西日本の旅6日目(10/10)

石和温泉―山梨市駅

石和温泉の朝

朝は7時半に起きて朝食を

ユースホステルをチェックアウトしたのは9時頃

↑宿を出て石和温泉の大地をパチリ

駅に向かったら駅前に温泉の足湯があったので入る

↑旅人だけでなく地元の人達も入りにきていたのでにぎやかだった

朝から暖まったところで、今日は山梨市にある名湯「ほったらかし温泉」を目指す

»#dsh

大地のシンフォニー“豊穣への祈り”

石和温泉から中央本線高尾行きで2駅

山梨市駅に到着

山梨市駅の駅前になんかある・・・

↑これはなんだろう

特に真ん中のやつが気になる。近づいてみよう

これは水みたいだ

まだら模様になって落ちてくる水は、触ると冷たかった

↑それを見上げている人達

案内板があったので見てみる

↑大地のシンフォニー「豊穣への祈り」

案内板によると、山梨市はフルーツの街として昔から栄えていた。その五穀豊穣の恵みを表しているのだそうだ

»#d-7
動画【7 山梨市駅】

 


 

さて、山梨市駅前のコンビニで飲み物を買って水筒に移し替えたら出発準備完了

まずは富士塚通りを目指すため、フルーツ公園入口の交差点へと向かう

山梨市駅―富士塚通り

根津橋と笛吹川

富士塚通りに向かって歩いていると、大きな橋がかかっている

「根津橋」

そして下を流れるは、

↑山梨の命「笛吹川[ふえふきがわ]」

この写真は山梨市駅を背にして橋の右から撮ったもの

次は左側を

↑橋の左側にはJRの線路がかかっている

↑こちらは根津橋を渡りきったところにある万力[ばんりき]公園の近くから

“まんりき”公園だと思っていたけど聞いてみたら違かった

さあ、富士塚通りに向かおう

山梨といえばぶどう!

フルーツ公園入口の交差点にさしかかるあたり、

山梨らしいものがあった

山梨といえば「ぶどう」

富士塚通りにもぶどう畑はたくさんあった

そしてフルーツ公園入口交差点に着いた。ここから右に曲がってひたすら山を上る

交差点に私の目指すものの案内板があった

↑フルーツ公園の中にある「ぷくぷくの湯」

そしてそこを通り抜けてさらに1Km

最終目的地である、秘湯「ほったらかし温泉」

ここからぷくぷくまで道のり3.4Kmのなだらかな山道を歩いていく

さあ、ここから富士塚通りの始まりだ

富士塚通り―フルーツライン―山梨フルーツ公園

富士塚通りの風景を楽しみながら徒歩でフルーツ公園まで行く

富士塚通り行きましょー!

↑富士塚通りに入るとさっそく見えてきた。これも山梨市らしい

↑特にこの先はフルーツ公園だからか。もう一種類見つけた

私が見つけたのはこの2種類だけだった

ここからは富士塚通り沿いからの風景の写真が主になる

富士塚通りに入ってしばらく歩くとだんだん標高が上がってきた

↑眼下に広がるはぶどう畑

↑そしてこれは上が開けたので空を主体に撮ってみた

歩道の上に木を生やして日陰になっている

この日陰の歩道にさしかかった途端にすごい涼しくなった。急に体感気温が下がったからびっくりした

↑そしてこれも富士塚通りからの一枚

名前のない展望台

富士塚通りをさらに進むとようやく展望台も設置できる標高になってきたみたいだ

「名前のない展望台」

なぜ名前がないのか

↑横に案内板があった

甲府盆地に囲まれた甲府の市街地が臨める

↑これが富士塚通り最後の一枚

広域農道「フルーツライン」

ここからはフルーツラインに突入

甲府盆地の山並みがいい

縦走したい!

»#yhk

山梨フルーツ公園がのどかで良い

山梨フルーツ公園に到着

写真撮りながらゆっくり行ったからここまで2時間くらいかかった

↑フルーツ公園からの一枚

↑そしてフルーツ公園の中にある丸い建物。中になにが入ってんだろう。近づいてみよう

調べてみたらどうやら温室ドームみたいだ。植物でもいるのか。中には入らなかった

新日本三大夜景の地

フルーツ公園も最奥まで進むと、富士見ホテルを抜けて「新日本三大夜景」の展望台がある

↑市街を囲む美しい甲府盆地が臨める

↑このアングルからの一枚には本来富士山が甲府盆地の向こう側に見える

このときの一枚は富士山は雲で隠れてしまっていて見れない

↑富士山をなんとか見ようと目一杯近づいてみた

うーん・・・見えないorz

↑上のニ枚も新日本三大夜景展望台から

山梨フルーツ温泉「ぷくぷくの湯」

新日本三大夜景の展望台のところに第一目的地「ぷくぷくの湯」がある

階段を上がっていこう

↑看板がそびえ立っている

↑こちらがぷくぷくの建物

↑ぷくぷくの建物から見た甲府盆地

さあ、ここからは温泉へ

ぷくぷくの湯が思ったより素晴らしい温泉だった!

