※上から鑑賞更新順
目次
映画ランク表~A級・感想~
映画:悪人
前に観た映画
妻夫木聡、深津絵里が主演
本当の悪とは何か
みんな悪くないのに、善な心をもって生きているのに、どうして問題が生じてしまうのか
壮大な映画だった
ラストシーンでも出てくる大瀬崎[おおせざき]灯台は景色も素晴らしくて、長崎の五島[ごとう]列島の福江島にあるんだけど、いつか訪ねてみたいと思っている
映画:トリプルX ネクストレベル
前に観た映画
この映画は実は中学1年のときに人生一番最初に観た映画なのです
TSUTAYAで2枚借りて家の和室で観た
トリプルXの次に観た映画が「ステルス」
どちらも派手なアクション映画なんだけどね
一番最初に観た映画ということでよく覚えているし、思い入れもある
シリーズものなのになぜか2を借りたという当時の私の考えは今は理解できないけど
特別枠の理由、
それはまさに一番最初に観た映画だからです
映画:孤独な嘘(2005/イギリス)
※2012年8月頃の記事
これを見るのは今回で2回目。最初に観たときはずいぶん前で、それとの間に何百本と映画を挟んでるのもあって、展開や結末の記憶は皆無に近かった
だから初めて観る映画のように、新鮮に向き合うことができた。その種の先入観はなしにして
前回のときも自己評価はつけていたんだけど、それを確認するのはどの映画であろうと、必ず観終わった後にしている。2度目に観る映画に対しては、それを観終わって評価が決定してからはじめて、一度目の評価を伺うことができる
ちなみに評価の段階は、”D/D特,C/C特,B/B特,A/A特,S”となっている
前回の評価はA
そして今回とくる
「孤独な嘘」
2005年のイギリス映画。日本では劇場未公開
ジェームズ演じるトム・ウィルキンソンと、アン演じるエミリー・ワトソン、そしてビル演じるルパート・エヴェレットが主要の登場人物となる
ではあらすじを簡単に
裕福な会社役員で弁護士のジェームズは、都会の喧噪を離れ、妻アンと郊外の家で暮らしている。そんなある日、家政婦の夫がひき逃げ事故に遭って亡くなる。車の引っかき傷から犯人が近所の名家の息子ビルであると気付いたジェームズは、真実を警察に告げようとする
ジェームズの職業からして人格はおよそ推し測れるだろう。そう、正義主義に近い
悪は決して許さず、真実を突き止めようとする正義感の強い人物だ
そんなジェームズは、今まで嘘なんてつくことなく平穏無事に過ごしてきた。言ってしまえば幸せ者であり、善人であった
それが今回事件に巻き込まれてしまう。しかし当然ながら、ジェームズは寸毫の迷いもなくビルを警察に出頭させるつもりだった。今思えばこうしてできたのはジェームズにとってビルはなんの繋がりもない赤の他人だったからなんだと思う
しかし事態はジェームズの思いもよらない方向に展開する
ビルの車を運転して事故を起こしたのはビルではなく自分であると、妻のアンに告白されたのだ
愕然とするジェームズ。そしてさらなる事実が
ビルと妻のアンは不倫関係にあった。すでに枕を交わしたことも何度もある仲だった
このときのジェームズほどかわいそうに思ったことはない。あまりのショックに庭に嘔吐するジェームズ
家政婦はアンをとても慕っていた。昔家政婦が盗みを働いたときに、地位も名誉も失った彼女を助けてくれたのがアンだったからだ。以後、彼女は家政婦としてアンを支えていくことなった
それなのにアンは、自分がひいた人が家政婦の夫であったと知っても真実を隠した。とりあえずのその場しのぎだったのかもしれない。だがそのその場しのぎをするためには、嘘が必要なのだ
当然ビルとアンは警察に嘘をついた。このときはジェームズにも嘘をついていたことになる。しかも不倫までして
ジェームズの社会的地位をのうのうとおびやかす上に、自らの欲の赴くままにビルと不倫までするアンのその横柄で自分勝手な生き方に嫌気がさした
ジェームズをこんなに苦しめて。ジェームズがかわいそうでならない
しかしジェームズに残された選択肢は当然ながら一つしかなかった。
真実を話せば、妻のアンを失うことになるし、有能な弁護士という社会的地位も失うことになる。一気に地獄へと落とされてしまう
だからジェームズは家庭と地位、自らの保身のために、ビルとアンと共に真実を隠し通そうとする
だが真実を隠し通そうとするのは簡単ではない。嘘を隠すためにはまた嘘がいる
ジェームズはアンを全力で守るために色々な努力をする。3人でつじつまを合わせ警察を撃退する
そしてジェームズはアンにビルとはもう縁を切れと言う。さすがのアンもジェームズの献身的な様子に心が動いたか、ビルに別れを告げに行く
ジェームズが仕事の折りに家へ寄ると、ビルの車が家から出ていくのを目撃してしまう。アンに問い詰めると、別れようとしたけど別れられなかった、ビルを愛していると
妻と一発やるか?と言ってビルに殴りかかるジェームズ。そして酒を浴びるように飲み、もう何もかもやけくそになったジェームズはアンにこう言った
「出てけ」
ひとりになったジェームズは空虚な日々を過ごしていた。大事な会議も上の空。寂しさから秘書とファックもしてしまう
アンを失ってジェームズは気づいた
アンを愛していたことに。そして、今も愛しているということに
最初にアンが犯人だと知ってかばおうとしたときは、社会的地位を失うことへの恐怖が頭を寡占していた
