ベッド・寝具を総買い替えしたのでその記録(ほぼシモンズ)

総買い替えまでの経緯

これまで使っていた寝具は、2011年に上京したときに一緒に持ってきたもので、もうかれこれ6年以上使ってきた。これまで寝具にはまったくこだわりがなく、ベッドフレームの上に布団用の薄いマットレスを乗っけて寝ていた。ベッドフレームの底板もペラペラで、時折バキバキと音を鳴らしたが、それでも強引に使ってきた。そのため、最初は仰向けに寝始めても身体の違和感ですぐに横向きになるような感じで、朝起きても腰や節々が痛いというか疲れがとれていないというか、そのような質の悪い睡眠に甘んじてきた。

しかし睡眠は健康三原則である〈食事・睡眠・運動〉の特に重要な柱の一つである。そのような人生の1/3(8時間睡眠の場合)を占める健康に欠かせない要素である睡眠を、おろそかにするわけにはいかないと、最近は考えるようになっていた。しっかりとした休養が日中のパフォーマンスをあげることにつながるのは避けることのできない事実である。健康に毎日を過ごすには〈食事・睡眠・運動〉の健康三原則にバランス良く取り組むことが本来必要不可欠なのであるが、それはすなわち、食事・睡眠・運動の“いずれも”おろそかにしてはならないということである。

私はこれまで食事と運動については十分に取り組んできた。あとは睡眠だけだ。

一方で、睡眠がいかに重要か、そして健康に関連して睡眠についての知識は、私はそれなりに会得していると自負している。今回は、良い寝具に総買い替えすることによって、健康に生きていくための快適な睡眠生活を実践するのが最大の目的である。買い替える寝具は、以下のものである。

買い替える寝具

ベッド・マットレス(SD[セミダブル]):硬すぎず柔らかすぎない中で、自分に合ったものを検討する。
ベッドフレーム(SD):ダブルクッションを検討する。
:硬すぎず柔らかすぎない中で、自分に合った高さ・素材のものを検討する。
掛け布団:十分な保温力がありつつも軽量で使い勝手の良い羽毛掛け布団を検討する。
シーツ・カバー類(枕カバー・マットレスシーツ・掛け布団カバー等)・ベッドパッド:肌触り・通気性・吸汗性・洗濯などの性能を総合的に検討して選ぶ。

これらのうち、睡眠に最も直接影響してくるのがマットレスと枕である。言い換えれば、ベッドフレームなどはただしっかり支えられるだけの強度があるものであれば何でも良いわけで、それよりもマットレスや枕にお金をかけるべきだということだ。直接身体に触れるものという意味で言えば、シーツ・カバー類も肌触りが良いものを選んだほうが良いといえるだろう。

寝具においては、高いものであれば良いというものではない。自分に合っているかどうかが一番重要な点である。したがって、マットレスや枕など身体に直接触れるものについては、実店舗で寝心地や肌触りを試すことは最低限するべきであると私は思う。様々な寝具を試し、自分に合ったものを探していくことが、寝具選びでは最も重要なポイントだと考えている。その上で、実店舗で買うか、ネットで買うかを選ぶということになってくるだろう。

※本記事については、あくまで個人的な見解と感想であること、2017年10月時点の情報であり最新の情報とは異なる場合があることなどの点についてあらかじめご了承いただきたい。

以前の寝具と買い替え後

以前の寝具

◆マットレス(S):約202cm×約94cm×約6cm

◆ベッドフレーム(S):約195cm×約97cm×約4cm,床からの空間 18cm
┗マットレスを支えるベッドフレームの板の実際の厚さはペラペラ。

◆掛け布団(紺と赤):重量 2400~2600g

買い替え後の寝具

ベッド・マットレス「シモンズ ゴールデンバリュー AA16223 ¥178,200」(SD H29.5×W120×L195cm コイルの数[S 574個・SD 710個],購入価格 約11.0万円)

ベッドフレーム「シモンズ BOX SPRING お掃除ロボット対応品 ブラウン BN16002 ¥74,520」(SD H27×W120×L196cm,高さは床からの空間14cm+本体の厚み13cmの計27cm[お掃除ロボット対応品ではない通常品の場合、高さは床からの空間8cm+本体の厚み19cmの計27cm],購入価格 約5.6万円)

枕「日本ベッド ピローウール5P 50656 ¥14,040」(W50×L70cm,購入価格 約1.0万円)

羽毛掛け布団「シモンズ コンフォーター スタンダード LH1303D ¥118,800円」(S W150×L210cm,ポーランド ホワイトグース90% ダウンパワー350 側生地[綿100%(サテン織)],二枚合わせ 詰め物重量[本掛け900g・肌掛け300g],生地含めた総重量[二枚合わせ3400g・本掛け2050g・肌掛け1350g],購入価格 約8.3万円)

枕カバー「シモンズ ピローケース プレーンサテン グレー SP6450 ¥5,184」(D50×W70cm,購入価格 約4千円)

ボックスシーツ「シモンズ ボックスシーツ プレーンサテン ホワイト SP6250 ¥18,360」(SD W123×L200cm 35cm厚,購入価格 約1.3万円)

掛け布団カバー「シモンズ コンフォーターカバー プレーンサテン グレー SP6350 ¥23,760」(S W150×L210cm 重量900g 受注生産のため納期に3週間,購入価格 約1.7万円)

ベッドパッド「シモンズ 羊毛ベッドパッド LG1001 ¥20,520」(SD W120×L200cm 1.2kg 羊毛 100% 表布地 綿35%・ポリエステル65%,購入価格 約1.4万円)

 


 

【総買い替え後の写真】

↑実際には肌ざわりを改善するために敷毛布を敷いて寝ている。写真の枕は以前の枕を使用しているが、相性の問題で以前の枕を使うか今回購入した日本ベッドの枕を使うかは現在検討中である。 → 〈2018-09-26 追記〉:半年前くらいに以前の枕を愛用することに決定し、今も使い続けている。マットレスとの相性を考えたときに、日本ベッドの枕よりも以前の枕のほうが相性が良かったため。

↑現状揃えているものの中ではこれが一番最適な寝具の組み合わせかなと思っている。まだどうなるかは分からないが。

ショールーム巡り

ここから、私の場合の寝具選びや、ショールームで寝比べた比較などについて書いていく。

↑検討した各メーカーのカタログ。後に一つずつ紹介する。

ショールーム・百貨店 巡り順

東京のショールーム・百貨店巡りは、何日かに分けて巡ることにした。主なエリアは新宿・渋谷・青山・六本木など。かっこ内はその店舗取り扱っているメーカー、あるいは私がその店舗で主目的に検討したメーカーを指す。

ショールーム・百貨店巡りでは、まず一日目に、「日本橋 西川」→「日比谷シモンズギャラリー」→「サータ 東京ショールーム」→「新宿タカシマヤ(シモンズ・エアウィーヴ・西川・ロフテー枕工房等)」→「IDC大塚家具 新宿ショールーム(フランスベッド・エアウィーヴ・西川等・シモンズ)」の順に回った。

二日目に、「マニフレックス 表参道ショールーム」→「スリープセレクト 青山(テンピュール・シーリー)」→「日本ベッド 青山ショールーム」→「フランスベッド 六本木ショールーム」→「ベッドギャラリーASLEEP東京」の順に回った。

三日目に、「多慶屋 家具館(シモンズ・フランスベッド・サータ・東京ベッド)」に行った。フランスベッドの品揃えが一番多く、次いでサータとシモンズ。定価より割安で販売している。

四日目に、「ロフテー枕工房 上野松坂屋店」に行った。

五日目に、「日比谷シモンズギャラリー」→「ベッド専門店 グースカ 池袋店(サータ・日本ベッド・シモンズ・シーリー)」→「京王百貨店 新宿店(シモンズ・&フリー ねむりの相談所・エアウィーヴ・テンピュール・西川・ロフテー枕工房)」→「シモンズ 新宿タカシマヤ店」の順に回った。

六日目に、「スリープセレクト 青山(テンピュール・シーリー)」→「日本ベッド 青山ショールーム」→「フランスベッド 六本木ショールーム」→「ベッドギャラリーASLEEP東京」の順に回った。

七日目に、「多慶屋 家具館」に行った。

八日目に、「日比谷シモンズギャラリー」→「銀座三越(エアウィーヴ・西川・シモンズ)」→「日本橋タカシマヤ(シモンズ・日本ベッド・フランスベッド・パラマウント・シーリー・ロフテー枕工房)」→「日本橋 西川」→「三越 日本橋(シモンズ・日本ベッド・フランスベッド・ロフテー枕工房・テンピュール・ムアツふとん・西川・エアウィーヴ)」の順に回った。

九日目に、「上野松坂屋(ロマンス小杉)」に行った。

十日目に、「上野松坂屋(京都西川・ロマンス小杉)」に行った。

十一日目に、「上野松坂屋(ロマンス小杉)」→「日本橋 西川」の順に回った。

検討候補メーカーとそのショールーム巡りの感想

まずはショールームや百貨店を巡って色々なメーカーの寝具を試してみようと考えた。今回の寝具選びではショールームに行ってじっくりお話を聞いたりもした。色々お世話になったので、最終的にマットレスはどこの何にして、枕はどこの何にしたかなどを、シモンズのあの店員さんやフランスベッドのあの店員さんに報告しにいきたいくらいであった。

今回候補に入れたメーカー(又はお店)は以下の通り。

それぞれのメーカーの特徴や印象、またそのメーカーのショールームや百貨店を巡り回っての感想などを書いていく。あくまで個人的な感想であることをご了承いただきたい。

日本ベッド

日本で最初の老舗ベッドメーカー。高温多湿という日本の風土や日本人の体形に合わせた商品作りに定評がある。質を落とした低価格帯は販売せず、妥協しない作りが現在でも生きている。主力商品はシルキーシリーズ。シルキーポケット(ウール入)が最も人気がある。最上位モデルはピロートップシルキーポケット。その他にシルキーパフ、シルキーシフォンなどがある。

