都)偶然がもたらす悲劇と奇跡

彼女は大学の寮に入っていた。

ある日、パーティーの帰りで帰ってくるのが遅れた彼女は、次の日テストがあるので勉強しなきゃと思いながら部屋に戻ってきた。

しかし時間も遅いので部屋の電気が消えている。

「ルームメイトがもう寝ちゃったんだな、明かりつけて起こすのも悪いからもう寝ちゃおう」

と思いながら、彼女はベッドに入り、そのまま寝ることにした。

朝になり、彼女は目を覚ました。

「なんだろこの変な匂い・・・」

横のベッドに寝ているルームメイトに話しかけようとして、彼女は悲鳴をあげた。

ルームメイトは無残な姿になって死んでいたのだ。

ナイフで何回か刺されたようで、ベッドが血まみれに・・・・

悲鳴を聞き、他の人達が部屋にかけつけてきた。

「どうしたの?」
「何この匂い!?」
「今の悲鳴は何!?」
「きゃあああああああっ!!!!何コレ!!!!!!!」
「死んでる!!??」

混乱の中、一人の女の子が震えた声で言った。

「・・・なに・・・それ・・・」

その女の子が指差した先の壁には、くっきりと血で書かれていた。

「電気をつけなくてよかったね」


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