店内に入ると甘い馥郁[ふくいく]な香りが漂っている

フロントを始め、所々にココナッツオイルのアロマを焚いているせいだ

入館料は大人800円。入湯料もここに含まれる

ぷくぷく館内にある飲食店だけを利用する場合でも入館料がかかる

他にストーンセラピーも無料らしい。私は利用しなかったからどんなんかはわからない

さあ、いざ温泉へ

まずは温泉スペックを

<山梨フルーツ温泉「ぷくぷくの湯」>

・万葉温泉からひいている
・泉質:単純硫黄泉
・泉温:源泉51.2℃
・湯量:毎分180~186L

先にいうと、「ぷくぷく」は今までで一番の最高評価の温泉だった

このあとに行くほったらかし温泉と同等かそれ以上の評価の温泉だった

だから特記することはたくさんあるのです

なので、小分けにして書いていこうと思う

シャワー部門、内湯部門、そして露天部門に

――

温泉や銭湯にはアメニティで満足する要素がいくつかある

温泉側としてはそこをいかに押さえるかで客の満足を得ることができるのだ

それが銭湯ではとりわけシャワー部に、そして温泉では露天部が重要視されることになる

もちろん、全てをカバーすることが理想なのだけど、どこの点が満足になるかは客の個人差にもよるところはあるし、コストや効率の面でも難しいといえば難しい

だから温泉側としては、マニアック過ぎず、普遍的要点を見極めそこを押さえることに努力を注ぐことが必要なのだ

また、独自のスタイルを作っていくことで「個性」という新しい属性を身につけることも非常に利がある

そうゆう意味で、「ぷくぷく」は私の満足ポイントをしっかり押さえていたので評価が高かったわけだ

それは必ずしも万人に共通するものではない。だからこそ、私にとっての満足ポイントを理解できるようにそこは具体的に列挙していきたいと思う

ということで、まずはシャワー部門から

ぷくぷくのシャワー部門

まずはシャワー部を見ていく

①風呂いすに座って鏡のある台に向かうその台がニ段になっている

上段はシャンプーなどが置いてあり、下段(排水溝のある床と上段の間)にはなにも置いてない

これは、体を洗っていてすぐ使うもの、目をつぶっていても手に届く範囲に置きたい場合には下段に置き、すぐに使わないもの、あんまり濡れたくないものは上段に置く、という使い分けができる