↑私は「日本ベッド 青山ショールーム」に行った。ネットでレビュー自体が多く、高評価の多いシルキーポケットに期待して行った。

「シルキーポケット レギュラー」のダブルクッション有りと無しを試したが、3分ほど仰向けに寝るとどちらも身体に若干違和感が。「シルキーポケット ソフト」のほうがまだマシだった。しかしなぜか一番良かったのが「ビーズポケット レギュラー」のダブルクッション。ダブルクッションがあるのでいやなかたさとはならず、かたさがある中でも包み込みがある。5分ほど寝てもほとんど違和感がない。

日本ベッドは全体的に実直で誠実な製品づくりが好印象だった。最も特徴のあるメーカーの一つでもあり、自分に合うものを選べば間違いないのだが、合わないものはとことん合わないので、日本ベッドはそこの見極めが難しいなと思った。ちなみに、ポケットコイルの数の多さによる寝心地の違いは正直分からなかった。

枕は種類が豊富で品質もよく、シーツ・カバー類も好印象。枕「ピローウール5P」はウール100%で首筋に負担がかかりにくい。天然素材、洗濯可、詰め物の予備付きでそれを適量詰めたり取り除いたりして高さ微調整ができるなどの点が好印象と感じた。

日本ベッドのマットレスは全体的にかためで、布団文化が根づいている日本人向けな印象がある。布団に似たような、あるいは布団よりはやわらかいけれどもかためが好みの人は日本ベッドを検討するべきだろう。個人的にはビーズポケットのダブルクッションが合っていたが、シルキーは合う人にはばつぐんに満足できるベッドであると思う。

私は日本ベッドとアイシンアスリープのマットレスなら、寝ただけでメーカーを当てる自信がある。それほど特徴があるということだ。

お客様相談室:0120-964-776(平日10:00~17:00)
青山ショールーム:港区南青山1-1-1 定休日・水曜日 AM10:00~PM6:00 03-3423-1886

シモンズ

アメリカのメーカーだがマットレスのほとんどを国産化している。高価格帯がメインでホテルなどの採用実績が多数有り、抜群に眠りの質が評判。高級ベッドメーカーゆえステイタスとしても使われる。男性ではゴールデンバリューシリーズ、女性ではニューフィットシリーズ(レギュラーモデル)が人気。マットレスは全体的にややかため。

↑私は「日比谷シモンズギャラリー」に行った。店内は高級感あふれる雰囲気で、ベッドがずらっと並んでいる。どれもお値段は一級品である。さっそく店員さんが声をかけてきた。

ピロートップの厚いマットレス以外のモデルは適度なかたさなのに包み込むような感じがあり、しかしやわらかすぎて沈み込むようなことはない。かたさのバランスが良く万人受けするなという印象。私は色々試した中では「シモンズ ゴールデンバリュー」のダブルクッションと、「シモンズ エグゼクティブ」のダブルクッションがうなるほど素晴らしい寝心地だった――ただし、素晴らしい=ふかふかという意味ではない。3分ほど仰向けに寝ても身体に全く違和感がない。シングルクッションにした場合とダブルクッションにした場合の感覚の違いは、ゴールデンバリューとエグゼクティブの感覚の違いよりも大きい気がする。また、ゴールデンバリューのダブルクッションとエグゼクティブ(のシングルクッション)では、前者のほうが若干やわらかいという感覚だった。しかしほぼ違わないだろう。

「ニューフィット」はうーん、さほど魅力を感じない。枕の「シモンズ ディープスリープ7 LOW」は羽毛だがやわらかすぎずフィット感が良いので気に入った。

「新宿タカシマヤ」にあるシモンズにも行った。売り場面積は狭いが、ゴールデンバリューやエグゼクティブなどは展示されており試すことができた。枕は置いていなかった。

シモンズは高級メーカーで確かにどれも高価だが、品質も一級品である。もちろん価格に見合う品質かどうかは個人の判断になるが、個人的にはマットレスにしてもベッドリネンにしても選んで失敗はしないメーカーだと思っている。値段の高さよりも品質をとりたいという人ならば、シーツ・カバー類をシモンズのプレーンサテンで揃えるのもありだと思う。

お客様相談室:0120-316-066(平日)
日比谷シモンズギャラリー:千代田区有楽町1-5-2 03-3504-2480 10:00~19:00

サータ(ドリームベッド)

全米のホテルベッドシェアNo.1で、シモンズやシーリーと並んで3Sと呼ばれる有名メーカー。低反発素材 iSeriesが埋め込まれた分厚いピロートップが特徴。日本ではドリームベッドが取り扱っている。主力商品はサータを全米No.1に導いた新素材「ジェルメモリーフォーム」を搭載した「iシリーズ/i series」搭載モデル、とくにサータノーマルボックストップなど。サータポスチャーシリーズも人気がある。iSeries搭載のマットレスは全体的にやわらかめ。

「サータ 東京ショールーム」に行った。

iSeriesは分厚いピロートップが特徴で、シーリー並みにふかふかの寝心地であった。試した「サータ ノーマルボックストップ」は、全体的にやわらかめ、その中にもかたさがありバランスが良い。しかし3分ほど仰向けに寝ると身体に少し違和感がある。

マットレス以外にも色々試したが、あまりしっくりくるものがなく、サータは個人的にはあまり魅力的ではなかった。行く前はけっこう本命かなという感じで期待していたが。

東京ショールーム:11時00分~19時00分 定休日・水曜日 渋谷区渋谷2-12-19東建インターナショナルビル1F 03-6419-8228

アイシン アスリープ

トヨタ自動車の関連企業のアイシン精機が製造するブランド。技術力は国内でもトップクラスで、中途半端なものは少ない。30年耐久素材と謳ったノンスプリングクッション素材「ファインレボ」が特徴。マットレスは全体的にかため。

↑私は「ベッドギャラリーASLEEP東京」に行った。正直、どうせノンスプリングだから大したことないでしょと思っていた。ところが、「ファインレボ プライムマットレスJP ハード」を試したところ、5分ほど仰向けに寝ると背中などに若干違和感があるものの、他のメーカーのノンスプリングよりははるかにしっかりした作りで私にも合っていると感じた。アイシン アスリープのマットレスの中ではこれが一番合っていた。

アイシン アスリープはノンスプリングが主力のメーカーにおいては最も品質がよく堅実であるという印象をもった。ファインレボは30年耐久素材で、ベッドのふたを開けて中のパーツを交換できる点においてもベッドの耐久性はスプリング系よりも高いのではないだろうか。万が一マットレスを汚してもふたのように取れるようになっているので洗濯可(一部モデル)。ただノンスプリング系の中では圧倒的高価格帯で、それは他メーカーのポケットコイルのスタンダードモデル以上である。

枕「ファインレボ ピロー I・FIT さらりカバー」は、サイドがしっかりとしたかたさで横向き寝が楽。中央も低めで高さは良かったのだが、首への圧迫感が少し感じられた。そこさえなければ第一候補にしてもいいくらいの枕だった。

店員さんは自社製品の知識だけでなく、マットレス、ひいては睡眠全般についての知識がとても豊富で、説明を受けながら私も大いに知識を吸収することができた。特にスプリング系のマットレスについての知識がとても豊富で、ノンスプリング素材のメーカーの人なのにすごいと感心したほどだ。加えてハイエンドモデルの押し売りはせず、客に合ったマットレスを親身に選んでくれた。ここは好印象であった。店員さんの説明によると、一般的にスプリング系だと体重の軽い女性などはやわらかめが良く、体重があって筋肉量も多い男性はかためが良いと言われている。しかしアイシン アスリープのマットレスでは逆で、体重の軽い女性などはかため、重い人はやわらかめが良いと説明された。また、スプリングの劣化よりも、ウレタンなどの詰め物の劣化のほうがはるかに早いという。したがって、スプリング系で寝心地を重視して詰め物の多いマットレスを選ぶと、最初は寝心地こそ良いものの数年経つとへたりの早さに悩まされることになるそうだ。だから、コイルの線を細くしたり長くしたもので、詰め物を多くせずともやわらかさを出せるもの、つまりコイルで勝負するスプリングマットレスを選んだほうが良いそうだ。こういった店員さんの知識の豊富さに感心した。

シーツ・カバー類は、メロディールなど上位モデルの生地の肌触りが良かった。ベッドフレームも種類が豊富だった。

ベッドギャラリーASLEEP東京:港区六本木3丁目17番10号 六本木デュープレックスタワー2F 03-5549-9068 11:00~19:00 定休日・水曜日

フランスベッド

日本最大の国産ベッドメーカー。特徴はポケットコイルではない独自の「高密度連続スプリング」構造。主力商品はライフトリートメントシリーズ。マットレスの種類は群をぬいて豊富で、六本木のショールームでは約50種類ものマットレスが並ぶ。マットレスは全体的にかため。

↑私は「フランスベッド 六本木ショールーム」に行った。今まで見てきたどのショールームよりも広く、マットレスの数はなんと約50種類。とてつもない。店員さんが後頭部からお尻までの身体のラインと体重を測定してくれ、それを元に機械がBMIを出し、それらを元にどのかたさが最適かを判定してくれた。私の場合、BMIは19後半で、総合的には普通からやわらかめのマットレスが最適との判定だった。しかし部位別で見ると、腰などの下半身は凹凸が少ないのでかためが最適、上半身は普通からやわらかめが最適との判定であった。私の場合、やわらかめで沈み込むマットレスだとすぐ腰に違和感が出てきてしまうのだが、その原因がこの測定によって少し分かった気がした。このような測定を行ってくれるのはマットレスを選ぶ上で参考になるのでありがたかった。

