おっとりした我が子の娘と遊園地に行った。
まえにも来た事があり、
えらく娘も楽しんでいた。
のりものに乗り、ベンチで休んでいる時、
ロッカーの前で遊んでいたはずの娘がいない事に気づく。
いやな予感がして辺りを探すと、
こどもを連れた男がコインロッカー室から出てきた。
ロッカーから出てきた男に抱きかかられた子供は短髪の男の子だったが、
すれ違った時に、違和感を感じた。
かわいいその男の子の靴が、娘と同じものだったのだ。
なんだか胸騒ぎがして、男を追いかけ人ごみの、
ラッシュの中、警備員と一緒に男を捕まえてみたら、
ずっと抱きかかえられていたその子は、髪を切られた我が子だった。
なんとその男は、同様の手口で数人の子供の臓器を密売していた。
都市伝説の定義は作り話であるということ。つまり、実話ではないものだ
今回の話もその例にもれず、作り話である。
第一おかしいのが、そんな短い時間で散髪できるはずがないということだ。
そしてさらに、愛しい我が子を髪を切っただけで顔の判別もできないとは甚だおかしいことである。その我が子もすれ違うときになぜ暴れたりしなかったのか、これも現実離れしている
さぁ、ところであなたはこの話を読んで何を思っただろうか
私は、この話は都市伝説のカテゴリとして流布していることに疑問を覚える。なぜならこの話は、意味怖だからだ
意味怖カテゴリとは、意味が分かると怖い話のジャンルのことである
文頭を上から並べると、
“おまえのロいこロすかなラずな”となる