②排水溝のある床から一段下がった面が奥に設置されている

風呂いすに普通に座っても、足が排水溝辺りにつく心配をしなくていいのはけっこうなアメニティポイント

③シャンプー、ボディーソープ、コンディショナーの3つに分かれている

これは非常に重要だ

シャンプーとコンディショナーを一緒にしたシャンプーインリンスを採用している温泉の比率は相当高い

コンディショナーを使わないという人にとってはこのように分けてくれているのは非常にありがたい。これは高ポイント

④シャワーの自動止水時間が長い

温泉や銭湯のほとんどは節水とシャワー流しっぱなし防止のために、シャワーボタンを押してから一定時間経つと自動で止まるようなシステムになっている

タチが悪いのが、このシャワーが自動で止まるまでの時間がびっくりするほど短い場合があるのだ

節水したい気持ちも分かるけど、あまりに短すぎると客の満足度は著しく下がる

そしてこれは万人に共通する普遍的満足ポイントなのだ。これも非常に重要

「ぷくぷく」は目下最長。23~25秒

ただしこれはシャワーの場所によっても異なる

最初にシャワーの場所を決めるときにこの時間の長さを指標にするのもいいと思う

長ければ長いほど快適だから

⑤シャワーが自動で止まるとき、徐々に止まるから予備動作がしやすい

たいていのシャワーは自動で止まるときパッと止まる

でも「ぷくぷく」は徐々に止まるので止まりそうになるのが察知できる。そして完全に止まるまえにまたシャワーボタンを押すことができるのだ

このささやかな気遣いには感動

⑥シャワーボタンが低い位置についているから足でも簡単に押しやすい

シャワーボタンを手で押そうとするともう一方の手でシャワーを持って、ただお湯をかけるだけになってしまう

足でシャワーボタンを押すことができれば両手で体を洗いながらが可能なので便利なのだ

シャワーボタンがただのボタンではなく横に太いきしめんがくねくねした形状になっている

おそらく足でも簡単に押しやすいように考えて作られたのかもしれない

⑦隣り同士のシャワー場が仕切られている

これもありがたい。仕切られていれば、隣にシャワーがかからないか心配しなくてもいいし、お互い洗っているところを見られないのでより気が楽だ

⑧床や壁がきれいな石作りなので汚い感じがしない

たまにタイル作りの銭湯とかあるけど、白タイルだと汚れが目立つし、床が黄ばんでいるとそこに近寄りたくはない

「ぷくぷく」は黒ベースのつるつる(といってもぬるぬるじゃない)な石作りで汚い感じを出してない

きれいに保っていることはやっぱり大事ですよ

――

温泉のシャワー部でこれだけ満足な作りは初めてでした

ぷくぷくの内湯部門

内湯部にいこう

「ぷくぷく」の内湯は一つしかない。湯は多いに越したことはない

多分だけど、「ぷくぷく」の売りは露天からの眺望にある

現に露天風呂は六つもある(内、壺風呂が三つ)

だから内湯が一つしかないのは、内湯よりさっさと露天行って楽しめ、という意味なのかもしれない

①内湯からでも外の景色が楽しめる

広いガラス張りになっていて外の景色が見えるのだ。これはいい

内湯は露天風呂に比べて飽きやすいという欠点を見事に解消している

②湯内からのジェット噴射によってぷくぷく

家庭のお風呂では味わえない大衆大型浴場ならではの特徴

③湯舟がぬるぬるしてない

温泉はちょっとぬるぬるしているのに湯舟がぬるぬるしていない

あんまりどこもかしこもぬるぬるしていたら気持ち悪い

「ぷくぷく」は毎日の掃除をしっかり行っているんだと思う。汚い感じもまったくないのでうれしい

ぷくぷくの露天部門

温泉にとって一番大事な露天部です

まず景色がいいのはもちろんですね

昼は富士山、夜は新日本三大夜景の眺望を臨めるというのが「ぷくぷく」の売り

①泉温の違いで2つの露天風呂

露天風呂の基本ですね

ここをしっかり押さえる「ぷくぷく」と「ほったらかし温泉」はさすがです

②景色をさえぎる仕切りがない

中途半端な高さの露天風呂だと、仕切りがないと望遠鏡で覗かれかねないので泣く泣く仕切りを付けるところは多い

その点、「ぷくぷく」と「ほったらかし温泉」は山の上なので仕切りなしに雄大な景色を楽しめる

③2つの露天風呂同士が行き来できる

露天風呂同士に対する仕切りもないので気軽に移動できる

④温泉の所々に石があるので座わったりもたれかかったりすることができる

これは実際に体験してみてとてもいいと思った

⑤露天風呂の景色側の目の前に花が咲いている

景色と花を同時に楽しめる

まさに景色を楽しむためだけに特化した「ぷくぷく」の露天風呂を如実に体現しているポイントだと思う

⑥簡素なリクライニングがある

熱めの温泉でよく暖まったら、ここで寝ながら景色を楽しむのは至福のひと時。自らの動悸とともに

⑦壺風呂が泉温の違いで三つ

これは贅沢すぎるorz

ヤングシーブスのお風呂を用意するのと同じくらい贅沢だ

⑧露天の床が景色側に傾斜になっている

どこに居ても全ての人が景色を存分に楽しめるささやかな気遣い。ほんと感心する

⑨足ツボ風呂のツボが宝石

鮮やかなアクセントがある。あんまり実用的ではないと思うけど

⑩やっぱり石がきれい

湯舟を構成している石がきれい。景色にミスマッチしない

――

露天部はこんなところです。総合的に、よくできているなと思った

「ぷくぷく」の最大の欠点はサウナと水風呂がないこと

内湯でもそうだったけど、絶勝の景色を臨む露天風呂のみを楽しんでください、という「ぷくぷく」の個性なのかもしれない

ぷくぷくの湯―ほったらかし温泉

「ぷくぷく」を楽しんだところで、次はいよいよ秘湯から名湯になった、最終目的地の「ほったらかし温泉」を目指す

ほったらかし温泉は「ぷくぷく」からフルーツ公園を通り抜けてさらに1Km山を登ったところにある

舗道されているので車でも行ける。歩くと20分くらいかかる

↑まずはその道中で富士山をパチリ

甲府盆地の奥にようやく見えた富士山

↑この一枚を見てください。すごくないですか?