でも今回の事件のせいで、ジェームズはアンへの自分の本当の気持ちを知ったのだった
一方アンは、ついに我慢の限界を超えた
自分を信頼してくれている家政婦を裏切ったこと、そしてジェームズをも裏切り、自分はビルと駆け落ちしている
自分の保身のために周りを不幸にし続けている自分に我慢ができなくなったアンは家政婦の元に駆けつけ、警察にも連絡してしまう
ほどなくビルとジェームズも駆けつけ、ビルが止める中、もう嘘を貫き通すのは無理だと悟った二人は事件の真相を家政婦に話した
やがて警察が駆けつけ、迎えた一行の中、家政婦は静かに言った
「捜査が進展したか奥様が知りたいと。来てくれなくてもよかったのに」
そう言って家政婦はアンの手を握った
物語を収束させるには変化が必要だ。心境のね。嘘に嘘を重ねても物語は永遠に終わらない
だから不幸は、相手に憎しみの心がある限り、それは復讐となって不幸を繰り返すだけなのだ。その心は、
慈悲、許す心だ。そしてそれは、永遠に心に残る
夫を殺されてもなお、アンを許した家政婦。実際に自分が彼女だったら、果たして許すことができるのだろうか
事は一件落着に思えた矢先、ビルがガンに侵される
ビルはジェームズに言った
「俺がガンだということはアンには言わないでくれ。それがアンの為であり、あんたの為でもある」
しかしジェームズはアンに言ってしまう。この辺りの心理描写はもうちょっと欲しかったのは個人的な感想だ
アンはじっとするわけはなかった
もちろんそれはジェームズにも分かっていたはずだ。ジェームズはアンと一緒に居たかったが、それはなかなか思い通りにならない。
いつだってそうだった。なぜだ。ジェームズは考える
そんなジェームズに、アンは言った
「何度裏切っても、あなたは私を試し続けるのね」
そしてラストシーン
ジェームズは、降りしきる雨の夜、15ヶ月も献身的にビルの看護を続けているアンに会いに行く
ジェームズが言った言葉は、私の考えていた予想をまるっきり裏切るものだった
「君に会いたかった。君を愛している」
戸惑うアンに、
「違うんだ。戻って来いと言ってるんじゃない。愛してる。いつでも君の味方だよ。私はそれで納得してる。もし私のことを思い出しても、悲しんだり、自分を責めたりしないでくれ。だって、私との過去は、幸せな思い出にしてほしいから。私との時間、二人の結婚生活。一緒に過ごした時間を。私はそれで十分だ」
そして最後に、
「戻ったほうがいい。彼が心配するぞ」
去るアンを濡れないように傘で、最後まで彼女に尽くしたジェームズ。それが、彼がアンにできる最後の愛情表現だった
最後に見せた彼の顔は、決して気丈などではない、心からの笑顔だった
ハッピーエンドにできたのに、しなかった結末。幸せに生きようとするジェームズが、どうしようもない運命に当たったとき、如実に台頭する愛と、欲と、孤独―――
私が観たのは映画天国でだったが、エンディングでうるうるしてしまった
ちなみに今回の評価はAです
人について、そして人生について少し精査できた、おすすめの一本
映画:ミート・ザ・ペアレンツ(2000/米)
前に観た映画
この映画は私の中で傑作だ
名だたるA級映画群の中でも特に評価が高い
劇中の喜怒哀楽の表現がうますぎる
まさかとは思うけど、劇中で私は本気で笑い、そして本気で泣いた
こんな映画は初めてだった
構成とベン・スティラーのすごさが見所の超おすすめの映画
映画:ナイトミュージアム
前に観た映画
これがA級映画に入り込んでくるとは自分でも驚いた
純粋にコメディ映画としての評価が高い
そしてやはりベン・スティラー
ベン・スティラーが主演のコメディ映画はなにかと面白い
地位的にはベン・スティラーはもう名優アンソニー・ホプキンスに並んでいると、私の中での認識だ
映画ランク表~S級・感想~
映画:終わりで始まりの4日間
前に観た映画
映画「終わりで始まりの4日間」
主演のザック・ブラフが初監督と脚本を務めた作品
ザック・ブラフはこの映画を観て好きになった
ヒロインはナタリー・ポートマン
役者をしている主人公アンドリューは精神安定剤を常用しながら生計を立てていた
ある日、母親の死の知らせを受け、9年ぶりに故郷に帰って来た
父親や旧友たちと再会しても距離を置いてしまうアンドリューだったが、ひょんなことから天真爛漫な少女サムと出会う
アンドリューという一青年の苦悩と成長を描いた青春映画
劇中は終始暗く、ぱぁーっと明るいような青春映画の類ではない
そんな現実的な表現で淡々と進行していく様は、マイナー映画によくある属性だと思う
この雰囲気が好きだ
この映画の全てが好きだ
青春と悩み、だれもが経験した淡い泡のような時代を、思わせてくれる
青春時代から遠のけば遠のくほど、この映画から思うことは多いと思う
映画ランク表~?級・感想~
映画:ようこそ☆おちこぼれカレッジ(2006/米)
前に観た映画
主演はジャスティン・ロング
大学受験に失敗したことを両親に告げられない青年が、偽りの大学を創設して大学に通っているふりをしようと奮闘するコメディ映画
おもしろい
劇中のユニークなセリフなどもさることながら、ジャスティン・ロングがやっぱいい。コメディ向きというか
全体的にほわほわしているんだけど・・・ほわほわしてる
もう一回観たい。そう思ったから?級にしました