マットレスは手頃な価格帯で品質もなかなか。フランスベッドは連結スプリングを採用しているが、全体がぐんと連動するあたりはポケットコイルとの違いが少しわかる。フランスベッドのマットレスはラインナップが豊富なので色々試せるメリットがある。全体的にしっかり作られているという印象。シーツ・カバー類は手頃で質も良いのでコスパは高い。マットレスはライフトリートメントシリーズが主力。

50種類以上もあるフランスベッドのマットレスの中で最も自分に合っていたマットレスは「ライフトリートメント LT-750CN AS Hard」だった。ソフト、レギュラー、ハードと試したが、ハードが一番好み。といっても50種類全部寝たわけではないが。二番目に好みだったのが「HF-900」で、これはショールーム限定らしく、カタログには掲載されていない。かたさとやわらかさのバランスが私の好みだった。三番目に好みだったのが「RH-BAE-SPL」。ダークな茶色でいかにも高級マットレスという印象。ほどよいかたさで安定感があった。

枕では「ニューショルダーフィットピロー ブレスエアー」が低めの枕で私によくフィットした。内部のシートを取れば低めの枕になり仰向けに最適の高さ。しかし両端に高さがあるわけではないので横向きでは低すぎることになる。

店員さんも付きっきりで丁寧に対応してくれた。おそらく、今回の中で一番長居したのがこの「フランスベッド 六本木ショールーム」だったと思う。

六本木ショールーム:港区六本木4-1-16 03-5573-4451 11:00~19:00 (最終入館は18:30) 定休日・水曜日

シーリー

アメリカでは抜群の知名度で有名。「連結コイル」タイプを採用している。ふんわりとした、まるで雲の上のような柔らかい寝心地が特徴で、その寝心地は他の追随を許さない。ゆえにホテルでの採用実績が多数ある。包み込むような極上のやわらかさの中にも、身体に負担をかけない作りに定評がある。マットレスは全体的にやわらかめ。

↑私は「スリープセレクト 青山」に行った。ここではテンピュールとシーリーを取り扱っている。以前はシーリーのショールームだったそうだが、現在はスリープセレクトという店名ではあるものの依然としてシーリーの直営店であるとのこと。ただしこれは店員さんから聞いた話なので確証はない。店内はラグジュアリーな雰囲気である。テンピュールは試さず、シーリーのみを試した。

クラウン・ジュエルやチタン コレクションのシリーズになるとほとんどのマットレスはふかふかのやわらかさで、シーリーの特徴が最もよく表れている。このお店での売れ筋はホテルスタイルシリーズ。ホテル向けに大量生産するもので、リーズナブルで丈夫なのが特徴だ。試した中で最も好みだったのが「エーデルⅣ」で、このマットレスは柔らかいのに身体に違和感がない。すばらしいベッドなのに手頃な値段でコスパが良い。ただ私が試したのはダブルクッションではなかったので、エーデルにダブルクッションは少々柔らかすぎるかもしれない。しかしシーリーは“柔らかいと腰が痛くなる”という先入観を覆す。ふかふかで包み込むようなやわらかさの中にも、身体に負担をかけない作りに感心を覚えた。素晴らしいメーカーである。ベッドパッド「TPウォッシャブル ウールパッドⅡ」も気になる。

再訪したときにも改めて色々なベッドに寝てみた。今回は前回と違って、シーリーのマットレスは全体的に身体に違和感が出るのが早いなと感じた。最近色んなベッドを試し寝しているから、身体が敏感になっているのかもしれない。

スリープセレクト 青山:港区北青山2丁目13−5 03-5413-5135 11時00分~19時00分
┗池袋にもあり。スリープセレクトは主にテンピュール・シーリーを扱う。

マニフレックス

イタリアのマットレスメーカー。「エリオセル」という高反発のポリウレタンフォームを使っているのが特徴。マットレスは全体的にやわらかめ。

↑私は「マニフレックス 表参道ショールーム」に行った。店員さんがすぐに声をかけてきた。マットレスは全体的にやわらかめが多く、一番かためが「マニ・スポーツ」だった。その「マニ・スポーツ」を試した。しかし3分ほど仰向けに寝ると身体に違和感がある。ノンスプリング素材のメーカーの中では、あまり魅力的ではなかった。枕もいくつか試したが、しっくりくるものがなかった。

表参道ショールーム:港区北青山3-5-5-2F 0120-008-604 平日10:00〜18:00 土日祝11:00〜19:00

東京西川

CMでよく展開されるウレタン素材のマットレス「AiR」が主力商品。マットレスは全体的にやわらかめだが、ハードタイプは相当かため。

↑私は「日本橋 西川」に行った。なぜか羽毛のラインナップが多く、どれも高価であった。

「西川 エアーSI ベッドマットレス レギュラータイプ」を試した。エアーSIはエアーのプレミアムモデルだが、沈み込みがややあるなという印象で、3分ほど仰向けに寝ると身体に違和感がある。このモデルのハードタイプも試したが相当かためで、筋肉量が多いアスリート向けだなと思った。マットレスに使われているウレタン素材がけっこう沈み込みを許すので、私にはあまり合わなかった。素材を確かめたかぎりでは、へたりの早さも気になるところ。

他にも「西川 新宿タカシマヤ店」、「西川 京王百貨店 新宿店」などへ行った。

日本橋 西川:中央区日本橋1丁目5−3 03-3271-5531 10:30~18:30

昭和西川

ムアツふとんのブランドで有名。元々は東京西川と関係があった。ムアツふとんは全体的にけっこうかため。

私は「昭和西川 京王百貨店 新宿店」に行った。ムアツふとんで有名な昭和西川。二タイプのムアツ敷きふとんを試した。ほどよいかたさで身体を支えるという「ムアツ 2フォーム 90」は、三タイプの敷きふとんの中では一番やわらかめのタイプになるのだが、私にとってはややかためだった。かためのしっかりした寝心地だという「ムアツ 2フォーム 100」はやや固めで真ん中のタイプになるのだが、私にとってはかためだった。こういった製品は基本的には畳や床に直接敷くフロアタイプである。

ムアツふとんは東京西川のAIRよりも身体への当たりは強いなという印象だった。

エアウィーヴ

エアファイバーという樹脂繊維を使用した高反発マットレスが有名。

私は「新宿タカシマヤ」にあるエアウィーヴに行った。オーバーレイマットレス(マットレストッパーとも)のようなものを試したが、寝心地は忘れてしまった。わりとかための印象だったと思う。

ロフテー枕工房

既製品の枕やオーダーメイド枕を取り扱う枕専門店。自分に合った高さや素材の枕を選んでくれる。ロフテー株式会社はエアウィーヴのグループ会社。枕専門店なので、枕を選ぶならこのお店に行けばまず間違いない。

私は「新宿タカシマヤ」にあるロフテーに行った。最初に店員さんに頭から肩へのラインを測ってもらうと、速攻で2号の高さの枕を素材別にいくつか持ってきてくれた。うながされすぐさま枕をあてがってみると、高さとフィット感がぴしゃりと一致。さすがプロだと感心した。素材別に色々試し、「ロフテー枕工房 エラスティックパイプ 2号」と「ロフテー枕工房 低反発炭パイプ 2号」が気に入った。

その他にも「ロフテー枕工房 上野松坂屋店」や「ロフテー枕工房 京王百貨店 新宿店」にも行った。何回か行くうちに、当初気に入った枕とは別の「ロフテーキューブ 羽毛 1号」と「クッションファイバーボール 1号」がわりとしっくりきた。しかしそれらのいずれの枕も、残念ながら購入の第一候補に挙がることはなかった。

ベッド専門店 グースカ 池袋店(宮田家具店)

↑「ベッド専門店 グースカ 池袋店」にはサータ・日本ベッド・シモンズ・シーリーなどの取り扱いがあった。

グースカはベッドの品揃えが段違いに多い。特にサータ・日本ベッド・シモンズであれば各メーカーの主力商品はほぼ揃っている(それでも事前確認推奨)。シモンズに関しては、シモンズコレクションカタログに載っている商品はもちろんのこと、廉価版にあたるビューティレスト セレクションシリーズの商品も置いてあった。

特にメーカーが決まっていない段階であれば、まずはこのお店で色々なメーカーのマットレスを同時に試せるだけでも有意義だろう。ベッド専門店らしく、店員さんも知識豊富だ。私も色んなお話を伺うことができた。

多慶屋 家具館

↑「多慶屋 家具館」にはシモンズ・フランスベッド・サータ・東京ベッドの取り扱いがあった。品揃えはまあまあ。

IDC大塚家具 新宿ショールーム

フランスベッド・エアウィーヴ・西川・シモンズなどの取り扱いがあった。シモンズの正規品が安く販売されているかなと期待をもって行ったが、シモンズのラインナップはさほど多くなく、しかも現行モデルより旧モデルのほうが多かったのでちょっと残念だった。

IDCに行くともれなくキングスダウンの猛プッシュに遭うことが分かった。店員さんはキングスダウンのREGALIAと羽毛掛け布団を最後までごり押しで勧めてきた。

IDC大塚家具 新宿ショールーム:新宿区新宿3丁目33−1 03-5379-4321 10:30~20:00

ショールーム・百貨店 巡り まとめ

※ポケットコイルを主力としているメーカーは、「シモンズ」、「サータ」、「日本ベッド」など。
※連結コイルを主力としているメーカーは、「フランスベッド」、「シーリー」など。
※ノンスプリング素材(ウレタンフォーム等)を主力としているメーカーは、「アイシン アスリープ」、「マニフレックス」、「東京西川」、「エアウィーヴ」など。