雲が富士山の形、ふと見つけたので撮ったまさにお気に入りの一枚

まずはこれを発見できた私をほめてください(笑)

↑しばらく急な斜面を進むとなだらかな道になった

もうすぐ名湯「ほったらかし温泉」か

»#hot

名湯「ほったらかし温泉」

ようやく着いた

車もたくさん停まっている。休み処も人、人、人

雑誌に載ったりして有名になったほったらかし温泉

最初は「こっちの湯」だけだった

人気が出てきたので新しく「あっちの湯」を増設したそうだ

あっちの湯のほうが景色が良く、温泉の広さもニ倍だと店の人は言う

ごみごみしたのは好まないので私は「こっちの湯」に入ることにした

ロッカーの100円は戻ってこないタイプ

まずは温泉スペックを

<ほったらかし温泉>

・源泉名:白金の湯
・泉質:アルカリ性単純温泉
・ちょっとぬるぬるしている

「こっちの湯」はシャワーが内外共についている

匂いからしてシャワーにも温泉を使っているのかと思ったけど後で聞いてみたらシャワーは温泉じゃない普通の湯だった

温泉はおまけ程度の内湯が一つと、露天風呂に「あつめの湯」「ぬるめの湯」、そしてなんかよく分からない広い湯の3つ

内湯のほうに「飲めます」とすごいかすれた文字で木に書いてあって、それがいかにも古くさすぎて信用に値するかどうか迷うレベルのもので、それを見たおじさんが飲もうか飲まいかすごいためらっていたのを見てめっちゃ笑った(おじさんが内湯から出たあとで)

露天風呂の「あつめの湯」「ぬるめの湯」は湯舟が優しい木の作りでゆったり景色を楽しめる

この景色は「ぷくぷく」よりいい。なぜなら、「ほったらかし温泉」の景色には空も楽しめるからなのだ

しかも山の上で標高が高いので岩の上に寝っころがって上を仰ぐと数メートル先の間近に雲があるようですごい景色

何分でも見ていられる…

標高の高い温泉ならではの景色

そして「あつめの湯」「ぬるめの湯」の下にあるのが広い岩風呂

山の秘湯をイメージしたのか、岩の湯舟のすぐ周りには花や草が生い茂っていて、温泉の中にその草などが浮かんでたり沈んでたりしている

山あいの秘湯の趣がある

その温泉には、温泉の中に隆起した岩もあって寝っころがったり座れたりできる

だがその温泉で一番よかったのが、温泉の噴き出し口を温泉の上に設けて小さな滝にしているところ

温泉の打たれ滝ができる

「ぷくぷく」で見れた富士山が「ほったらかし温泉」では雲に隠れて見えなかったのは残念だったけど、雲の景色という新しい温泉の楽しみを味わえる「ほったらかし温泉」はとても価値があると思う

次来たときは「あっちの湯」に行ってみるか。「あっちの湯」は日の出一時間前から温泉に入れる

それにしても「ほったらかし温泉」の景色はまさに絶勝絶佳

感動したのでぜひ写真を撮りたいと思った。だが更衣室から温泉への扉の向こう側は撮影禁止なのでしかたなく更衣室からパチリ

温泉を出て牛乳ソフトクリームを購う

↑ソフトクリームはやっぱおいしいな

»#h-y

ほったらかし温泉―山梨市駅

これから山梨市駅に帰る

↑「ほったらかし温泉」の駐車場から

↑甲府盆地のある山を。甲府盆地も伐採が進んでいる。木の緑が土地の禿げた茶色に変わっていく

再び歩きだし、

↑下り坂での一枚

この写真を撮っているときに後ろから車が来て私の横で停まった

車の中の人を見ても誰か分からなかったけど、さっき「ぷくぷく」を出て「ほったらかし温泉」に向かうときに道を聞いた人だったらしい。車の中の人が言っていた

「たまたま見かけたから」と言って、「ついでだから乗っていきなよ」と言ってくれたのでお言葉に甘えて駅まで乗せてってもらった

一期一会――

乗せてくれた方、ありがとうございました

――

山梨市駅でかわいいのを見つけたのでパチリ

↑エコレールマークのロゴがかわいかったので思わず


西日本の旅(2012年) 目次

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