まだ学生だった頃の話。
学校のそばに、古いらーめん屋があった。
梅雨が明けたばかりの頃だったか。
校門でたらちょうど改装工事を始めてて、古い流し台を業者や店の人が三人がかりで外に運び出そうとして歩道をふさぐかたちになった。
仕方なしに友達と立ち止まってたら、かなり重かったみたいで、前を抱えてた人が歩道の縁でバランス崩して、流し台を勢い良く歩道に落とした。
流し台は角が「バキッ!」と大きな音をたてて裂け、
そしてその裂け目から大量のG(ゴキちゃん)が・・・
4,50匹はいたと思う。
あふれだし、道路いっぱいに広がっていった。
自分達はダッシュでその場から逃げ出して、2,30メートルくらい離れたところで振り返ったら、
店の夫婦と業者の人が逃げまどうGを必死の形相で踏み潰していた・・・
しばらくらーめん屋が怖かった。