事前に本命だと期待して行ったのは、日本ベッド、サータ。ちなみにシモンズも気にはなっていたが高級メーカーなのでどうせお高いんでしょくらいの気持ちで正直本命というわけではなかった。

全てのショールーム・百貨店を一度巡り終えて、マットレスで本命だと思ったのは、シモンズ。悲しいかな、その高価格を考えてもなお欲しいくらい、他メーカーとの差が大きいと感じた。

全てのショールーム・百貨店を一度巡り終えて、数々のメーカーの数々のマットレスに寝転んできたが、寝転んだ瞬間に思わずこれは素晴らしいとうなったのは、「シモンズ エグゼクティブ」のダブルクッション。一方、数分間仰向けで横たわっているうちに、思わずそのまま寝てしまいたくなるほど極上に気持ちよかったのは、「シーリー エーデルⅣ」。ただしこれはシーリーの中でもやわらかすぎないから私の好みだっただけであり、シーリーにはもっとふかふかでやわらかいマットレスは他にたくさんある。そして唯一、試し寝のつもりが本当に寝てしまったマットレスが、「日本ベッド ビーズポケット レギュラー」のダブルクッション。数々のメーカーの数々のマットレスに寝転んできた中で、唯一本当に眠りに落ちてしまったマットレス。おそらく色んな条件が重なってであろうが、店員さんに声をかけられるまでの間15分ほど寝てしまった。もしも私がもっと直感的な性格であったら、おそらくこのマットレスに決めていただろう。

一夜限り(あるいは昼寝)で最高の寝心地を求めるなら、ダントツでシーリー。逆に毎日の睡眠を支えるベッドとして自分に合ったものを選ぶなら、シモンズ、日本ベッド。もちろん個人により合う合わないは違ってくる。

全てのショールーム・百貨店を一度巡り終えて、品質の良さで好印象をもったのは、シモンズと日本ベッド、次いでシーリー、フランスベッド。

全てのショールーム・百貨店を一度巡り終えて、コスパが良いと思ったのは、フランスベッド、日本ベッド。

失礼な言い方だが、一度巡り終えて意外と良かったと思ったのは、フランスベッド、アイシン アスリープ、シモンズ、ロフテー枕工房。

一度巡り終えてその良さがイマイチ分からなかったのは、エアウィーヴ、サータ。

誠実な製品づくりがうかがえて好印象だったのは、日本ベッド、フランスベッド、アイシンアスリープ。

品質が良く万人受けしとりあえず選んで失敗が少ないと思ったのは、シモンズ。

ふかふかのやわらかさで包み込まれるようなセレブの寝心地を味わいたいのなら、ダントツでシーリー、次いでサータのiSeries搭載モデル。

耐久性がありそうと思ったものは、アイシン アスリープ、日本ベッド、次いでシモンズ(ピロートップモデル以外)。

耐久性に懸念があると思ったのは、東京西川、マニフレックス、シーリー、サータのiSeries搭載モデル。スプリング系で厚みのあるピロートップモデルなど詰め物の多いものは耐久性に懸念があると私は考えている。なぜなら、コイルの経年劣化よりも、ウレタンなどの詰め物の経年劣化のほうがおしなべてうんと早いからである。

様々なメーカーのベッドを比較したいなら、「ベッド専門店 グースカ 池袋店(サータ・日本ベッド・シモンズ・シーリー)」や「三越 日本橋(シモンズ・日本ベッド・フランスベッド・ロフテー枕工房・テンピュール・ムアツふとん・西川・エアウィーヴ)」がおすすめ。グースカはベッドの品揃えが段違いに多い。特にサータ・日本ベッド・シモンズであれば各メーカーの主力商品はほぼ揃っている(それでも事前確認推奨)。

自分の好みで、あえて総合順位をつけるなら以下のようになる。

1位:シモンズ
2位:日本ベッド
3位:フランスベッド
4位:シーリー
以下:サータ、アイシン アスリープ、東京西川、マニフレックス、エアウィーヴ

試し寝した寝具の感想を部位別に紹介

ベッド・マットレス

私は現時点では主に一人で寝る用として考えているが、これまでシングルサイズで寝ていた経験から、一人で寝るにしてももう少し余裕があったほうがいいと考えたので、ダブルシングルサイズ(SD/シングルとダブルの中間サイズ)で検討している。私は身長167cm・体重56kgの男性、BMIは19後半~20前半で、マットレスは硬すぎず柔らかすぎないものを選びたい。

フランスベッドのショールームで測定した結果によると、総合的には普通からやわらかめのマットレスが最適との判定だった。しかし部位別で見ると、腰などの下半身は凹凸が少ないのでかためが最適、上半身は普通からやわらかめが最適との判定であった。私の場合、やわらかめで沈み込むマットレスだとわりとすぐ腰に違和感が出てきてしまうので、沈み込みすぎず、かといってかたすぎないものを検討している。

ウエスティンホテルがブランド化している「ヘブンリーベッド」はシモンズ製で、シモンズの市販モデルでこれに一番近いのは「ゴールデンバリュー ピロートップ」のダブルクッションだそうだ。ただピロートップモデルは、最初の寝心地はいいのだが比較的経年劣化が早いとされていて耐久性に懸念が残る。したがって、なるべくピロートップモデルではないもの、詰め物の多くないものを選びたいと考えている。それには、スプリング系では詰め物ではなくコイルで勝負するようなマットレスを選び、かつベッドフレームにダブルクッションを採用することなどを検討したい。ただし、詰め物の多いマットレスの劣化と少ないマットレスの劣化の違いは、長く使う中でようやく分かる程度の違いだからそれほど気にする必要はないとする向きもある。

今回マットレス選びにあたって様々なメーカーの色々なマットレスに試し寝したが、ある時点から身体が敏感になっているのを自覚し始めた。身体が敏感になっていると、マットレスに寝たときにわりと数秒足らずで身体に違和感が出始めるのを察知するのが早かったり、「このマットレスは私には合わない(合う)」というのが分かるようになる。こうしてマットレス選びをしていて身体が敏感になっていた時期には、家のベッドがどれほど劣悪で不満かという自覚が顕著であったので、これは一つ困った点であった。

マットレスは基本的に両面仕様のものが多い。両面仕様のマットレスは、三ヶ月に一回の頻度で、頭側と足側を逆にしたり、上下ひっくり返したりして、ちょうど一年で一周のローテーションになるようにマットレスを入れ替える使い方が耐久性の面で推奨されている。

展示品は数ヶ月にわたって色々な人が横になっている。展示品より新品はかためと思ったほうがいい。

ショールーム・百貨店巡りを終えた中で、最も良い印象を持った第一候補、次に良い印象を持った第二候補、その他の製品を挙げる。金額は定価・税率8%税込。

最も良い印象を持った第一候補
〈購入品〉「シモンズ ゴールデンバリュー」のダブルクッション

〔品番AA16223 SD H29.5×W120×L195cm ¥178,200 コイルの数[S 574個・SD 710個]〕

「日比谷シモンズギャラリー」で試した。ダブルクッションではないものの、「多慶屋 家具館」や「三越 日本橋」でもゴールデンバリューは試すことができた。このうち、「三越 日本橋」では展示して1ヶ月以内の新品同様のゴールデンバリューを試すことができ、大いに参考になった。

10分ほど仰向けに寝ても身体に全く違和感がない。シングルクッションとの違いは大きいかも。

展示2,3週間(ほぼ新品)・半年・一年とそれぞれのゴールデンバリューを試す機会があったが、一年となると新品とはかなりやわらかさ(ヘタリ)に違いがあった。店員さんの話では一年間の展示による劣化は一個人が二年程度使用した場合の劣化と同等だという。このヘタったゴールデンバリューはかなりやわらかく沈んだので、これを考えると元々やわらかめのエグゼクティブより元々かためのゴールデンバリューのほうが良いかもと思ってしまう。

 


 

【購入後の写真】

↑セミダブルでボックススプリングの上に載せている。

↑触るとふかふか。この上に直接寝たいくらいだ。

↑大切に使っていきたい。

「シモンズ エグゼクティブ」のダブルクッション

〔品番AA16121 SD 32cm×120cm×195cm ¥232,200〕

10分ほど仰向けに寝ても身体にほとんど違和感がない。ゴールデンバリューよりやわらかく(ふかふかで)第一印象ではこちらのほうが魅力的だった。最初に寝たときの印象はダントツで良かった。ただ二回目では、ゴールデンバリューのほうが身体になじむ感じがして、身体の違和感も僅差だが少なかったように感じた。当初はエグゼクティブに期待していたので意外な結果になった。ゴールデンバリューよりもエグゼクティブのほうが若干やわらかめな点も気になった。実際には購入前はどちらの弾力性がより合っていたのかは確信を持てなかったが、仮にエグゼクティブを選択してやわらかすぎた場合、それを固くすることは容易ではないことも考慮すると、ややかためのゴールデンバリューを選んだほうが失敗のリスクは少ないと考えた。逆に固いものをやわらかくするのは容易なので、わざわざ数万円跳ね上がる上位モデルのエグゼクティブを選択する必要もないかなと思った。

「日本ベッド ビーズポケット レギュラー」のダブルクッション

〔品番11195 SD W120×L195×H23 ¥124,200〕

かたさとやわらかさのバランスが良く、すばらしい寝心地。改めて再訪したときには、枕「ピローウール5P」と合わせて試し寝した。目を閉じ、身体の力をぬいてリラックスする。私に付いていた店員さんは他のお客さんとの接客を始めている。その会話を聞きながら、もう少し横になって身体に違和感が出ないかどうか確かめてみよう、そんなことを思っていた。

