朝は、含アルミニウム泉という珍しい泉質のPH1.9強酸性 強烈な個性の湯元屋旅館

明礬一濃いと評判の硫黄泉 旅館「若杉」、知る人ぞ知る強烈な濃さのかくれ宿の湯「豊前屋旅館」

すべてが一級品の老舗高級旅館の日本庭園風呂「岡本屋旅館」。高級感、雰囲気ともに一級品の絶品庭園風呂。ここはほんとよかった

そして数々の共同湯がひしめく別府八湯一の湯けむりもくもく地帯 鉄輪温泉の代表的な歴史ある共同湯 名湯「谷の湯」

そして別府温泉の玄関的存在の共同湯、ここぞ別府「竹瓦温泉」

もう今日は満足だ。でももう一湯入るつもりだ。その前に宿に行こう

今日のお宿~ホテル「ANNEX松美」~

宿に着いた

ホテル「ANNEX松美」

いったん荷物を置いて温泉に行こう。その前にごはんも食べよう

»#k-c

別府温泉/カフェ&ビール「COBACO」

どこか食べるところはないかと夜の別府の街を歩き回る

けっこう好みのお店が見つからなくて30分くらい探していた

やっぱ路地にひっそりとあるお店がいいと思って栄えている商店街のほうじゃないほうを歩いてみる

↑お、こんなところにお店が。聞くと食べるものもあるということなのでここにしよう

えっと、店名は

カフェ&ビール「COBACO」

建物がとても小さく、店内も当然こぢんまりとしている

席数は厨房が一階のほとんどを占めちゃっているせいで客席は一席しかなく、二階には4席ある

でも狭いから二階に上がる階段がすごい急で、それをみたお客(女の人たち)が降りながら爆笑していた。多分階段が急すぎて笑っていたんだと思う

許可をとって階段を撮らせてもらった

↑この階段はCOBACOの名物にしてもいいと思う

一番大変なのはお店の人。オーダーをとったり料理を運んだりするたび、この階段を登って降りるのだから

席の様相も誰かの家みたいな感じ。そして全体的に薄暗い

そろそろ食べよう

大分名物鳥天ごはんセットを頼む

他にドリンクとサラダもある。それは単体撮りで

お品書き

・サラダ
・ごはん
・鳥天のつゆ
・鳥天
・ひじきのごまだれがけ
・生ハムのドレッシングかけ
・ラズベリージンジャー

さあ食べよう

まずはお店の人おすすめというラズベリージンジャー

ん・・・

フルーティーな甘い味に微炭酸で果肉が入っている

けっこう甘いが、すっきりしていてくどくない。炭酸がくどさを和らげている効果もあると思う

この果肉はなんだ。聞くと、きいちごがどうとか・・・(←出てくる素材がおしゃれすぎて忘れた)

レモンの小切りを入れているのは全体の味をよりグレードアップさせる強固な一手

これはとてもおいしい。オリジナルでこれに出会えたのはうれしい

続いてサラダを

↑水菜にフレンチドレッシングをかけたもの

次はごはんを

先ほどの一枚をもう一度引用しましょう

なるほど、玄米か。女性には好評だと思う。白米とはまた味も食感も違う

続いて鳥天のつゆを

酸味の強いさっぱり系のつゆ

今までの湯の里やひでさんのそれとはまた違うタイプのつゆだ

メイン、鳥天を頂く

うん、今までのそれと比べると単体が大きい

身は肉部と油部がよく分かれている

衣は普通ぐらいの厚さで食感はもはや唐揚げのほうに似ているかもしれない。鳥天のつゆとはなかなかの相性だ

次はひじきのごまだれがけを

なるほど、ひじきとごまだれが調和する

研究されてできたメニューだと思う。COBACOオリジナルメニュー

最後は生ハムのドレッシングかけを頂く

生ハムがドレッシングと食べることでよりまろやかに溶け込む

ドレッシングはまろやかな酸味で香物が混ざっている。聞くと、パッチョドレッシングだそうだ

これもCOBACOオリジナルメニュー

 


 

カフェ&ビール「COBACO」

営業時間も夕方から深夜を迎えるまでの数時間のときが多い

独創のメニューが多くて店主に感心する

別府の栄えている商店街のほうとは少し離れた、外観も誰かの家みたいなアットホーム感のあるかくれ家的なお店

カフェ&ビールだがごはんのメニューもそれなりに豊富

なによりラズベリージンジャーがおいしい

店内の様相も店主が女の人だからか、おしゃれな小物などが多い

女性には人気だと思う

評価

評価を

カフェ&ビール「COBACO」の大分名物鳥天ごはんセットとラズベリージンジャーは、26点です 評価一覧

美味しかった~!

創業4年

 


 

夕食を食べたあとは今日最後の温泉へ

ビジネスホテル松美の温泉に行こう

泉質は単純温泉。内湯が一つのリーズナブルな湯

軽く入ったあとはANNEX松美に戻った

明日は別府八湯の一つ、「観海寺温泉」に行こう

これで別府八湯のうち、別府,鉄輪,明礬,柴石,そして観海寺と五湯を回れることになる

特に「観海寺温泉」は魅力的な温泉が多いから行くのが楽しみだ


西日本の旅(2012年) 目次

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コメント

  • TITLE:しゅうすけ!!!!
    (・□・)!!
    まじで!?
    楽しみにしてます*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*

    by 紅葉そつね 2012年12月31日 03:41

  • TITLE:No title
    そつねさんありがとう。とてもうれしい。もっとおすすめの店、今度連れてってあげるよ

    by syusuke 2012年12月16日 14:57

  • TITLE:No title
    おいしそーーーーーー!!

    by そつね 2012年12月16日 02:19

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