――気づくと、私は寝ていた。店員さんに起こされたとき私は最初からずっと仰向けで寝ていたようで、15分ほど経過していた。これが私が唯一寝てしまったベッドであった。しかも、15分ほど寝ても身体にほとんど違和感がない。展示による劣化もあるだろうが、シルキーのレギュラーよりビーズレギュラーのダブルクッションのほうがやわらかく感じた。シモンズ一強を揺るがすほど、すばらしい寝心地だった。

第二候補
「シモンズ ゴールデンバリュー ピロートップ ¥232,200」
「サータ ノーマルボックストップ ¥189,000」

全体的にやわらかめ。その中にもかたさがありバランスが良いが、3分ほど仰向けに寝ると腰に少し違和感がある。総じてかたさのバランスに優れている良いベッド。サータの中では一番お気に入り。

「シーリー エーデルⅣ ¥140,400」

柔らかいのに腰に違和感がない。ピロートップだがしっかりした弾力のかたさ。何回か訪れて試したが、やはり好みだ。

「フランスベッド ライフトリートメント LT-750CN AS Hard ¥140,400」

ソフト、レギュラー、ハードと試したが、ハードが私の好み。5分ほど仰向けに寝てもほぼ違和感がない。

「フランスベッド HF-900 ¥189,000」

ショールーム限定らしく、カタログには掲載されていない。かたさとやわらかさのバランスが私の好み。3分ほど仰向けに寝てもほぼ違和感がない。

その他の製品

・「シモンズ ニューフィット ¥178,200」

・「フランスベッド RH-BAE-SPL ¥205,200」
┗ダークな茶色でいかにも高級マットレスという印象。ほどよいかたさで安定感がある。3分ほど仰向けに寝ると腰に少し違和感がある。

・「西川 エアーSI ベッドマットレス レギュラータイプ」
┗エアーSIはエアーのプレミアムモデルだが、沈み込みがややあるなという印象で、3分ほど仰向けに寝ると腰に違和感がある。

・「エアウィーヴ S-LINE」

・「キングスダウン REGALIA」
┗どのモデルかは忘れたが、キングスダウンは全体的にやわらかめで自分には合わない印象。大塚家具で試したが、店員さんのキングスダウンと羽毛布団の猛プッシュには困惑した。

・「マニフレックス マニ・スポーツ」
┗3分ほど仰向けに寝ると腰に違和感がある。

・「シルキーポケット レギュラー」
┗ダブルクッション有りと無し両方試したが、3分ほど仰向けに寝るとどちらも若干腰に違和感がある。シングルクッションのレギュラーは思ったよりかたいなという印象。

・「シルキーポケット ソフト」のダブルクッション
┗ダブルクッションがあるのでいやなかたさとはならず、かたさがある中でも包み込みがある。5分ほど寝ても身体にほとんど違和感がない。かたさはレギュラーより好み。

・「アイシン アスリープ ファインレボ プライムマットレスJP ハード」
┗アイシン アスリープのマットレスの中ではこれが一番合っていた。5分ほど仰向けに寝ると背中などに若干違和感があるが、他のメーカーのノンスプリングよりははるかにしっかりした作りで私にも合っている。好感が持てた。

・「シモンズ エクストラハード」
┗かためだが、3分ほど仰向けに寝ても身体に違和感が出始めるのが他のベッドより遅い。あまりポケットコイルだなという感じはしない。個人的には日本ベッドのビーズポケットやシルキーポケットのほうが好み。

・「シモンズ カスタムロイヤルニューフィット」
┗まさに雲の上の寝心地。ふかふかでやわらかいのに下からスプリングがしっかり支えてくれるので沈み込みすぎない。ホテルのスウィートルームのような、まさにデラックス・マットレス。

・「サータ ファームピローソフト」
┗iSeries搭載のピロートップモデルのわりにはしっかりした弾力性のある寝心地。

・「日本ベッド シルキーシフォン」
┗かたさのバランスが良い。しかし3分ほど仰向けに寝ると身体に少し違和感がある。

・「日本ベッド シルキーパフ」
┗日本ベッドの中ではトップクラスにやわらかい。シーリーのマットレスに近い感じのやわらかさ。

・「サータ ポスチャーノーマル6.8」
┗わりとかため。3分ほど仰向けに寝ると身体に痛みが出る。

・「サータ ポスチャーセレクト7.7」
┗ふんわり包み込まれるような寝心地。私にはちょっと柔らかすぎるかな。

・「サータ ポスチャーパーフェクトスリーパー」
┗やわらかすぎずけっこう好み。これは安眠できそうだ。もっと時間をかけて試したいと思った。

・「シモンズ ゴールデンバリューピロートップ」のダブルクッション
┗ウェスティンホテルのヘブンリーベッド(シモンズ特注)に最も近いとされるシモンズの市販品。ふかふかのやわらかさ、でも沈み込みすぎず。表面上のやわらかさがあるが、下はゴールデンバリューなので沈み込みすぎず、バランスが良い。ただ私にはちょっとやわらかいと感じた。

・「シーリー ガーナイトⅡ ¥324,000」
┗シーリー 最上級マットレス。厚さは驚きの44cm。包み込むようなやわらかさ。1分ほど仰向けに寝て身体に違和感は出なかったが、どこまで自分の身体が沈んでいるのか未知数だったので何となく身体に違和感が出そうな気がした。

・「シーリー エバンスⅡ」
┗ガーナイトⅡほどではないものの、身体が沈む。1分ほど仰向けに寝ると身体に違和感が出る。

・「シーリー ラグラスⅡ」のダブルクッション
┗エバンスⅡよりはかためだが、それでもやわらかい。1分ほど仰向けに寝ると身体に違和感が出る。

・「シーリー クリスタルⅡ」
┗しっかりめのかたさで身体が沈み込みすぎない。1分ほど仰向けに寝ると身体に少し違和感が出る。

・「シモンズ アルティメイト ピロートップ」
┗異次元のやわらかさ、異次元のピロートップの厚さ、これはシーリーでも無かったレベルだ。

ベッドフレーム

マットレスの下にクッション系フレームを置くタイプのものをダブルクッションという(ボトムクッション・ボックススプリング・ボンネルボトムとも)。

これのメリットは、マットレスだけでなく下のボックススプリングでも体重を支えるため、詰め物を多くしてやわらかさを出すよりも良質なやわらかさを出すことができること、より体重を分散してくれるのでマットレスのスプリングへの負担が少なくなりマットレス自体の耐用年数が延びることなどが挙げられる。ホテルでは寝心地の良さを求めるだけでなくマットレスの寿命を延ばす目的のためにもダブルクッションにしているケースが多い。また、ダブルクッションは別途フレームを用意する必要がないので、比較的コスパも良いといえるだろう。お好みでヘッドボードも取り付けられる製品がほとんどである。

私は、上記のようなメリットに加え、フレームを探す手間、どのフレームもそれなりに値が張る、フレームにするとマットレスの周囲+数cm場所をとることなどを理由にダブルクッションにしようと決めた。一応相性を考慮し、ダブルクッションはマットレスと同メーカーにしたいと考えている。おそらく、ダブルクッションを他メーカーのものにしたとしても全然問題ないとは思うが、気持ちの問題で。

ショールーム・百貨店巡りを終えた中で、最も良い印象を持った第一候補、次に良い印象を持った第二候補を挙げる。

最も良い印象を持った第一候補
〈購入品〉「シモンズ BOX SPRING」

〔お掃除ロボット対応品 ベージュBN16001・ブラウンBN16002 SD H27×W120×L196cm ¥74,520〕

高さは床からの空間14cm+本体の厚み13cmの計27cm[お掃除ロボット対応品ではない通常品の場合、高さは床からの空間8cm+本体の厚み19cmの計27cm]。通常品のほうがボックススプリング自体の厚みがあるものの、シモンズの店員さんによるとその厚みによる寝心地の違いや耐久性などにはほとんど差はないとのこと。

マットレスを同メーカーにする以上、またこの製品が他メーカーのダブルクッションよりも特別高価なわけでもないので必然的に第一候補になる。

 


 

【購入後の写真】

↑色はブラウン。

第二候補

「シーリー ダブルクッション 脚タイプ グレー ¥81,000」

硬すぎず柔らかすぎない中で、自分に合った高さ・素材ものを検討。スタッフに枕選びをお願いする中で、どうやら私は低めの枕のほうが合うということが分かった。素材はパイプなどかたさとやわらかさのバランスが良いものが好み。低反発やわたなどはあまり向いていないという印象を持った。

ショールーム・百貨店巡りを終えた中で、最も良い印象を持った第一候補、次に良い印象を持った第二候補、個人的に合わなかった製品を挙げる。

最も良い印象を持った第一候補
〈購入品〉「日本ベッド ピローウール5P」

〔品番50656 W50cm×L70cm ¥14,040 デフォルトの球状ウール重量(左右 330gずつ・中央と首[二ヶ所] 60gずつ 計840g)・中袋 50g〕

ウール100%で首筋に負担がかかりにくい。天然素材、洗濯可、詰め物の予備(中袋)付きでそれを適量詰めたり取り除いたりして高さ微調整ができるなどの点が好印象と感じた。15分ほど寝てもあまり違和感を感じない。もちろんデフォルトでは首への当たりが気になるなどの多少の不満点はある。しかし高さ微調整できるので、そこは購入後に解消できればと期待している。

 


 

【購入後の写真】

↑補充用の中袋付き。高さ微調整ができる。

↑中央がくぼんでいるような形。

↑サイドは横向き寝用に高め。

↑球状ウールが詰まっている。

↑枕カバー「シモンズ ピローケース プレーンサテン グレー」を装着した様子。ぱつぱつ。

「シモンズ ディープスリープ5 LOW」

〔¥16,200〕

ピローケースは D50×W67 のものを使用。7cmより5cmが私に合っていた。詰め物の当たりが良く、仰向けでは頭にフィットする。ただ横向きでは高さが足りず、高さの調整ができないのが痛い。頭にフィットする。羽毛だがやわらかすぎない。頭や首への当たりは日本ベッドのピローウールより小さい。長時間寝ても問題なさそうだ。

第二候補
「ロフテー枕工房 エラスティックパイプ 2号 ¥23,760」

やわらかすぎず適度に弾力があり、頭にフィットする。首に若干の圧迫感はあるが、適量を詰めたりして高さ微調整が可能。

「ロフテー枕工房 ロフテーキューブ 羽毛 1号」

中身はやわらかすぎない程度のかたさがあり、しっかりサポートしてくれる。それなのに圧迫感が小さいのでなかなか良し。

個人的に合わなかった製品

・「ロフテー枕工房 クッションファイバーボール 1号」
┗頭と首への当たりはまずまず良い。しかし中身がやわらかいので横向きになったときに沈むのが難点。

・「ロフテー枕工房 低反発炭パイプ 2号 ¥17,280」
┗わりとかためでしっかりしている。かためが好きな人には良い。

・「西川 ファインスムーズ 備長炭パイプ ワイド・ダイヤ型 LOW」
┗高さを合わせても首に圧迫感がある。

・「フランスベッド ニューショルダーフィットピロー ブレスエアー」
┗低めの枕で私によくフィットした。内部のシートを取れば低めの枕になり仰向けに最適の高さ。しかし両端に高さがあるわけではないので横向きでは低すぎることになる。

・「アイシン アスリープ ファインレボ ピロー I・FIT さらりカバー ¥19,440
┗サイドはしっかりとしたかたさで横向きが楽。中央も低めで高さは良かったのだが、首への圧迫感が少し感じられた。そこさえなければ第一候補にしてもいいくらいの枕だった。

・「西川 ファインスムーズ エラストマーパイプ ワイド・波型」
┗低は仰向け寝に良い。中は横向き寝に良かった。

・「西川 ダウンピロー」
┗ダウン85%・フェザー15%。沈み込みが大きいので合わなかった。

・「西川 エアー4D ピロー LOW」
┗圧迫感がある。

羽毛掛け布団

リーズナブルでコスパに優れた羽毛掛け布団を検討。

ダウンとフェザーが混ざっている中で、ダウンの混合率が高いほどお布団は軽く温かくなる。また質の良いダウンは膨らみが大きく空気を多く含むため、より保温性が高くなる。ダウンパワーは羽毛のかさ高を表す数値で、暖かさの指標に用いられる。同じ1.2kgの詰め物重量でも、ダウンパワーが高いほうがダウンの膨らみが大きく空気を多く含んでいることになる。

当然混合率が高く、質の良いダウンを使っている羽毛掛け布団ほどお値段が高くなる。ただ最近は気密性の高いマンションなどで冬でも室内の温度がさほど下がらないケースもあるため、暖かさと価格の妥協を考えて選ぶのが賢い買い物だといえるだろう。一番寒い冬の時期を乗りこえることを考えると、最低限ダックダウンではなくグースダウンを使っているものでダウンパワー350以上が目安となる。さらに品質を求めるならば、羽毛の品質が良いポーランド産、次いでハンガリー産を選ぶべきだろう。

いくつかの羽毛掛け布団を試していく中で、中身の羽毛のことだけではなく、生地のなめらかさ、それにともなう身体へのフィット感は重要だと思った。フィット感がないと、横向きになったときに背中側に隙間ができ冷気が通ることになる。また、羽毛ではハンガリー産とポーランド産の違いはなかなか大きく感じられた。ポーランドのほうが暖かい。ポーランドで90%以上、そして身体へのフィット感があるものを選びたいと考えている。一般的には、生地含めた掛け布団の総重量は軽いほど良いとされている。

シモンズによると、二枚合わせで使うときは肌掛けを身体側、つまり下側にし、本掛け(=合い掛け)を上側に使うのが正しい使い方だという。その理由は、肌掛けのほうが肌に密着しやすく暖かさの面でも有利であるから、とのこと。

試した製品
〈購入品〉「シモンズ コンフォーター スタンダード」

〔品番LH1303D S W150×L210cm ¥118,800。ポーランド ホワイトグース90% ダウンパワー350。側生地 綿100%(サテン織)。二枚合わせ 詰め物重量[本掛け900g・肌掛け300g]。生地含めた総重量[二枚合わせ3400g・本掛け2050g・肌掛け1350g]〕

二枚合わせで使うときは肌掛けを身体側、つまり下側にし、本掛けを上側に使う。その理由としては、肌掛けのほうが肌に密着しやすく暖かさの面でも有利なため。

側生地が綿100%で、重量があるため身体へのフィット感が高い。二枚合わせなので、側生地が多い分冬用の軽い羽毛掛け布団と比べると重くはなるが、これも慣れや好みだと思う。それに二枚合わせで使うのは冬の時期だけなので、切り離してしまえば重量はむしろぐんと軽くなる。ダウンパワーこそ350であるが、室温10℃前後なら二枚合わせた一枚で十分に暖かく問題ない。そして最大の利点は二枚合わせであること。オールシーズン使え、何枚も掛け布団を用意する必要がない。

このスタンダードモデルの一つ上のモデルが「シモンズ コンフォーター デラックス」。デラックスの生地含めた二枚合わせの総重量は2900gと、スタンダードの3400gより軽くなる。

 


 

【購入後の写真】

↑二枚合わせにしたもの。カバーはかけていない。側生地の色は暖かみのあるベージュ。ダウンパワー350と言えども十分な膨らみがある。

↑掛け布団カバー「シモンズ コンフォーターカバー プレーンサテン グレー」を装着した様子。内側のひもが8ヶ所あり、くくりつけるのに一苦労した。

「日本橋西川 羽毛掛けふとん SL KA07005203」

〔150×210cm ¥64,584。配色 GR・柄番 KJ7251。ポーランド産 ダウン 90%・フェザー 10%。側生地 リヨセル 70%・ポリエステル 30%。詰めもの重量 1.2kg。総重量 2.0~2.1kg(非公式)〕

生地はサラサラで軽量。店員さんはこの布団一枚で冬でもいけると言っていた。好印象。私は最初この羽毛掛け布団を購入したが、そのあとで「シモンズ コンフォーター スタンダード」に心変わりし、この製品を返品してシモンズのほうを購入した経緯がある。

↑一度購入したが、心変わりしたため返品した。

「京都西川 羽毛掛けふとん atfive」

〔150×210cm SL ¥32,400。ポーランド産 ダウン 90%・フェザー 10%。側生地 綿100%。詰めもの重量 1.2kg〕

側生地が綿100%なので、ポリエステル混紡よりも総重量は少し重たくなる。羽毛はポーランド産のグースなので暖かいのだが、生地がなめらかではなく身体へのフィット感がない。そのため横向き寝のとき、背中側に隙間ができ冷気が通ることになるのが難点だった。

「大丸松坂屋オリジナル ロマンス小杉 羽毛掛け布団

〔150×210cm ¥54,000。ホワイトグースダウン 二層式キルト ダウン 93%・フェザー 7%〕

ポーランド産 ダウンパワー440で側生地アクリルでパリパリ感触のものと、ハンガリー産 ダウンパワー410で側生地ポリエステルでなめらか感触の二種類がある。ハンガリー産のほうが冬前後も伸ばして長期間使えると思うので好印象。

↑二種類とも同じ価格。Sサイズで¥54,000(税込)、スペックを考えるとなかなかだ。

↑こちらはポーランド産 ダウンパワー440。羽毛のスペックは申し分なく価格も抑えめだが、側生地がアクリルでパリパリした感触なのが難点。

↑こちらはハンガリー産 ダウンパワー410。

「無印良品 羽毛掛ふとん・二層式」

〔150×210cm ¥30,600。ハンガリー産ホワイトダック羽毛 二層式キルト ダウン 90%・フェザー 10%。側生地 綿60%・ポリエステル40%。詰め物重量 1.2kg。羽毛ふとんのかさ高 15cm〕

店頭で試したが、保温力・肌ざわりなど総合的に可もなく不可もなくという感じ。リーズナブルでコスパよし。言われるまでダックであることに気づかなかったので良くできていると思う。

「日本橋三越本店 京都西川 羽毛掛けふとん 4K10043HS930TW-12(SL)」

〔150×210cm 約5万円。ダウン 93%・フェザー 7%。側生地 綿 65%・ポリエステル 35%。詰めもの重量 1.2kg〕

生地はパリパリしていて普通の羽毛掛け布団。

「日本橋タカシマヤ 昭和西川 3011100100047」

〔150×210cm 約5万円。柄番 MB6963-B。ポーランドホワイトグース ダウン 90%・フェザー 10%。側生地 綿 70%・ポリエステル 30%。詰めもの重量 1.2kg〕

生地はパリパリだが暖かそうだった。なかなか好印象。

シーツカバー類・ベッドパッド

肌触り・通気性・吸汗性・洗濯などの性能を総合的に検討して選ぶ。天然繊維で、柄はできるだけ無地のもの。色は最大二色までで統一したいと考えている。

↑購入したシーツ・カバー類

枕カバー

枕カバーは天然繊維の綿がベスト。パイルやニットも肌触りが良い。

〈購入品〉「シモンズ ピローケース プレーンサテン」

〔品番SP6450 D50×W70cm ¥5,184〕

うっとりするようななめらかさ。これを選べば十分満足できる。

 


 

【購入後の写真】

↑枕「日本ベッド ピローウール5P」に装着した様子。やはりグレーは光沢があり高級感がある。

「シーリー ドゥナチュール」・「シーリー シグノ」

〔ドゥナチュール ¥2,400+税・シグノ ¥3,700+税〕

生地の手ざわりがさほど好みではなかった。

「フランスベッド エッフェ プレミアム ¥4,860~¥5,400」

エッフェ プレミアムの生地は多少のなめらかさはあるものの思ったよりざらざらしている。

「アイシン アスリープ メロディール ¥5,400」

手ざわりは良いが、シモンズのほうが好み。

ボックスシーツ

セミダブルで検討。

「フランスベッド エッフェ プレミアム ¥9,180」

生地は正直値段それなりという感じ。パリパリしているわけではないので、これを選んでも不満には思わないと思う。

〈購入品〉「シモンズ プレーンサテン」

〔品番SP6250 SD W123×L200cm 35cm厚 ¥18,360〕

うっとりするようななめらかさ。これを選べば十分満足できる。

 


 

【購入後の写真】

↑ホワイトは透けてみえるほど薄い。グレーだと透けない。

↑ボックスシーツの下に敷いているベッドパッドの模様が浮き上がって見えるほどボックスシーツは薄い。

「シーリー TPボックスシーツ」・「シーリー ドゥナチュールボックスシーツ」・「シーリー シグノボックスシーツ」

〔TPボックスシーツ ¥6,000+税・ドゥナチュールボックスシーツ ¥13,000+税・シグノボックスシーツ ¥15,000+税〕

ドゥナチュールが光沢があり一番丈夫そうだったが、手ざわりがそれほどなめらかではなかったので検討外。

掛け布団カバー

私は羽毛掛け布団をシングルサイズにするので、掛け布団カバーもシングルサイズにする。

「日本ベッド リフレカ ¥10,584」

生地がなめらかではなかったので検討外。

「フランスベッド エッフェ プレミアム」

〔150×210cm ¥12,960〕

価格の割に品質が良いと感じた。検討候補に入れたい。

「シーリー ドゥナチュール ¥12,000+税」
「アイシン アスリープ メロディール」

〔150×210cm ¥20,520〕

上質ななめらかさ。お値段するだけのことはある。

〈購入品〉「シモンズ プレーンサテン」

〔SP6350 S W150×L210cm 重量900g ¥23,760〕

うっとりするようななめらかさ。これを選べば十分満足できる。受注生産のため納期に3週間。

 


 

【購入後の写真】

↑羽毛掛け布団「シモンズ コンフォーター スタンダード」に装着した様子。内側のひもが8ヶ所あり、くくりつけるのに一苦労した。

ベッドパッド

ベッドパッドはウール(羊毛)などの天然素材がベスト。ウールはポリエステル綿に比べ吸湿性、放湿性、保温性に優れ、陰干し・洗濯などの頻度も少なくてすむ。セミダブルで検討。

「シーリー TPウォッシャブル ウールパッドⅡ ¥13,500」

手ざわり良い。半分は羊毛、半分はポリエステル。

「アイシン アスリープ ウォッシャブルウールパッド」

〔品番FC5162GX ¥17,280。側生地 綿20%・ポリエステル80%。W123×L200cm 1.2kg〕

厚みもありしっかり作られている。値段が高いことだけネック。

〈購入品〉「シモンズ 羊毛ベッドパッド」

〔品番LG1001 ¥20,520 W120×L200cm 1.2kg。羊毛 100% 表布地 綿35%・ポリエステル65%〕

羊毛ベッドパッドとしては文句なしの品質だが、手触りやかたさがニューファイバーとほとんど変わらないので、これに2万出すと考えるとコスパが悪いかも。

 


 

【購入後の写真】

↑表面の生地はパリパリしていてかたい。ショールームで触っても「ニューファイバー ベッドパッド」との違いは分からなかった。

「日本ベッド ベーシックパッド ¥9,720」

ごく一般的な感じのベッドパッドで、手ざわりは普通。

「フランスベッド グッドスリーププラス 羊毛ベッドパッド ¥16,200」

品質はごく普通の羊毛ベッドパッドという感じ。展示品のは少々匂いが気になった。値段は手頃なほう。

寝心地レビュー/総まとめ

せっかくなので、総買い替えした寝具のレビューをしていきたいと思う。

ベッド・マットレス「シモンズ ゴールデンバリュー AA16223」(SD H29.5×W120×L195cm)
ベッドフレーム「シモンズ BOX SPRING お掃除ロボット対応品 ブラウン BN16002」(SD H27×W120×L196cm)
「日本ベッド ピローウール5P 50656」(W50×L70cm)
羽毛掛け布団「シモンズ コンフォーター スタンダード LH1303D」(S W150×L210cm)
枕カバー「シモンズ ピローケース プレーンサテン グレー SP6450」(D50×W70cm)
ボックスシーツ「シモンズ ボックスシーツ プレーンサテン ホワイト SP6250」(SD W123×L200cm 35cm厚)
掛け布団カバー「シモンズ コンフォーターカバー プレーンサテン グレー SP6350」(S W150×L210cm)
ベッドパッド「シモンズ 羊毛ベッドパッド LG1001」(SD W120×L200cm)

2017/10/28 マットレスとボックススプリング 配達・枕 配達

寝心地が最高。ベッドから出たくない。幸せ。

その日の夜(初日)――

初日の夜は約11時間寝た。寝つきはいつもより良く、途中トイレで二回ほど起きたが基本的にぐっすりだった。明け方からは何度か夢を見たが、それ以外の時間帯は眠りは深かったと自覚している。横向き寝が大半だったが、身体の痛みは全くなく総じてとても寝心地が良かった。もっと寝たいという気持ちで、寝るのが楽しみになった。

2017/11/02 枕カバー・ボックスシーツ・ベッドパッド 配達

あとまだ揃っていないのは羽毛掛け布団と掛け布団カバーとなった。

2017/11/05 寝心地レポート

買い替え前同様、夜中トイレに二回ほど起きるのは変わらないが、総じて睡眠の質は良くなっている実感がある。睡眠時間も増えた。寝つきも以前の30分~1時間から、今は15分前後で入眠できるようになった。ベッドに入ったときの寝心地も最高である。

ベッドパッドなどが届いてからはマットレスの上にベッドパッド、その上にボックスシーツを敷いて寝ていたが、もう少しふんわり柔らかな感じが欲しいなと思い、ボックスシーツの上に薄いポリエステルのタオルケットを敷いてその上に寝るようにした。なにせボックスシーツは新品特有のパリッと感があるので、これから何度か洗濯して使っていくうちに、よりなじみやすい手ざわりになっていくだろうと考えている。シモンズのショールームではそうだったので。

以前とは違い、朝起きても身体のどこかしらが痛いということはなくなった。ただ寝具を変えた影響かどうかは分からないが、最近肩を動かそうとすると背中の上部あたりに少々痛みが出ることがある。

2018/11/17 羽毛掛け布団・掛け布団カバー 配達

これで全ての寝具が揃った。

掛け布団カバーを取り付けるのは8ヶ所を紐でくくらなければならないので大変。なので頻繁にカバーを取り外すことはしなくなるようだ。

2018/01/04 寝心地レポート

寝具を総買い替えしてから二ヶ月近くが経った。

まず、羽毛掛け布団、やはり保温力が良い。冬の朝室温が10度前後と低くなっても、寝ていて少しも寒いと感じることはない。そういった意味で、全寝具の中で一番効果を実感でき買ってよかったと思っているのが羽毛掛け布団であった。そしてまだ試したわけではないが、二枚合わせであるところも気に入っている。冬は二枚合わせ、暑くなってきたらそれを本掛け(=合い掛け)と肌掛けに切り離して調節できると思うと二枚合わせにして良かったと思っている。また切り離すことで羽毛掛け布団の総重量も軽くなるのでより寝心地も良くなるだろうと期待している。

シーツ・カバー類は軒並みシモンズ プレーンサテンにしたが、手ざわりや使い心地などにはまったく不満を持っていない。ただボックスシーツに関してはその上に直接寝ているわけではなく、ボックスシーツの上に敷き毛布を介して寝ているので、正確なレビューはできない。シーツ・カバー類の色の組み合わせデザインも、これで良かったと思っている。

マットレスは今のところ不満はない。身体もこのマットレスの硬軟さに慣れてきたのか、購入序盤にあった背中上部あたりの痛みも出ることはなくなった。一方、同じ体勢を数十分維持するのはちょっと難しいと感じている。どうしても同じ体勢で数十分となると身体に違和感が出てきてしまうからだ。しかしこれはマットレス選びに失敗したというわけではなく、おそらくどのマットレスを選んでもずっと同じ体勢で違和感なく寝ていられることはないだろうと思う。多分、硬軟さでいうとゴールデンバリューよりエグゼクティブのほうが私に合っていると思うが、値段のことややわらかくする手段が他にあることなどを考えると、ゴールデンバリューにして良かったなと今では思っている。

ベッドフレームのボックススプリングだが、逆にボックススプリングなしで試したことがなくその違いが分からないので何とも言えない。ただボックススプリングのベッドフレームとしての役割は十分だと感じている。置き台やコンセントが付いているなどの付加価値こそないものの、マットレス周りが余計に出っ張ってスペースを取ることがなく省スペースなのがありがたい。省スペースですっきり、寝心地も満足、耐久性も良しといった感じだ。また、掃除のしやすさの面からお掃除ロボット対応品(高さは床からの空間14cm+本体の厚み13cmの計27cm[お掃除ロボット対応品ではない通常品の場合、高さは床からの空間8cm+本体の厚み19cmの計27cm])にして良かったと思っている。

枕についてだが、今回「日本ベッド ピローウール5P」を購入したものの、当初相性が良くなかったため以前の枕に戻して使っていた。ただ以前の枕を使うか今回購入した日本ベッドの枕を使うかはまだ検討中である。 → 〈2018-09-26 追記〉:半年前くらいに以前の枕を愛用することに決定し、今も使い続けている。マットレスとの相性を考えたときに、日本ベッドの枕よりも以前の枕のほうが相性が良かったため。

寝心地への影響を感じないのがベッドパッドだ。やわらかめのベッドパッドを使えば、やわらかさを出すことはできる。私が購入した「シモンズ 羊毛ベッドパッド」はそういうタイプのものではない。単に汗などでマットレスを汚さない目的で使っている。必ず必要なパーツだが、極端に粗悪なものでない限りそこまで寝心地に影響しなさそうなので、上位モデルを買う必要はなかったかなと感じている。一つ下のモデルの「シモンズ ニューファイバー ベッドパッド」でもよかったかな。ニューファイバーは表面の生地はパリパリしていてかたいが、ショールームで触っても両者の違いは分からなかった。

現在は、ベッドパッドなどを入れる大物用洗濯ネットの購入を検討している。枕の件で決着がついたらまた寝心地レビューを予定している。

〈番外編〉購入後に改めて寝具選びについて考える

私は安定の品質と寝心地の良さを買ってシモンズ製品で揃えたが、最初からシモンズ製品一択だったわけではない。先入観を持たないまま、様々なメーカーのショールームや百貨店に行って寝比べ、私にとって一番合っていると確信した製品を選んだ結果である。その確信が確かなものだったかどうかは、使ってから分かる。

寝具を総買い替えし、実際に寝てみてから数週間が経った。そこで購入後に改めて寝具選びについて考えることにする。

※ベッドフレームについては耐久性を前提にした上でそれぞれの好みのデザインのものを選べばよいと思うので割愛、ベッドパッドは寝心地にさほど影響を及ぼさないと考えたので割愛する。

ベッド・マットレスの選び方について

まず、ショールームや百貨店などに行って実際に試し寝することは大前提と考える。構造の違い、メーカーによる特徴の違い、かたい・やわらかいなどで実に多くの種類のマットレスがある。直感でも良いので、自分に合うと思ったものを選ぶべきだ。スペックだけを見て、実物を試さずにネット購入することは推奨しない。私はショールームで試したときは10分程度寝るなどしてじっくり試してから購入した。もちろん、試してから購入したものでも実際に家で使ってみると思っていた感じと違うこともある。ただこれ以上のことはしようがないのである程度のリスクはつきものだと割りきるしかない。

メーカーごとにショールームを周るのは骨が折れるという場合は、百貨店やベッド専門店に行くと複数メーカーのマットレスを同時にお試しできるので手っとり早い。ただ、ほとんどの百貨店はベッドの品揃えはイマイチ。私が行ったベッド専門店「グースカ 池袋店」では、品揃えがたいへん良く、各メーカーの主力商品はほぼ揃っていた。まずこういったところに行き、ある程度候補を絞り込んでからメーカーのショールームに行くのも良い手だろう。

マットレスは高ければ高いほど良いというものではない。一般的に、グレードが上がるとピロートップモデルになったりスプリングを長くしたりコイルの圧縮率を高くしたりすることでやわらかめにシフトしていく――文字通りふかふかになっていく――傾向にある。しかしマットレスの硬軟さは個人の好みや相性が大事なので、まず自分に合った硬軟さを理解しておくことがマットレス選びの最も重要なポイントである。こうした硬軟の要素に加えて、スプリングやノンスプリング、ポケットコイルといった構造、総じて寝心地、また耐久性などを考慮する。

ホームセンターなどでは量販廉価モデルや共同開発品があるが、質を落として価格を抑えているモデルがほとんどで、純粋なメーカー品とは異なるので注意が必要だ。

ある程度候補を絞り込んだ末において、やや硬めのマットレスとやや柔らかめのマットレスで迷ったら、やや硬めのマットレスを選んだほうが失敗のリスクは少ない。なぜなら、硬めのマットレスを柔らかくすることは比較的容易だが、柔らかめのマットレスを硬くすることは容易ではないからだ。硬めのマットレスで少しかたいなと感じたら、やわらかめのベッドパッドなどを使えばかたさは調節できる。

良いマットレスは10年前後、あるいは10年以上使える。そしてベッドは毎日使う。そうしたことをふまえて、どのベッドにするかということになるだろう。

枕の選び方について

素材やデザインについては色々と好みはあるだろう。ただ同じくして枕の高さも枕選びにおいては重要な要素である。重ねて枕とマットレスの相性は特に重要である。

お店で試してこの高さの枕が良かったなと思っても、自宅のマットレスと合わせたときに良いかどうかは相性(マットレスと枕の組み合わせに対する自分の相性)によるので一概には言えない。かといって自宅のマットレスにその枕を持ち込んで試すことはできない。こうしたことを考えると、最初から高さの微調整ができない枕を購入するのはリスクも大きいことを認識しておかなければならない。枕が高すぎた場合は特に致命的である。

それはオーダーメイド枕についても言える。いくら自分に合わせた枕を作れるといっても、自宅のマットレスとの相性も考慮して作れるわけではない。そのオーダーメイド枕は、自宅のマットレスに寝たときにもばつぐんの相性を保証してくれるわけではないのである。

というのも、私自身はお店で「お客様には低めの枕が合っていますよ」と言われることも多かった。そして自分で試した中でこの枕がしっくりくるなと思って枕を購入したのだが、それを初めて自宅のマットレスと合わせて寝たときには、すぐさま身体に違和感が出てしまい、お世辞にも枕とマットレスは良い相性だとは言えなかった。このとき、もしもその枕が高さ微調整ができない枕だとしたら購入は失敗だったとなるだろう。しかし私は高さ微調整できる枕を購入していたし、そうした相性の問題が出るだろうことも織り込み済みだった。

私は枕選びにおいては「素材」と「高さ」の二つの要素が重要だと考えている。素材はかたさの好み・寝心地や、へたりの早さ・耐久性、洗濯事情などを考慮すると良いだろう。たとえば天然素材のウールはムレにくいという長所を持つがパイプ素材に比べへたりが早いという短所をもつ。こうした素材選びは、自分が何を重要視しているかによって決まってくるだろう。一方で「高さ」の点においては、店員さんのアドバイスなどを参考にした上で低め・普通・高めのどれが自分に合っているかをおおよそ決め、その上で高さ微調整できる枕を選ぶのが賢いといえるだろう。一般的に、仰向け寝と横向き寝では最適な高さは変わると言われている。横向き寝のときは肩が潰れないように仰向け寝のときよりも高さが必要になってくる。こうしたことから現在は、真ん中は仰向け寝に対応して低めに、両サイドは横向き寝に対応して高めに作られている枕も多く販売されている。

羽毛掛け布団の選び方について

羽毛掛け布団はピンきりなので、価格と品質の妥協がポイントになる。

ダウンとフェザーが混ざっている中で、ダウンの混合率が高いほどお布団は軽く温かくなる。また質の良いダウンは膨らみが大きく空気を多く含むため、より保温性が高くなる。ダウンパワーは羽毛のかさ高を表す数値で、暖かさの指標に用いられる。同じ1.2kgの詰め物重量でも、ダウンパワーが高いほうがダウンの膨らみが大きく空気を多く含んでいることになる。

当然混合率が高く、質の良いダウンを使っている羽毛掛け布団ほどお値段が高くなる。ただ最近は気密性の高いマンションなどで冬でも室内の温度がさほど下がらないケースもあるため、暖かさと価格の妥協を考えて選ぶのが賢い買い物だといえるだろう。一番寒い冬の時期を乗りこえることを考えると、最低限ダックダウンではなくグースダウンを使っているものでダウンパワー350以上が目安となる。さらに品質を求めるならば、羽毛の品質が良いポーランド産、次いでハンガリー産を選ぶべきだろう。

私は「シモンズ コンフォーター スタンダード LH1303D」(ポーランド産グースダウン90%・ダウンパワー350・側生地 綿100%・二枚合わせ)を選んだが、冬の朝でも暖かさの面で不満はない。

いくつかの羽毛掛け布団を試していく中で、中身の羽毛のことだけではなく、生地のなめらかさ、それにともなう身体へのフィット感は重要だと思った。フィット感がないと、横向きになったときに背中側に隙間ができ冷気が通ることになる。

冬用の羽毛掛け布団は冬以外の時期には暑くて使えない。なので個人的には、オールシーズン使え、何枚も掛け布団を用意する必要がない“二枚合わせ”の羽毛掛け布団が良いと思っている。

シーツ・カバー類の選び方について

シーツ・カバー類には、枕カバー・ボックスシーツ・掛け布団カバーがある。

色の組み合わせデザインも大事だが、シーツ・カバー類は直接身体に触れるものなので、生地や手ざわりも重視して選びたいところだ。したがって、店頭で実際に見て触って選んだほうが失敗が少ないだろう。

私はシモンズのプレーンサテンで統一した。綿100%(サテン織)。枕カバーはグレー、ボックスシーツはホワイト、掛け布団カバーはグレーにした。グレーは高級感のある光沢グレーで、ホワイトも光沢がかっている。色の組み合わせはなかなか気に入っている。

色についてだが、赤や紫などの派手な色は脳を興奮させてしまうため避けたほうがよい。ブラウン・ベージュなどの暖色系は部屋のインテリアにもなじみやすいのでおすすめだ。一番人気はホワイトだが、汚れが目立つなどの点は好みが分かれるところ。色の組み合わせは最大二色までに抑えると統一感があって良い。

掛け布団カバーは、掛け布団をくくりつけるための内側のひもが何ヶ所付いているかを確認したほうがよい。4ヶ所だけだとずれると言われているので、8ヶ所付いていると安心だ。

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